アジア競技大会に挑むホープ<1> [女子代表]

赤穂さくら 日本代表#15 昭和学院高#12

「当たり負けしても逃げずに、ゴールに向かっていきたい!」

9月19日に開幕する「第17回アジア競技大会」。その女子日本代表に最年少で選ばれたのが高校生の赤穂さくらだ。武器は、184㎝の上背とシュートレンジの広さ。まだまだ荒削りの“原石”だけに、これからの伸び代に期待がかかる。インターハイで準優勝に終わった悔しさとともに、アジア競技大会へ向けての抱負を聞いた。

取材・文/舟山緑   写真/JBA、一柳英男

7月の国際親善試合2014から。B代表はアジア競技大会への選手選考を兼ねた大会になった。左から#10町田瑠唯、#17大沼美琴、#19赤穂さくら、#4馬瓜エブリン、#15浜口京子(写真提供:JBA/日本バスケットボール協会)

2014アジア競技大会に挑む期待のホープ<1>

「自分が一番若いので、どんどん走っていきたい。
当たり負けしても逃げずに、ゴールに向かっていきたい!」

赤穂さくら  
(日本代表#15/昭和学院高3年/184㎝/C)

9月19日に韓国で開幕する「第17回アジア競技大会」。
この大会に挑む女子日本代表(B代表)に最年少で選ばれたのが、昭和学院高3年の赤穂さくらだ。
184㎝はチーム一の高さ。ローポストだけでなくミドルレンジからのシュートも上手く、
スピードあるドライブインも武器だ。中国や韓国、チャイニーズ・タイペイといった
アジアの強豪の高さや巧さ、当たりの強さの中で、高校生の赤穂がどこまで対抗できるか――。
2020年の東京オリンピックを担っていく次世代のホープだけに、注目が集まる。
8月に地元・千葉で開催されたインターハイでの戦いを振り返ってもらうとともに、
目前に迫ったアジア競技大会への意気込みを聞いた。
 
 
国際親善試合2014でオーストラリア、モザンビークと対戦      

「後ろからシュートチェックに跳んでくるのが見えて、
怖くなってノーマークをポロポロ外してしまいました(苦笑)」

――7月の国際親善試合2014では、秋田での2試合に出場しました(7月25日、26日)。Bチームの一色建志ヘッドコーチはもちろん参加を望んでいましたが、インターハイの直前。時期的に迷うところだったと思いますが、自分で希望したのですか。

世界トップクラスの実力を誇るオーストラリアと対戦。高さ、巧さ、強さを体感した一戦に(JBA)

あれは先生(鈴木親光〈ちかみつ〉コーチ)と随分話し合って決めました。自分としては上のカテゴリーでできるなら、ぜひ参加してみたいと思ったし、先生からも「上手いお姉さん方と一緒に練習や試合ができるのだから、いろんなものを吸収して戻ってこい!」と言ってもらえました。

――インターハイ直前にチームから離れるのは不安ではなかったですか。

自分が代表に行っている間、残っているメンバーがチームを作ってくれていると思っていたので、そこは全然……。

――B代表に入ってプレーしてみての感想は?

周りの先輩方が上手いので、相手を引き付けて、自分をノーマークにしてパスを入れてくれました。そのパスもすごくいいタイミングでもらえたので、すごく楽しかったし、やりやすかったです。先輩方のほぼ全員からいろんなアドバイスをもらいました。同じポジションの諏訪(裕美)さんからも、いろいろとプレーを教わりました。

――対戦したオーストラリアは世界ランク2位。モザンビークはアフリカ予選2位で世界選手権に出るチームです。「世界」の相手と対戦してみてどうでしたか。

すごく強かったです(笑)。オーストラリア戦は、先輩たちが自分をノーマークにしてくれましたが、後ろからシュートチェックに跳んでくるのが見えて、怖くなってノーマークシュートをポロポロと外してしまいました。ほんと、ビビりました(苦笑)。

(※7月25日:B代表96-56モザンビーク/12分27秒の出場で7得点、3リバウンド)
(※7月26日:B代表52-91オーストラリア/16分56秒の出場で2得点、2リバウンド)

――親善試合に臨むときに自分が持っていたテーマはどんなことでしたか。

ベテランの人たちと一緒にプレーすると自分はまだまだなので、諏訪さんのプレーとか自分のポジションに近い人のプレーを見て、勉強してチームに戻りたいなと。あとは外国人と対戦して、その身体の強さを体感したいと思って臨みました。

――オーストラリアもモザンビークも当たりの強さがすごかったと思います。まさにそれを実感した?

はい。高校の試合とは比べものにならないぐらい。オーストラリアの選手のチェックは、本当にすごかったです(苦笑)。

初戦のモザンビーク戦は大勝となった。赤穂も3ポイント1本を含む7得点をマーク(JBA)

◆次ページは、「悔し涙に終わった地元・インターハイでの準優勝」について
 
 

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