2014インターハイ男子インタビュー<2> [高校]

鳥羽陽介福岡大学附属大濠高#4

「果たせなかった先輩たちの気持ちを引き継ぎ、3年がリードできた」

エース津山尚大とともにチームをまとめたのがキャプテンの#4鳥羽陽介だった。明成のシューター三上を徹底マークしてシュートをなかなか入れさせなかった。ディフェンスだけでなく、得点面でもチームに貢献。片峯聡太コーチの懐刀として、その信頼も厚いキャプテンだ。

取材/清水広美   構成/舟山緑   写真/一柳英男

ディフェンス力が光った鳥羽だが、ドライブやミドルショットで得点にもからみ、チームを引っ張った


2014インターハイ男子インタビュー<2>

鳥羽陽介(福岡大学附属大濠高#4/184㎝/SG/3年)

「先輩たちと一緒に果たせなかった「日本一」。
その気持ちを引き継ぎ、3年がチームをリードできました」

福大大濠が前半、主導権を握ったのは、相手のエース#10三上侑希を
徹底してフェイスガードで封じ込んだのが大きかった。
そのディフェンスを担ったのが、キャプテンの#4鳥羽陽介だ。
常に沈着冷静でパスも上手く、ベンチの信頼も厚い鳥羽。
エース津山尚大とともに3年生として、またキャプテンとしてチームをまとめ優勝に導いた。
優勝後のインタビューでも終始、冷静な答えが返ってきたのが印象的だった。

ゲームの流れを常に冷静に読んでいた鳥羽

――優勝の喜びを聞かせてください。

去年、全国大会(インターハイ、ウインターカップ)で悔しい思いをしたので、このインターハイで優勝することができてうれしいです。決勝は牧(隼利)がU-17世界選手権に行って一人いない中での試合になりましたが、そこをチーム全員で埋めて戦えたと思います。

――決勝戦での自分の出来はどうでしたか。

大会を通してそんなによくなかったけれど、周りがうまくカバーしてくれて本当にいい形で終わることができました。

――明成は八村(塁)選手と納見(悠仁)選手の2人がU-17で抜けていました。戦ってみての手応えは?

中心選手の2人が抜けた分、得点やリバウンドで弱くなっていると思うんですが、軸がしっかりしたチームなので、楽なゲーム展開ではありませんでした。

明成のシューター三上をフェイスガード気味に抑えた鳥羽。この守りが試合のカギを握っていた

――前半は終始、大濠ペースだったと思います。後半4分で11点差に詰められた場面は?

自分たちのシュートが入っていなかったのですが、ここは我慢することを全員ができたと思います。そこで耐えられたのがよかったです。

――決勝では相手の得点源であるシューターの三上(侑希)選手にマッチアップ。三上選手は左利きだから、右側にオーバーディフェンスしていました。その守りが効いていましたね。

試合前に片峯(聡太)先生から左からクイックシュートを打ってくるから、ミドルやベースラインに関係なく左を抑えるように言われていました。

――優勝を決めた後、田中(國明)先生が音頭をとったのは「祝いめでた」※でしたか。(※「祝いめでた」=博多のハレの舞台では必ず唄われる祝い唄)

はい。日本一を取ってセンターコートで「祝いめでた」を歌おうというのが、入学したときからの約束というか、やろうということになっていました。ようやくこのインターハイで歌うことができ、本当によかったです。

――この優勝は、先輩の納富浩二、田中輝明選手ら(ともに日大に進学)の代に岡山インターハイで優勝して以来、28年ぶりの優勝。「自分たちの代で優勝するぞ」という気持ちが強かったですか。

高さを生かしてゴール下シュートやリバウンドで優位に試合を進めた大濠。相手の守りを突いた鳥羽のドライブイン

自分たちもそうですが、去年の青木(保憲)先輩、杉浦(佑成)先輩(ともに筑波大)たちと一緒に「日本一」を取ろうとしてそれが果たせませんでした。だから、先輩方からその気持ちを引き継いでやってきました。今年は3年を中心にチームがまとまり、試合には下級生も出ていますが、3年がチームをリードできたと思います。

――改めて優勝できた要因はどんなところでしたか。

自分たちがうまくいかない時間帯がありましたが、そこでディフェンスで粘れた部分が優勝につながったと思います。

――キャプテンとして大変だったことも多かったはず。心がけたことは?

この大会を通じて、「“いつも通り”やろう」ということをみんなに言い聞かせて、いつも通りの雰囲気を作ることを心がけていました。

――優勝を決めた後、宿舎のホテルに帰ったら、ホテルの入口に「祝優勝」の垂れ幕がかかっていましたね。

決勝前日も「必勝祈願」の旗をホテルの人が作ってくれて、本当に自分たちは応援されているんだなということを、またあらためて実感しました。本当にありがたかったです。

――さて、ウインターカップに向けての課題は?

リバウンドの部分で改善できることはあると思うし、アウトサイドショットの確率も今大会は入ったほうだと思いますが、まだまだ詰められる部分があると思うので、そこを徹底してやっていきたいと思っています。
 
 
鳥羽陽介 TOBA, Yosuke

福岡大学附属大濠高#4/184㎝/3年/SG/1996年5月4日、静岡県生まれ。静岡大成中出身。冷静沈着なキャプテンとして、またガードとしてどっしりと構えて地道にチームを支える存在。決勝戦では明成のシューター三上侑希をフェイスガードで止めたディフェンス力が見事だった。2014年6月にはU-18日本代表候補(30名)入り。またこの夏の「日・中・韓ジュニア交流競技会」(8月25~27日/岩手県一関市)の日本代表にも選出された。