前田悟、林祐太郎、納見悠仁、牧隼利、八村塁選手インタビュー
U-17代表選手が体感した「日本と世界の差」

取材・文・写真/舟山 緑、小永吉陽子

「今後も各自が目標を持って頑張ろう」(井手口コーチ)。8月18日、成田空港で解散式を行ったU-17代表

U17世界選手権 選手インタビュー

8月8日~17日までドバイ(UAE)にて、世界選手権に出場したU-17代表は
開催国のUAEに1勝し、16位中14位で大会を終えた。
世界王者のアメリカ相手には38-122と大敗を喫したが
初戦では決勝に進出したオーストラリアを相手に延長に持ち込めた手応えもあった。
男子が自力で世界の切符をつかんだのは、1999年のU-19世界選手権以来。
どのカテゴリーも世界に出場できない中、U-17世代が世界選手権のコートに立ったことが
今後、日本が世界と戦っていくうえでのスタートラインになる。
戦いを終えた選手たちに、帰国直後の成田空港でインタビューを実施した。
選手たちが感じた日本と世界とは――。
 
【ページ1】 前田 悟(山形南高)
【ページ2】 林 祐太郎(幕張総合高)
【ページ3】 納見 悠仁(明成高)
【ページ4】 牧 隼利(福岡大附属大濠高)
【ページ5】 八村 塁(明成高)
 
◆FIBA公式サイト(英語版)
◆大会特設サイト(日本バスケットボール協会)
 
 
前田 悟 MAETA,Satoru
(日本#4/山形南高3年/188㎝/74㎏/F)

文・写真/舟山 緑

「世界一のアメリカと対戦できたのは、いい経験になりました。
通用したのは、自分の持ち味であるジャンプショット」

――世界の舞台で戦ってみた感想を聞かせてください。

アジアとはレベルが全然違いました。世界一のアメリカとも対戦できましたが、どの試合もなかなか勝てず、“世界レベル”の高さを肌で実感することになりました。

――初戦のオーストラリア戦は延長戦の末に敗戦。そのオーストラリアが決勝まで上がりました。悔しかったですね。

はい。初戦のオーストラリア戦は自分たちのシュートもよく入りました。決勝までいったオーストラリアに延長までもっていけたのは、自分たちに通用する部分があったと思うので、そこは少し自信になりました。

――自分のプレーで通用した部分と、まだここが足りなかったなと思うところは?

通用しなかったのは、身体のぶつかりあいです。ヨーロッパやアメリカの選手は身体がとにかく強かった。ディフェンスをしていても、相手のドライブに対しては全部ファウルになってしまい、フリースローでの得点を多く与えてしまいました。とにかくディフェンス面がまだまだでした。逆に通用したのは、自分の持ち味はジャンプショットなのですが、そのショットはしっかり打てていたと思います。

――初めて「世界」の舞台で戦った訳ですが、想像していたのと実際はどうでしたか。

アメリカは、笑いが出るぐらい強かったです(苦笑)。そういう部分ではとても楽しかったです。

――なかなか勝てない試合が続くと、気持ちがヘコむのでは?

確かに自分たちのプレーが全然通用しなくてヘコむ部分もありましたが、世界一のアメリカと対戦することができたのは、とてもいい経験になりました。そこはよかったなと思います。

――「世界」の舞台で対戦したチームはどんな部分が違っていましたか。

昨年はアジア予選(U-16アジア選手権)で3位。今回は開催国のUAE(アラブ首長国連邦)とも対戦しましたが、ヨーロッパやアメリカの国々と対戦すると、アジアの国々よりレベルが高く、とても苦労しました。世界との差はすごくあるなと感じました。

――キャプテンとしてできた面と、大変だったと感じた部分は?

練習などで盛り上げることや雰囲気づくりできたと思いますが、試合中のリーダーシップという面では、自分はまだまだ力が足りないなという反省が残りました。

――今後、自分が力をつけていきたいと思ったところはどんなところですか。

シュートモーションを速くすることと、フィジカルコンタクトの部分でもっと強くしていかなければと痛感しました。

――2020年の東京オリンピックをめざす世代としては、さらにどんなことが必要だと思いますか。

「世界一」のアメリカのレベルを知ったので、東京オリンピックまでにそこにどれだけ近づけるか。このチームはこれで解散しますが、個々がチームに戻って、どう練習をしていくかだと思います。
 
 
◆次ページは林祐太郎選手のインタビューを紹介
 
 

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