オセアニア遠征へ出発
オーストラリア、ニュージーランドで実戦経験を積む

文/舟山 緑  写真/小永吉陽子、JBA

ガードの町田瑠唯に指示を与える内海ヘッドコーチ。後方で立っているのが吉田亜沙美キャプテン。右はセンターの間宮佑圭

FIBAアジア選手権まであと1か月。
オセアニア遠征で実戦経験を積む

中国・武漢での「FIBAアジア女子選手権」まであと1カ月となった。
リオデジャネイロ・オリンピックのアジア地区予選を兼ねたこの大会。
日本がめざすは「優勝」だ。その目標に向かって強化が進む女子日本代表は、
7月24日、オセアニア遠征へと出発した。
遠征ではオーストラリア・メルボルンでオーストラリア代表と練習試合を行った後、
8月1日にクライストチャーチへと移動し、ニュージーランド代表と練習試合を戦う予定だ。
この遠征を前に行われた第3次強化合宿から、内海ヘッドコーチと吉田亜沙美キャプテン、
インサイドのキーマン・間宮佑圭らの声を紹介したい。
現在の手応え、オセアニア遠征でのテーマを聞いた。
 
 

◆第3次合宿での手応え

「足りないのは実践的な練習。オセアニア遠征を通して
“試合勘”をつけたい。高さ対策のいい練習にもなる」(内海ヘッドコーチ)

オセアニア遠征を前にした第3次強化合宿の終盤、内海ヘッドコーチは「6割~7割ぐらいの仕上がり。この合宿では体力面の強化と戦術でのバリエーションを増やしている」と語った。

代表候補19名のうち、三好南穂、河村美幸(ともにシャンソン化粧品)の2名がケガのために第1次強化合宿の途中から欠席。さらに長岡萌映子(富士通)がヒザを痛めて第3次合宿を欠席した。また、渡嘉敷来夢(JX-ENEOS)はWNBA参戦のために渡米中で、ユニバーシアード組の篠崎澪(富士通)と近藤楓(トヨタ自動車)の2名も抜けていたため、第3次合宿は13名による練習となった。

第2次合宿では、女子代表とユニバ代表とが練習試合を行った。センターの王新朝喜

「まだ足りないのは実践的な練習。海外遠征でオーストラリア代表、ニュージーランド代表と練習試合をやることで“試合勘”をつけたい」と話す内海ヘッドコーチ。例年であれば、もっと少し早い時期に海外遠征を行っていたが、FIBAによる制裁によって国際試合が全面禁止となったために海外勢との対戦がこの時期になってしまった。

遠征で手合わせをするオーストラリア代表とニュージーランド代表は、8月15日、17日に「FIBAオセアニア選手権(兼リオ五輪オセアニア地区予選)」を控えている。FIBAランキング2位のオーストラリアはWNBAでプレーする選手がいるため、ベストな布陣とは言えないが、高さやフィジカルの強さ、上手さでは格段に上のチームだ。「仮想・中国として、高さへのいい練習になる」と内海ヘッドコーチは語る。また、ニュージーランドはFIBAランク22位(日本は同15位)だが、同じく高さを誇る相手だ。

「両チームともにオセアニア選手権を前にある程度、仕上がっていると思うので、日本にとってもいい強化になる。アジア選手権では、ディフェンスでインサイドの選手が相手をどれだけハードにコンタクトして抑えられるかが重要になる。間宮(佑圭)や王(朝新喜)、髙田(真希)、渡嘉敷らが中国に対して、どんな戦いができるかがカギになるので、そのための実戦経験を積んできたい」(内海ヘッドコーチ)
 
 
◆次ページは「女子ユニバーシアード代表の活躍」と
「渡嘉敷来夢の合流」について

 

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