FIBA男子アジア選手権展望
「若手メンバーに切り替わったからこそ、結果を残したい」

インタビュー・文/舟山緑  写真/小永吉陽子

声が出るようになった日本のベンチ。フィリピンとの親善試合とジョーンズカップに参戦した菊地、野口、宇田が率先して盛り上げていた

FIBA男子アジア選手権2013
桜井良太キャプテン インタビュー

「若手メンバーに切り替わったからこそ、結果を残したい。
“日本のバスケットを変えていきたい”
という強い気持ちがあります」

 
 
男子代表が、7月30日、決戦の地、フィリピン・マニラへと入った。
8月1日に「第27回FIBA男子アジアバスケットボール選手権大会」が開幕する。
来年、スペインで開催される「ワールドカップ2014」への出場権は上位3位以内。
このところ低迷を続けている男子日本代表が、激戦のアジア予選を勝ち抜いて、
スペインへの切符を手にすることができるのか。
鈴木貴美一ヘッドコーチが抜擢した若いメンバーで臨む初めてのアジア選手権だ。
チームは7月にタイペイで開催されたジョーンズカップで1勝6敗という成績だった。
その後、7月20日からの第9次合宿からはベテランの桜木ジェイアールがチームに合流した。
出発直前に、桜井良太キャプテンに、現在の手応え、大会への決意を聞いた。
 
 

ジョーンズカップの収穫と桜木ジェイアールの加入

「ジョーンズカップは、内容的には“戦えた”大会でした。
その後、ジェイアールが入ってきたことで、オフェンスがガラリ変わりました」

「桜木が入ることでオフェンスがガラリと変わった」と語るキャプテンの桜井

――7月にジョーンズカップに参加して1勝敗6敗でした。鈴木貴美一ヘッドコーチがいろいろ試したそうですが、そこでの収穫と反省点を聞かせてください。

反省点は勝ちきれなかったことです。いいところまで勝負ができても、最後の最後に攻めきれない部分がありました。竹内(公輔)が練習の時のようにどんどん得点を取れる訳ではないので、インサイドでダブルチームされた時に外角の選手が1対1で決めきることができず、どこで攻めていいか分からず困ってしまい、24秒ギリギリでタフショットを迫られて終わる場面が多かったです。そこが反省点として挙げられます。ただ、本番のアジア選手権ではジェイアール(桜木)が入るので、かなり変わってくると思います。

――収穫点はどうでしたか。

そんな中でも諦めずに、最後までディフェンスを頑張って戦えたことで、それによって去年のジョーンズカップのように点差を離されるゲームというのは少なかったと思います。また、相手にリバウンドで圧倒されるという部分もそうなかったので、アジア選手権に向けていい材料も残りました。

――大会中に体調を崩した選手がいたと聞いていますが。

そうですね。毎年、あの大会は何名か食あたりなどで体調を崩す選手が出てきます。今年も5名が体調不良になり、厳しい大会になりました。しかし、その中でも残りのメンバーで最後まで頑張って最後は勝って終わることができました。勝ち星としては去年のほうが多いのですが、今年のほうが「戦って帰ってきた」という確かな手応えがあります。周りから見たらひどい成績(1勝6敗)ですが、そこは本番で挽回すればいいところなので、僕自身は深刻にはとらえていません。

――桜木ジェイアール選手が第9次合宿(7月20日~)からチームに合流しました。彼が入るとチームは違ってきましたか。

はい、ガラリと変わります。去年のアジアカップ(9月に日本で開催、準優勝)でもそうでしたが、彼にボールが入るとディフェンスが寄ってきます。竹内は合わせがうまい選手なので、ジェイアールとの合わせでハイポストからシュートが狙えます。また、ジェイアールからのパスで金丸(晃輔)や田中(大貴)、栗原(貴宏)らの外角も生きてくるので、オフェンスは特にガラっと変わってきます。

――ジェイアール選手が合流して日が浅いのですが、この短期間でチームプレーを作る、そのあたりのコンビネーションの問題はないのですか。

彼がチームに加わって一日でフォーメーションを全部覚えていました。やはりバスケットIQの高い選手なので、そうした心配はありません。少し不安なのは、ディフェンスにおいてどこまで動けるかですね。チームプレーは順調に仕上がっていると思います。あとはリバウンドをチームとしてどこまで頑張れるか、です。そこはみんなで取りにいく意識で取り組めれば、問題なく戦えると思います。
 
 

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