インターハイ2015展望
明成――進化したチーム力で狙う「夏の王座」

文・写真/小永吉陽子

サーキットトレーニングでパワーアップを図る選手たち。その効果は今後さらに出てくるだろう

宮城県代表 明成(4年連続8回目)

進化したチーム力で狙う「夏の王座」

近畿インターハイが開幕する。
優勝候補の筆頭は、昨冬、2年生チームでウインターカップを制した明成だ。
今年の男子高校界は、勝負をかけるチームや留学生が多い年であり、近年でもレベルが高い年。
昨年からのメンバーが不動とはいえ、「成長なくして勝利はない」と佐藤コーチはキッパリと語る。
改めて昨年度の戦いを振り返り、日々進化を目指す明成のチーム作りを追った。
 
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「球際の粘り強さ」こそが明成バスケ

昨年より強度の強いトレーニングにチャレンジする1年

リバウンド、ルーズボールを支配し、ボールへの執着心を見せるのが明成バスケ。球際で強さを発揮する足立翔

その雄叫びはトレーニングルームの外まで響き渡っていた。

ウインターカップ優勝後、チームはより一層の体作りに重点を置き、とくに主力選手たちは昨年度よりも強度の高いサーキットトレーニングに励んでいる。

あまりのキツさに大声を発しないとこなせないトレーニングの内容は、6種類の器具を一つにつき30秒~40秒間マックスの力で動作し、一巡したら休息を取って再び同じことを繰り返す。その効果は筋力をつけることはもちろん、心肺機能を高めながらも、全身の持久力を養成していくことにある。

高校生で唯一、日本代表候補入りしたエース八村塁。外角シュートに安定感のあるポイントガードの納見悠仁。クイックリリースで狙ったゴールは逃さないシューターの三上侑希、リバウンドとディフェンスの要として働く足立翔。今年も彼らを中心に目標は「全部の試合、大会で勝つこと」だと八村は言う。

今年の優勝候補の筆頭にあげられる明成だが、身長が2メートルに到達した八村塁を除けば、決して高さがあるとはいえない。昨年は主要な試合に出るのは2年生7人だけで選手層も薄かった。だからこそ余計に、身体接触や競り合いを制する “球際の粘り強さ” を強化の主眼を置いてきた。系列校の仙台大やOB戦など、大学生に胸を借りての練習を多く積んでいるのもそのためだ。

「今年はさらに強度の高いものに挑戦」という佐藤久夫コーチの強化方針により、高橋陽介アスレティックトレーナー指導のもと、サーキットトレーニングでさらに心身を鍛えている。最上級生となったチャンピオンチームは、昨年以上の進化を目指しているのだ。
 
 
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