NBLと対戦した6チームを追う
大学生が挑む「オールジャパン」

文・写真/細田季里

大学4年時には李相佰杯とヤングジャパン代表に選出され、今後が期待されるプレーヤー中東泰斗(明治大4年)

大学生が挑む「オールジャパン」

男子は出場36チームのうち、大学生はインカレ(全日本大学選手権)のベスト8チーム、地方ブロックを勝ち抜いた3チームの計11大学が出場している。オージャパンは「NBLと戦える唯一の公式戦」だが、それ以外にも4年生は「学生最後」、3年生以下には「新シーズン最初」の公式戦というように、大学にとって様々な意味を持つ大会でもある。今回、NBLと対戦した6大学(中京大、慶應義塾大、明治大、拓殖大、国士舘大、大東文化大)にスポットを当て、彼らにとってどのような大会になったのか、「大学生チームから見たオールジャパン」を追った。
 
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<ページ1> 中京大 (東海)
<ページ2> 慶応義塾大 (学生8位)
<ページ3> 明治大 (学生6位)
<ページ4> 国士舘大 (学生5位)
<ページ5> 拓殖大 (学生4位)
<ページ6> 大東文化大 (学生3位)
 
 
中京大(東海)
インカレの悔しさをぶつけたオールジャパン。
「来年は関東の大学をやっつけて
今度は学生枠でオールジャパンに戻ってきたい」(松藤監督)

1回戦 ●中京大 68 (16-27.15-18.18-24.19-28) 97 千葉ジェッツ(NBL8位)○
 

「"代々木第2"で試合をすることは、緊張してしまい、地方勢にとって大きな壁」(松藤監督)と語るも、オープニングゲームを走り切った

 大会初日、バスケットボールの聖地・代々木第2体育館でのオープニングゲームを飾ったのは中京大対千葉ジェッツ。

 西日本学生選手権で準優勝(優勝は大学7位の近畿大)、東海地区リーグで24年ぶりの優勝を飾るなど着実に結果を残してきたのが、今シーズンの中京大。この大会に向けては、「インカレでベスト8に入って、(学生枠で)出場することが目標」(#39中村寛大、4年)だったという。しかし、「東海1位」として挑んだインカレでは、惜しくも国士舘大に敗れベスト16で敗退。大学枠は逃したものの、既に勝ち取っていた東海代表として出場した。

「目標を達成できなかったのはすごく悔しかったですが、まだ次(オールジャパン)があって借りを返せるチャンスがある、と思って切り替えられました」(中村)

 試合は、3Qの出だしで千葉#27石井講祐の3ポイントなどにより18点差とリードを広げられるも、ここから中京大#6佐藤大輔(3年)、#33真里谷明夫(4年)らの積極的な3ポイントとゴールに向かう強気なドライブで残り5分40秒46-55の9点差にまで追いあげる。しかし、その後千葉の猛攻にあい、3Q終わって49-69。20点差をつけられて、その差を最後まで縮めることは出来ず。68-97での敗戦となった。それでも、「(インカレ・ベスト8決定戦vs国士舘大は)5割くらいの力しか出せなかった(松藤貴秋監督)」というインカレの記憶を払拭し、さらに手応えを感じる試合となったようだ。

中村は初のオールジャパン出場となった。「いつも年を越すのも実家なので。こんな風にバスケ部の連中とホテルで年を越すのも初めてで、すごく新鮮で楽しかったです」

「18点差をつけられても1桁差にもっていく見せ場が作れたのは本当によかったです。今日のゲームを見ていて、(インカレの)ベスト8に入れないチームではない、と思います。来年は関東の大学をやっつけて、今度は学生枠でオールジャパンに戻ってきたいです」(松藤監督)

 例年の学生枠は関東の大学が占めており、今回は関東が7校、関西が1校。中京大が所属する東海地区は、2000年に愛知学泉大が出場して以来、学生枠での出場はない。この大会を終えて4年生が引退し新チームとなる中京大。1年後に8枠に入り込めるかどうか、インカレとオールジャパンに向けた新たな挑戦が始まる。
 
 
 
■中村寛大(中京大学#39/4年/167cm/主将)

「松藤先生からは『お正月にバスケットが出来るということは、バスケットプレーヤーとして幸せなこと。さらに、その相手が格上のNBLという試合は二度とできないかもしれない。そういう場で、何か爪痕を残すくらいに“中京らしい”バスケットをしなさい』と言われていました。勝つつもりでやっていましたが、それよりも内容が自分たち“中京らしく”ずっとできていたので、後悔みたいなものはなく、出し切れたんだと思います」
 
 
◆次ページは「慶應義塾大のオールジャパン」を紹介
 
 

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