女子アジア選手権
痛恨の逆転負け。日本、宿敵・韓国を倒せず

レポート/舟山 緑  写真/三上 太

終盤、韓国の勢いに飲まれてしまった日本

2011年8月23日 大会3日目

韓国66 (6-20、22-18、18-13、20-8)59日本

前半、好ダッシュを見せて大きくリードを奪うも、
勝負所で決め手を欠いて逆転負け

第3戦は、宿敵・韓国との対戦。決勝トーナメントに響く重要な一戦となった。
前日の快勝で勢いに乗るハヤブサジャパン。韓国は初戦で中国に粘り勝ちをしている。
注目は、♯10渡嘉敷来夢(191㎝)対♯12ハ・ウンジュ(202㎝)の
センター対決にも向けられた。2人は桜花学園高校の先輩後輩にあたる。
ゲームは好ダッシュを見せた日本が前半を大きくリードするも、
その貯金を守りきれず、逆転負けを喫してしまう。
またしても、勝負所でのシュート力の差が出た一戦となった。

 予選リーグ最初の山場となった韓国戦。ハヤブサジャパンは見事な立ち上がりを見せた。

 ♯7三谷藍が好アシストを得てゴール下、3Pシュートと連続加点。♯12吉田亜沙美のドライブイン、♯13大神雄子のミドルショットが鮮やかに決まる。第1Q5分過ぎにコートに出た♯10渡嘉敷来夢もリバウンドシュートを決めて13対7、日本が勢いに乗っていた。渡嘉敷はWチームで厳しく守られたところをゴール下の♯5髙田真希へ好アシスト。さらに速攻に走ってシュートを決め、ブロックショットで相手を脅かすなど、随所で存在感を見せつけた。第1Qは日本が20対6と大きくリード。韓国を1ケタ得点に抑える好ダッシュだった。韓国は開始42秒でPGの♯6チェ・ユナがヒザを痛めてベンチへ下がり、寄りの速い厳しいディフェンスを敷く日本の前に、外角シュートがことごとく外れていた。

 第2Qに入ると、韓国がセンター♯12ハとPGチェを投入してくる。日本は守りでプレッシャーをかけ苦しめたが、ゴール下の♯12ハにボールを集められてしまった。中盤、日本は吉田に代えた♯9久手堅笑美が奮闘を見せた。速攻に走って加点。守ってはスティールから♯6間宮佑圭への速攻をアシストし30対16 とする。さらに渡嘉敷のこぼれ玉を間宮がリバウンドで押し込み、日本は踏ん張りを見せて38‐28で前半を終えた。

 第3Qはジリジリと追い上げられた。立ち上がり髙田が韓国ハとの1対1からドライブインを決めたが、その後は外角シュートが続かない。韓国はハの高さを生かし、さらに日本の守りの甘さを突いてジリジリと追い上げてきた。日本は、大神が厳しく守られ、3分以上ノーゴールの我慢の時間帯が続いていた。

 ようやく三谷の3Pシュートが24秒ギリギリに決まって47‐40。日本は韓国♯9キム・ダンビのスピードあるドライブを止められず、51‐46と猛追された。ここで踏ん張りを見せたい日本。だが、韓国に3連続ゴールされ、2分過ぎには52‐51と逆転を許してしまう。日本は6間宮が19㎝の身長差を超えてハを懸命に守り、髙田がリバウンドをもぎとってハを4反則に誘い込む。

 ゲームはここから一進一退となった。渡嘉敷が吉田の好アシストを受けてゴール下を決めれば、髙田はミドルショットを沈めて57‐54と再逆転する。ここで意地を見せてきたのが韓国だった。キム・ダンビ、♯4キム・ヨンジュが連続して3Pシュートを沈めて60‐57。残り時間は3分6秒。この勝負所で何としても踏ん張りを見せたかった日本。だが、当たりの強いディフェンスの前に単発な攻めに終わってしまう。第4Qは韓国20得点に対して日本は8得点のみ。

