第15回Wリーグ プレーオフ [WJBL]

髙田真希デンソーアイリス#8

「ケガでチームに迷惑をかけた分、力強い攻守で勝利に貢献したい」

今季、足のケガから復帰したデンソーの髙田真希が、得点、リバウンド、フィールドゴール成功率の3部門で1位に輝いた。チームも2年ぶりにプレーオフに進出する。5番プレーヤーとしてさらに進化を見せる髙田に、プレーオフへの意気込みを聞いた。  

取材・文/舟山緑   写真/一柳英男

プレーオフ進出を懸けて譲らぬ戦いとなった3月の三菱戦。デンソーは髙田のインサイドに加えてドライブや3ポイントも当たり、勝負強さで三菱を退けた。三菱の#24王新朝喜を厳しく守る#8髙田

「ケガでチームに迷惑をかけた分、
力強い攻守で勝利に貢献したい」

髙田 真希
(TAKADA, Maki /183 ㎝/C/24 歳/デンソーアイリス#8)

足のケガから復帰した今季、デンソー髙田の活躍は目覚ましいものがあった。
インサイドの起点となって力強いポストプレーを見せ、周りを生かすクレバーなプレーも光った。
チームは昨季の7位から一気に返り咲き、今季はレギュラーシーズン3位でプレーオフへ進出。
髙田は、レギュラーシーズンのリーダーズでも
「得点」「リバウンド」「フィールドゴール成功率」の3部門でそれぞれ1位を獲得した。
得点王は2年ぶり3回目の受賞となり、チームの「大黒柱」としてさらなる成長を見せた。
今季の手応え、リハビリを経て変わってきたことを語ってもらうとともに、
4月5日から始まるプレーオフ、セミファイナルへの意気込みを聞いた。
 
 

しのぎをけずったリーグ終盤

「決めるべき選手が決める。外角が当たってくると、相手も守りづらくなるので、
インサイドの自分も楽にプレーができるようになります」

――今季はレギューラーシーズン終盤まで上位6チームがプレーオフを懸けてしのぎを削りました。そんな中でデンソーは3月2日、3日の三菱電機に2連勝したのが大きかったと思います。2戦ともに競った試合で、3月2日の一戦は延長の末の勝利でした。

Wリーグ6年目を迎えた髙田。足のケガを乗り越え、さらなる進化を見せている

自分は星取り表とかあまり見ないのですが、三菱戦が大事な試合なのは分かっていました。延長までもつれた試合を勝てたのは、チームにとって自信につながったと思います。ああいう競った試合を勝ち切れるというのは、内容というより、結果としてすごく大事だったので、負けなくてよかったです。

――三菱戦は、自身のインサイドプレーに加えて大庭(久美子)選手、藤原(有沙)選手、そしてルーキーの伊集(南)選手のドライブや3ポイントがからみ、バランスのいい攻めを見せたのが勝因になりました。まさにデンソーの良さが出た試合だったと思いますが、手応えは?

三菱戦はそれがうまく出ました。でも、その前の試合があまりよくなかったです。周りの選手が自分の攻めを忘れてしまうところが出て、パス優先になってしまった試合もいくつかありました。1月のアイシン戦や新潟戦、2月のトヨタ紡織戦も、後半に結構追い上げられる試合だったんです。

ディフェンスでプレッシャーをかけられると弱気になってしまうところがありました。そこでドライブを仕掛けたり、シュートを決め切ることが大事になりますが、逆に人任せになってしまっていた。「一人ひとりが攻めていく」ことをずっとミーティングで確認しあってきましたが、いざゲームになると人任せになってしまう試合が何試合かありましたね。

インサイドの#8髙田に#14大庭(左)や#10藤原(右)らの外角やドライブインがからむ展開が、デンソーの一番の強みだ

今季は、ガードやフォワードがドライブに行ったときに自分につくディフェンスがヘルプにいかず、自分がガッチリと守られてしまい、パスを受けても無理にシュートを打つプレーが多くなっていました。そこでディフェンスを振り切ってシュートまで持ち込めればいいけれど、そのプレーで迷ってしまうと、どうしても相手に守られてしまいます。そういう意味では、3月の三菱戦は、決めなくてはいけない人が決めてくれました。相手は、ヘルプにいかずに自分を守る作戦できたけれど、あれだけ3ポイントが入ると、自分のところにもディフェンスが寄りにくくなるので、5番としては楽になります。外角陣のシュートはまだ波がありますが、あの試合は当たりましたね。

――首位のJX-ENEOSとは1勝2敗。2月の試合はJXに59-58と勝っています。ロースコアながら、相手の外角を止め、デンソーは髙田選手のインサイドでも得点し、3ポイントも当たりましたね。何が勝因でしたか。

あの試合は一人ひとりの気持ちが強かったです。みんなが攻めて、みんなが守って、本当に全員で勝ち取ったゲームでした。パスミスになるかなと思ったパスも、うまく味方がミートしてくれてミスにならず、いい流れでした。ユナさん(服部直子)がよくリバウンドを獲ってくれたので、自分も思いきり外からシュートが打てました。外角のミウさん(大庭)もシェルさん(藤原)も当たったし、新人のユイ(伊集)も3ポイントが当たり、交代で出たプレーヤーがみんなそれぞれ仕事をしたというゲームでした。JXは圧倒的に強いので、1勝できたというのは、デンソーにとっても少し自信がつきました。

――今季、他にポイントになった試合、印象に残っている試合はありますか。

開幕戦でトヨタ自動車に勝てたのは大きかったです。ただし、12月に富士通に2連敗したのは自分の中では痛い試合でした。富士通戦は、個々の攻め気が足りなかったです。あとはバランスというか、一人がダメだと、それが他にも連鎖してしまうというのが出てしまい、チームとしての弱さが出ました。リーグを通してみると、チームとして好不調の波がまだ多いですね。
 
 
◆次ページは、リハビリ期間に取り組んできたことについて

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