7月4日、韓国・光州で開幕
制裁解除後、初の国際大会。男子ユニバーシアード展望

文・写真/細田季里

男子ユニバ代表は2大会連続で藤井祐眞(東芝)が主将を務めることに

制裁解除後、初となる国際大会
第28回ユニバーシアード競技大会

7月4日~13日の会期で「第28回ユニバーシアード競技大会(韓国・光州)」(以下、ユニバ)が開催される。男子ユニバ代表のセレクションは、2月に大学生を中心としたスプリングキャンプを3回行い、最終的にアーリーエントリーを含めたNBL組5名と大学生7名の計12名が選抜された。国内最終調整となる第3次強化合宿(6月19日~21日、味の素ナショナルトレーニングセンター)の様子と大会直前の調整試合情報についてお伝えしたい。

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池内体制2年目の集大成の大会。
キャプテンは2大会連続で藤井祐眞(東芝)

奥に見える白い布の向こうには日本代表の練習が行われて、体育館にはその声が大きく響いていた

踏み入れた練習場。一枚の布シートを隔てた反対側には、第 1次強化合宿中の日本代表が練習を行っていた。

練習内容は見えないが、長谷川健志日本代表ヘッドコーチや代表選手の声がひっきりなしに聞こえてくる環境に、これからを担っていく若いユニバ代表メンバーにはいい刺激となったはずだろう。そして、20日(土)の午後練習では、その日本代表とのスクリメージを行い、セットオフェンスの動きやディフェンスの確認を行っている。

池内泰明ヘッドコーチ(拓殖大)体制になってから、1年半。これまでスプリングキャンプなどの合宿に留まらず、李相佰盃、関東学連90周年大会(vs ビクトリア大学(カナダ))、国際親善試合(ヤングジャパンvsスプリングフィールド大学(アメリカ))、ユニバーシアード代表候補強化試合(2015年度)など多く試合をこなしてきている。その集大成とも言えるのがこの大会だ。

男子ユニバ代表主将を2大会連続で務めることになったのは、#0藤井祐眞(東芝神奈川)。

「(キャプテンとして心がけていることは)特にはありませんが、一昨年(ユニバーシアードを)経験していますし、社会人としてNBLでバスケットをしているので、大学生を引っ張るくらいの気持ちで声も率先して出さないといけないし、コミュニケーションもちゃんと取らないといけない。向こうからは言ってきづらいと思うので、そこはこちらから積極的に話すように心がけています」

その言葉の通り、練習中には大学生選手に声を掛け、プレーを確認する姿が見られた。

難しくもあり、重要でもある国際大会の入り方については、「まずは飲まれないことじゃないかなと。自分たちのプレーを出来るかどうかだと思うので。コートが良くなくてすごく滑るコートだったり、リングがちょっと曲がっているじゃないですけど歪んでいたり。過去にはそういう体育館もありました。ですが、そういうことを気にして自分達のプレーが出来ない、というのが一番ダメだと思うので。まずは相手が大きかろうが、とにかく自分たちのプレーをすることが一番だと思います」と藤井は語る。
 
 

第4次強化合宿を内容変更。
制裁解除後、急遽、ユニバ開催国・韓国にて強化試合を実施

大会初戦(7月4日、14:30~対フィンランド)に向けて、男子ユニバ代表は第4次強化合宿の予定を変更。ユニバーシアード大会直前に韓国・ソウルで開催される「2015アジア・パシフィック大学バスケチャレンジ(6月25日~30日)」のプレ大会へ参加することが決定した。

昨年度から韓国協会が大学バスケ強化の一環に海外の大学チームを招聘し行っているもので、今回は直前に出場辞退の国があり、制裁解除を受けて、急遽、日本のユニバ代表チームの参加が決定したのだ。他には、韓国男子ユニバ代表チーム、韓国学生選抜(ユニバ代表除く)、ロシア男子ユニバ代表チーム、カナダ(オタワ大学)が出場。大会は総当たりで行われ、韓国には24日に移動し、6日間で4試合を消化する。

日本代表候補も兼任している#6馬場雄大(筑波大2年)、#43永吉佑也(東芝)は第3次合宿直前まで、ともに日本代表の第 1次強化合宿に参加していた

「ユニバの前に4試合出来る。それが非常に僕たちには助かることです。事前にゲームを組めることは、いろいろメンバーの組合せも試したりも出来るので、(ユニバーシアードには)いい形で入れるのではないかなと。非常にこの4試合は大きいと考えています」と池内ヘッドコーチも重要な機会と捉えている。

将来の日本代表を担う若い彼らが挑むのは、制裁解除後に日本が参加する最初の国際大会となる。参加が不透明な中でも、このために現場の監督や選手たちは合宿や試合を行ってきた。そして、たどり着いたこの大会。

「制裁を解除できたのも、バスケットを応援してくれた方々が頑張ってくれたおかげなので、そこは素直にありがたく。『国際大会に出られる』『世界と戦えるチャンスをくれた』ことに対して、自分たちがここでいい結果を出して恩返しが出来たらなと思います」(藤井)
 
 
「2015アジア・パシフィック大学バスケチャレンジ」(ユニバーシアード・プレ大会)

●開催期間:6月25日(木)~30日(火) ※28(日)は休息日
●試合会場:蚕室(チャムシル)学生体育館(韓国・ソウル)
●試合日程(日本戦のみ掲載)
25日(木) 16:00~ vsカナダ(オタワ大)
26日(金) 18:30~ vsロシア(ユニバ代表)
27日(土) 18:30~ vs韓国B(ユニバ代表以外の学生選抜)
29日(月) 19:00~ vs韓国A(ユニバ代表)
 
 
◆次ページでは池内ヘッドコーチのインタビューを掲載
 
 
 

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