 またしても、勝負強さで韓国にねじ伏せられてしまった。♯10渡嘉敷は22分で9得点、9リバウンド。大神はフル出場で15得点マーク。

■#13  大神雄子

流れが悪くなったときにいかに流れを引き寄せるか
残り2試合、もう一度、走り切るバスケットを

(前半大きくリードした)ディフェンスは、ハ・ウンジュさんが出てこようが、全然怖くなかったです。そこは全員が感じているし、全員が信じているところだと思います。第3Qは追いつかれたけれど、また少し離して、第4Q目で連続得点されたところから流れが悪くなりました。流れが変わった時に、どう自分たちに流れを引き寄せるかでしたね。

 ここで1本欲しいときにシュータープレイで♯4番が3Pを決めてくる、1本ほしいときに今大会一番出ている♯15番のドライブが決まる。あそこで誰で攻めるのかが韓国は明確でした。日本はチーム全員で走るバスケットがやりきれたかというと、韓国のほうが少しだけ上手でした。その差が5点、7点になったんだと思います。

 今日は負けになりましたが、予選ラウンドはまだまだ続きます。残りの2試合をしっかり勝てばいいんだし、チーム全員でどう修正していくかです。得点が59点に終わったので、後半どう走り切るかですね。ゾーンを張られても走り切れればいいので、それをチーム全員で徹底して取り組みたいと思います。

■♯10 渡嘉敷来夢

ファウルをもらえるように攻め切って
次は絶対にやり返したい

(ハ・ウンジュとの初対決を聞かれて)いや、行けます!(とキッパリ)決勝ではやり返します、絶対に! 今日は自分のミドルショットも入らず、ゴール下もポロポロ落としたのが負けた原因にも入ると思うので、ドライブを警戒されたらジャンプシュートを打つとか、相手を見て攻めないといけないですね。あとはファウルをもらうか決めるか、どっちかにしないといけないなと感じました。

(ハ選手は)強いし、デカいです。ポストアップでは最初は前に立てるけれど、どんどん押してくるので、負けじと張ってしまい、自分もファウルになってしまいました。それで間宮選手もファウルになっていましたね。そこでもう少し駆け引きができたらなと思います。

 その守り方は(2日後に対戦する)中国のチェン・ナン選手も一緒だと思います。自分の身長ならば前に立ってしっかり守れば、裏は他のメンバーがカバーをしてくれる。自分が裏に立ってしまうとそのままシュートにいかれてしまいますので、そこはしっかりディフェンスを考え直したいです。

(プレイタイムが一気に伸びて)やっぱり体力的にはきついです。でも、これぐらい(22分)出たので、明日、明後日になったらある程度慣れてくると思うので、(予選ラウンド)残り2戦は勝ちたいと思います。もう一度ビデオを見直して、決めるべきシュートはもっと決めたいですね。久々にこんなに出場して、やっぱり(試合は)楽しいですね!!(笑)

■♯5 髙田真希

高さに対して次は思い切りいきたい
我慢の時間帯こそ踏ん張りを

(♯12ハとの)マッチアップは初めてです。脚では勝てるけれど、攻めでは高さを意識した部分が出てしまったので、もっと思い切りよくいけたらよかったです。(後半、ハとの1対1でドライブを決めて)中川さんからに「とにかく思い切り攻めろ」と言われたので行きました。スピードというよりも一歩目で勝てればシュートまでもっていけるので、一歩目を早く出すことを意識してやっていました。

 今日は点数が取れていなかったので、リズムをつかむためにリバウンドで貢献しようと思い、その点ではからめたかなと思います。ただ自分の中で高さを意識してしまい、慣れていなかったですね。(高さに対しても)今までのリズムでもっと攻めることができたら、十分にシュートを打てたし、ドライブもできたと思うのに、そこで迷っていました。

 後半、ゾーンを張られてガードへのプレッシャーも強くなった所で、自分が真ん中でつないでシュートなりドライブからパスをさばければよかったかなという反省が残ります。

 とにかく我慢が大切だなと思いました。前半勝っていても、相手のリズムになったときにいかに我慢していかに自分たちの流れにもってくるかが大事だなと痛感しました。