Cager Column #2 [bj]

bj-KBL チャンピオンシップゲームズbj-KBL

KCCが浜松に2連勝で日韓戦を制す

浜松・東三河フェニックスvsKCCイージスの対決となった「2011 bj-KBLチャンピオンシップゲームズ」。試合はKCCが2連勝。群馬で開催された第2戦のゲームレポートと、試合後の両ヘッドコーチ&選手のインタビュー。

文/小永吉陽子 写真/野本浩一郎  


日韓チャンピオンシップを終えて。ヘッドコーチ&選手インタビュー           

2011 bj-KBLチャンピオンシップゲームズの2戦目終了後に聞いた、浜松・東三河フェニックス河合HCと太田敦也選手、全州KCCイージス ホ・ジェHCのインタビュー。

インダヒュー/小永吉陽子(青木 崇、星野志保)


浜松・東三河フェニックス 河合竜児ヘッドコーチインタビュー

1対1で攻めず、守れず
去年までのチームではないということ

今シーズンから指揮を執る河合ヘッドコーチ。課題がクッキリと見えて「開幕までに手を加えていく」

――試合を終えての感想は。

うちらが弱かったってことですね。1対1ができない、日本人も攻めることもできないし、守るほうも1対1で守れない。その差が大きかったですね。KCCは韓国人がしっかり1対1をしかけるので。その違いだと思います。

――1戦目もそうだったんですが、前半リードして後半失速する展開でしたが、そうなってしまった理由は?

弱い証拠。弱いチームは3Qまで競れるんですよ。もう一回スパートをかけられるかの違いなので。前半はベンチの前でディフェンスになるから、ベンチが手伝えるんですよ。後半に向こう(相手ベンチ側でディフェンスをすること)に行ったら足が止まるし、そういうことだと思います。

――後半はKCCの#3チョン・テプン選手が出てきて流れが変わったと思いますが、その辺の対策はあったのでしょうか?

別に流れが変わったとは思っていません。今日にかぎっては、彼が出たからどうというのはないと思います。

――岡田選手はプレシーズンマッチでケガをされたということですが、岡田選手を後半に出しました。最初から出す予定はあったんでしょうか。またケガの状態は?

少しは試そうと思いました。これから様子を見ながら、少しずつ使っていくことになるんじゃないですかね。パフォーマンス的には練習していないから、あんなものではないでしょうか。

――シーズンに向けての課題は?

リバウンドと1対1のディフェンスができないこと。当然弱いチームですし、これからいろいろ手を加えていきます。

――沖縄も含めて、この時期に4試合強豪と当たったわけですけど、4試合の中で前進したところ、手応えがあったところはどこですか?。

ダメなところが浮き彫りになったところが一番良かったんじゃないですかね。これでさっそく手を加えられる。去年までのチームじゃないということですよね。当然、周りも強化していますから。

チームの大黒柱となる太田敦也。第2戦は38.34分出場、14得点、9リバウンド、2ブロック 浜松・東三河フェニックス #8太田敦也インタビュー
ツメが甘く、最後はバテてしまった
リーグではビッグマンを止めるディフェンスをしたい

――日韓チャンピオンシップを2戦を行っての感想は。

去年勝っているだけに、今日は何としても勝ちたかったんですけど、勝てる試合を落としてしまいました。後半に追いつかれ、最後は逆転されてしまったのは、僕たちのツメが甘かったというか、踏ん張るところで踏ん張れなかったというか、まだまだ課題があることがわかりました。

――太田選手自身はアジア選手権から帰ってきたばかりですが、コンディションやチームへのアジャストはどうだったのですか?

日本代表では10分くらいのアベレージで出していただいたのですが、やっぱり体力が多少落ちていて、今日も40分間近く出ましたが、最後のほうはバテてしまいました。これから一週間、開幕するまでにはコンディションを整えて、こういうふうにならないようにしなければと思いました。

――今まで40分間近く出ることは、なかなかなかったと思いますが、これだけ出場時間があった中で収穫は何ですか?

