NBLとbjリーグ
両リーグを知るパーカーが感じる“違い”とは?

文/鈴木栄一   写真/一柳英男

イースタンカンファレンスでプレーオフ出場を決めた和歌山。オールジャパンで惜敗した東芝に、リーグ戦では3勝1敗と勝ち越している(写真はオールジャパンより)

NBLとbjリーグ
両リーグを知るパーカーが感じる“違い”とは?

ウェスタンカンファレンスの和歌山トライアンズが、プレーオフ出場を決めた。
その和歌山でコンスタントな得点力を見せているのが、#3マイケル・パーカーだ。
昨シーズンまでパーカーは、bjリーグの島根でプレーをしていた。
今季は、ヘッドコーチとなったジェリコ・パブリセビッチの下で
和歌山というチームに大きく貢献している。
NBLとbjリーグ、2つのリーグでともに活躍するパーカーに、
両リーグの違いをどう感じているかを聞いた。
 
 
NBLとbjリーグ、両リーグ間で進む人材の移動

和歌山はbjリーグからヘッドコーチと外国人選手2名を獲得

 NBL、bjリーグとトップカテゴリーに2つのリーグが存在している男子バスケットボール界。先日、日本協会は2016年に新たなプロリーグ「Pリーグ」を創設する方針を発表したが、すぐにbjリーグ側からは「急な発表で困惑している」と声明が出るなど、両リーグの統一に向けてはまだまだ越えるべき障害が多いというのが現状だ。

 一方で、両リーグ間における選手など人材の移動は徐々に増えている。その代表的なチームと言えるのが、昨季で休部となったパナソニックを母体とし、新たに誕生して今季からNBLに参入した和歌山トライアンズだ。

 指揮を執る元日本代表ヘッドコーチ(以下HC)のジェリコ・パブリセビッチは、2010年から2シーズン、bjリーグの島根スサノオマジックで指揮を執っていた。そして外国人の2人マイケル・パーカー(200㎝/32歳)、リック・リカート(211㎝/31歳)は、ともbjリーグで複数年のプレー経験を持っている。

パーカーは目下、平均得点22.00で3位。リバウンドも12.30本、スティール、ブロックでも数字を残し活躍中だ(3月9日現在)

 特にパーカーは、bjリーグで2007年から昨年まで6シーズンにわたってプレー。ライジング福岡、島根に在籍したシーズンは、リーグ得点王に4度、オールスターゲームMVPに2度輝くなど活躍。また、得点に加えて5度のスティール王に輝くなど、守備でも非凡な所を見せるbjリーグを代表する選手の一人だった。

 パーカーは和歌山に加入後も、ここまでFG成功率が約60%と高確率でシュートを決め、1試合平均20得点以上を記録。さらにスティール、ブロックでも1試合平均2以上と、攻守にわたって和歌山を支え、チームの好成績に大きく寄与している。

 プロと企業チームの混合であるNBL、プロチームのみのbjリーグといったリーグの形だけでなく、コート内での違いに目を向けると、「外国人枠」の違いが代表的だ。

【bjリーグ】第1・第3Q:オン・ザ・コート2/第2・第4Q:オン・ザ・コート3
【NBL】第1・第3Q:オン・ザ・コート2/第2・第4Q:オン・ザ・コート1

 と、大きく異なっている。

 また、日本人選手については、日本代表に選出されているメンバー(現在、bjリーグ所属で継続的に選ばれている浜松・東三河フェニックスの太田敦也のみ)が示すように、NBLで上位に位置するチームに能力の高い選手が集まっていると見られている。

 では、具体的にどこが違うのか。また、外国人プレーヤーの違いはあるのかなど、両リーグで活躍経験のあるパーカーに話を聞いた。
 
 

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