Wリーグ プレーオフに懸ける<2> [WJBL]

山本千夏富士通レッドウェーブ

「精神的に強くなれた今季、思い切りやるだけです!」

3月1日開幕のWリーグ・プレーオフ セミファイナル。富士通はトヨタ自動車との対決。富士通で注目したいのが山本千夏だ。開幕直前の右手甲のケガから復帰し、得点でも守りでもチームに貢献している。2度目となるセミファイナルへの意気込みを聞いた。

インタビュー・文/舟山 緑  写真/一柳英男

能力の高い若手と経験豊富なベテランが融合する富士通。左から三谷藍、町田瑠唯、山本千夏、名木洋子、長岡萌映子

「精神的に強くなれた今季、
思い切りやるだけです!」

山本千夏 (富士通レッドウエーブ #15)

Wリーグ・プレーオフのセミファイナルが開幕する。
リーグ3位の富士通は、ファイナル進出を懸けて2位トヨタ自動車と激突する。
その富士通で注目されるのが、アグレッシブなプレーでチームに貢献する山本千夏だ。
今季は開幕直前に右手甲を骨折したことによって出遅れたが、
コートに戻ってからは、昨シーズン以上にキレのあるドライブインや3ポイントで
その存在感をしっかりと見せている。
目前のセミファイナルに懸ける決意を聞いた。
 
 

シーズン途中からコートに復帰

「平均11.67点。この数字が意外だと思うぐらい、得点が取れていないと
感じています。点の取り方も満足できていません」

2年目の昨シーズンからスタメンに抜擢され、富士通の得点源として成長

 プレーオフ・ファーストラウンドを終えて21勝8敗で3位となった富士通。12月末にインサイドの要であるセンター篠原恵(185㎝)が足のケガのために戦線を離脱。軌道修正をして臨んだオールジャパンだったが、トヨタ自動車の前に完全に封じられてしまった。3月2日に開幕するセミファイナルは、白星を伸ばして2位に浮上したトヨタとの決戦となる。

――オールジャパンの準決勝ではトヨタの攻撃的なディフェンスの前に得点が伸びない展開でしたね。

昨年末にリー(篠原恵)が足のケガで抜けたために、オフェンスもディフェンスも手直しをしました。でも、山形銀行戦も筑波大戦もあまり出来がよくなかったですね。特に筑波戦が悪くて、「本当に仕切り直さないといけない」と、全員が危機感を抱きました。相手がどうこうよりも、自分たちのプレーが出来ずにやられているという感じでした。準決勝のトヨタ戦の前に軌道修正をやったのですが、そこが修正しきれていなかったです。インサイドは新人のモエコ(長岡萌映子)に負担がかかってしまったので、もっと自分が助けてあげられればと反省しました。

――その後のリーグのファーストラウンドでも、オフェンスのリズムが悪い試合が少し目立ちました。藪内夏美ヘッドコーチも「ディフェンスはいいけれど、オフェンスが伸びていない」と。

オールジャパンでの反省から「自分たちのオフェンスをもう一度、しっかりやろう」ということで、スクリーンのかけ方とか1対1を強化して臨みました。新潟戦はよかったですが、アイシンAW戦では相手のプレッシャー・ディフェンスに対して全然何も出来ない時間帯がありました。レギュラーシーズンで惜敗しているので(12月1日:53-54)、意識してゲームに入ったつもりでしたが、うまく攻める事が出来なかったです。翌週のトヨタ戦もシャンソン戦も、得点が伸びない試合になってしまいました。

――11月下旬から復帰して、レギュラーシーズンは6試合で平均得点は11.67点。ファーストラウンド7試合でも平均11.67点。藪内ヘッドコーチは「平均して点を取ってくれるし、リバウンドにも必ずからんでくれる」と評していました。自分の手応えはどうですか?(※得点ランキングは、レギュラーシーズン22試合で220得点以上(平均10.0)がエントリー条件のため、ランキング外)

平均で11.67点ですか。この数字が自分では意外だと思うぐらい、得点が取れていないと感じています。点の取り方も満足できていません。試合によって波があるというよりも、平均して悪いというのと、ビハインドの試合を追いかけて得点を稼いでいる感じなので、自分の仕事がしっかり出来ているとは思えないですね。

――ファーストラウンドの最終戦はJX戦でした。山本選手は欠場でしたね。

実は私とレイさん(三谷藍)がインフルエンザにかかり、遠征に参加できませんでした。この試合は負けたけれど(52-83)、前半で40得点が取れ、「セミファイナルにつながる試合になった」と、手応えがあったようです。私もレイさんも体調は戻ったので、もう大丈夫です。
 

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