そうですね…。40分間、出たは出たけれど、やっぱり出してもらっている以上は、その中でパフォーマンスを落とすことなくやらなきゃいけないです。足りないところが多々あったと思います。一番は体力でしょうけど。あと一週間というのは少し短いですけど、修正できるところは修正して、みんなで万全な状態で向かいたいと思います。

――後半、KCCがディフェンスを強めてきましたが、そういうときに何をしてリズムを作るべきでしたか? また、流れが悪くなったときに、チームとして何かやったことはありましたか?

結局、バテてしまったのですが、ガード陣がディナイされてプレッシャーをかけられて困っていたので、やっぱりセンターの僕たちが苦しい中でパスをもらって、少しでもプレッシャーリリースといいますか、プレッシャーを和らげてあげなきゃいけないと思いました。でも、それをする体力がありませんでした。

――日本代表としてアジア選手権に出て、自分は変わったと思うところ、また不足していると感じたところは?

日本代表でそうだったように、今回もディフェンスを頑張ろうと思っていたら、センター相手にディフェンスをすることがなくて、外回りの選手につきました。「センターならやれる」という自信はあったのですが、今回はそれだけじゃダメで、アウトサイドのディフェンスをやらなきゃいけなかった。相手チームによってはそういうマッチアップもおこりうることを、これからは考えなくてはなりません。シュートには積極的に行きましたが、イージーシュートを落としたので、そういう細かいところも気をつけないといけない。日本代表では相手のビックマン相手には守れたので、そこだけは自信を持って、これからも相手を止めてシーズンを戦っていきたいと思います。
 
全州KCCイージス ホ・ジェヘッドコーチ インタビュー
ディフェンスで流れを変えることができたのは満足
「微動だにせず、崩れない強いチーム」が目標

KCCはルーキー2人をスタメンに起用。メンバーを組み合わせながら、いろいろなことを試していた

――2連勝という結果について、感想を聞かせてください。

日本のファンの皆さんの期待するプレイができなかったことに関しては、すごく申し訳ない気持ちでいっぱいです。もうひとつは2戦とも勝てたことに対しては、すごく気持ちがよく、無事に韓国に戻れるという心境です。

――勝敗のポイントをわけたところは?

後半に入ってディフェンスを強めたことだと思います。ディフェンスから集中して流れを変えることができました。

――ホ・ジェHCがアジア選手権から戻ってきたばかりで、まったく練習を見ていない状況だと思うのですが、チームは現段階ではどのような仕上がり状態なのですか?

まず、現時点では戦術はこれからで、今はシーズンを戦い抜く体力をずっと鍛えていました。チームプレイについては今から調整していくところです。

――MVPを獲得した#34シムス・デション選手の今日のパフォーマンスについての評価は?

すごく一生懸命にやるし、確実にプレイしてくれるので満足しています。

MVPを獲得したKCCのシムズ・デション。37:27分出場、29得点、7リバウンド、5アシスト、FT9/9本(100%)のスタッツを残したオールラウンダー

――(オンザコート1なので)やはり、デション選手は35分以上は毎試合出るようになりますか?

たぶん、そうなると思います。

――ルーキーの2選手(#8チョン・ミンス、#12キム・テホン)をスタメンに起用した理由と、その評価を聞かせてください。

選手はみんな頑張っているのでチャンスを与えたいという思いと、いろんな可能性を探りたいというところです。この日韓戦でルーキーたちはよくやってくれたと思います。

――現時点で戦術的なことはまだだとしても、最終的にはどのようなチームにすることが目標ですか?

微動だにしない、崩れることのない強いチームを目標にしています。

――そういった意味では、前半で10点負けていて、ハーフタイムに指示を出して逆転したことには満足していますか?

(笑顔を見せて)勝ったことはもちろん大変うれしいですけれど、いろんな面で試したことが形になったことが、この試合のいちばんの成果です。2戦勝利したことには大変満足しています。

――監督の指導に対するモットーを聞かせてください。

選手たちに要求するのは2つあって、一つは選手たちが誠実なプレイをすること。そして自信を持つこと。監督としては、とにかく練習で一つずつ選手たちが学んでいって、それがゲームに出ることを日々の目標にしています。

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