ファイナルに懸ける注目の“キープレーヤー” <2> [WJBL]

岡本彩也花JXサンフラワーズ

「ファイナルはアグレッシブに自分のプレーで戦うだけです」

3年目にしてスタートに抜擢された今季は、3ポイントやドライブで果敢な攻めを見せている。得意の3ポイントでは成功率43.02%で3ポイント賞に輝いた。フル出場のシーズンをどんな思いで戦い、ファイナルに臨もうとしているのか。シューターとしての決意を聞いた。

インタビュー・文/舟山 緑  写真/小永吉陽子、一柳英男

司令塔の#12吉田を軸に、今季は若いメンバー構成になり、機動力が一段と増したJX。右から渡嘉敷来夢、間宮佑圭、木林稚栄、岡本彩也花、吉田亜沙美

「ファイナルは、アグレッシブに
自分のプレーで戦うだけです」

岡本彩也花 (JXサンフラワーズ #5)

今季、JXのシューターとして新たな顔となった岡本彩也花。
思い切りのいい3ポイントとタフな運動量は、相手チームに鮮烈な印象を与えてきた。
今まで以上に機動力のバスケットをめざすJXにおいて、岡本の走力と試合度胸のよさは大きな魅力だ。
スタートに定着した今季、シューターとしてはまだまだ波は大きいが、
強力なインサイドを生かすためにも、岡本の3ポイントにかかる期待は大きい。
主力という大きなチャンスをもらった今季、どんな思いで戦ってきたのか、
5連覇というタイトル奪取に燃えるファイナルへの決意を聞いた。
 
 

3年目の今季、初めてスタートに抜擢

「今季の強みはオールコートで機動力のあるバスケット。リュウさん(吉田亜沙美)が
すごくいいパスを出してくれるので、走り甲斐があります(笑)」

 岡本は今季、初めてスターターとなった。開幕のトヨタ自動車戦では、強力なツインタワーとともに2ケタ得点を連続してあげ、その存在感を強くアピールした。シューターとしての波はまだ大きいが、佐藤清美ヘッドコーチは「岡本は外せない」と、全試合でスタートに起用してきた。レギュラーシーズンの平均得点は15.91点。3ポイント成功率では43.02%でリーグ1位をマーク。猪子石中では全中ベスト4、名門・桜花学園高では「5冠」を達成。大舞台で培ってきた試合度胸のよさもまた、大きな魅力である。

「目下の課題はメンタルが強くなること」と話す岡本     (写真/舟山 緑)

――セミファイナルのシャンソン化粧品戦では1戦目が6得点、2戦目が2得点。厳しく守られましたね。

セミファイナルでコートに立ったのは初めてですが、いつも通りにゲームに入れました。ただ、厳しく守られたためにシュートがいいタイミングで打てませんでした。2戦目にノーマークで打った1本は絶対に決めなくてはいけない1本だっただけに、すごく悔しいです。メンタルを強くするのが課題です。

――レギュラーシーズンの3ポイント成功率は1位(43.02%)。個人タイトルは意識しましたか。

シーズンの途中で周りから「今、何位だよ」と言われていたので把握はしていましたが、個人賞への意識はなく、結果的に1位になれたという感じです。初めてスタートになった今季、こうして数字を残せたのは自信になりますね。

――成功率43.02%は、試投172本、成功74本です。この数字についてはどうですか。

確率ではトップになりましたが、ゲームごとに細かく見ていくと、そんなによくはありません。新潟戦の20分の8本とか、シャンソン戦の16分の6本とか大きく外しているゲームもあるので、まだまだです。平均して決めているならいいのですが、打っている本数がリーグ31戦の中でも極端に違っています。そこが目下の課題です。

――リーグを戦ってきた中で、次第に相手のマークが厳しくなってきましたか。

そうですね。シーズン途中から「マークが厳しいな」というのは感じています。マークがきつくなって私の得点が伸びなくても、インサイドで得点ができて勝っていますから、シューターとしてはセンター陣にチャンスを作るためにも打ち続けるだけです。清美さん(佐藤ヘッドコーチ)からは「自信を持って打てばいいから」と、言ってもらっています。

――スピードあるドライブも武器として、果敢に切っていって得点につなげていますね。

ドライブは高校時代から好きなプレーです。桜花でも大きい選手にブロックされる確率が高かったので、一歩目で相手を振り切るワザを磨いてきました。身長(161㎝)のハンディをスピードでカバーするしかなったからです。そのスピードはJXに入ってから、さらにアップしていると思います。

――もう1つの武器は、攻守でタフに動き回る運動量です。よく走っていますね。

そうですね。今季は特にオールコートで機動力のある展開を目指しているので、すごく走っています。ディフェンスでプレッシャーをかけて前から当たり、オフェンスでは常にファストブレークを狙うのが、一番のチームスタイル。リュウさん(吉田亜沙美)がすごくいいパスを出してくれるので、走り甲斐があります(笑)。アウトサイドを決めるのも仕事ですが、ブレークに走るのも強く意識しています。
 

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