ASIAN GAMES 2014<1> [男子代表]

辻 直人日本代表 #9 (東芝ブレイブサンダース)

勝負強いシュートで台頭した日本代表のキーマン

勝負となった中国戦、3決のカザフスタン戦ではここ一番で3Pを決め、準決勝の韓国戦ではあきらめない姿勢を見せた。躊躇せずに打つアウトサイドシュートは日本に勢いをもたらす。今大会、日本のアウトサイドの軸として頭角を現した辻直人に、アジア大会での手応えと今後について聞いた。

インタビュー・文・写真/小永吉陽子 インタビュー/朴 康子

ここ一番で決まる辻の外角シュートに日本は勢いづいた

勝負強いシュートで台頭した日本代表のキーマン

辻 直人
(日本代表#9/185㎝/SG/25歳)

負けられない中国戦、3位決定戦のカザフスタン戦では、勝負所で3ポイントを決め
準決勝の韓国戦ではあきらめない姿勢を見せた。
躊躇せずに打つそのアウトサイドシュートは日本に勢いをもたらす。
今大会、日本代表のアウトサイドの軸として頭角を現した辻直人に、
アジア大会での手応えと今後について聞いた。
(インタビュー3位決定戦・韓国戦後)

「悔しい負けがあったからこそ、チームが一つになって集中できた」

日韓戦を前にして、韓国代表のユ・ジェハクHCはマークする選手として辻と比江島の名前をあげていた

――3位決定戦、カザフスタンに勝利した感想は。

いやぁ、本当によかったぁ!うれしいです。この大会に入ってはじめてあんなにシュートが入らなくなったんですけど、なんとか気持ちを切れずに集中して、いつか入るだろうと思ってやったので、最後の1本(残り1分53秒、69点目)につながってよかったです。

――ディフェンスでも前から当たることができて、相手にリズムを出させなかったのでは。

僕と比江島が前から当たってプレッシャーを与えないといけないので、プレッシャーを与えれば相手はセットプレーに入ってもちょっとはタイミングがずれたり、時間をかけさせたりできると思っていたので。要所でスティールもできましたし、そういうのがよかったと思います。

――大会を振り返って、メダルを獲れた勝因は何だと思いますか。

この大会に入る前にジョーンズカップとかで負けていたのでどうなるかと思っていたし、イランに大敗しましたし、カタールにはブザービーターで1点差で負けました。こういう悔しい負けがあったからこそ、チームが一つになって集中して、自分たちの力を出せたのだと思います。チームも仲が良くて、一つになれたと思います。

――準決勝の韓国に対してはどのような手応えがありましたか。

もうちょっとのところまで戦えたんですけど。気負わずに全員が役割をしようと言って試合に入ったんですけど、後半にやられてしまって悔しいです。

――韓国に対してはどのような対策で試合に臨んだのですか。

リバウンドでは負けないようにすることと、あとは練習試合(6月、韓国遠征)でやられたように前からプレスに来られたときに自分たちのターンオーバーでやられてしまうことがないようにと。韓国にはターンオーバーからやられてしまうことが多いので、簡単なミスはしないようにと入りました。でも、出足からちょいちょいミスをしたことで走られたのがもったいなかったです。自分たちがシュートで終われたら、自分たちのペースに持っていけたと思うのですが。

――3Qの出足でやられてしまったところが勝負所でした。後半は韓国ペースでしたが、どのように打開しようとしたのですか。

最初のヤン・ドングン(6番)のスリーが相手に流れを作らせてしまいました。もうちょっとで24秒を取れたので、そこで決めてくるのはサスガだなと思いました。やっぱり、ああいう大事なところで試合の流れを読んでくるのはうまいですね。

――韓国との違いは何だと感じましたか。

今までの韓国と比べたら、内容では良かったと思うので変わってきているとは思いますが…。前半と同じようにできたらよかったのだけど、自分たちは後半に崩れてしまった。韓国はずっと40分間同じスタイルで貫き通すことができて、その違いはありました。

――韓国の「同じスタイル」というのは、具体的にどんなスタイルですか?

向こうはずっと同じことを繰り返し、繰り返しやっていた。そういうのは地味なことかもしれないけれど、常にやるべきことを100%やり続けているから、40分間同じプレーができるのだと思う。自分たちは疲れると脚が止まって、ボールが孤立してボールマンに頼ってしまうのがあると思うので、そういったところの違いはあるかなと思います。

あとは韓国がプレスでくることはわかっていたので、スピードで突破できればよかったんですけれど、そこでプレスに合わせてゆっくりゆっくりとやってしまったのが自分たちのペースにならなかった原因です。あとは個人的にヤン・ドングンにフェイスガード気味でつかれてしまって、そこで何もできなかったのが悔しいです。
 
 

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