朝山正悟、古川孝敏インタビュー
新生アイシンが経験したファイナル「我慢できなかった差」

インタビュー・文/小永吉陽子、舟山 緑   写真/三上 太

トヨタの優勝で幕を閉じたJBLファイナル。アイシンが19点差のビハインドをひっくり返して先手を取ったところからこのファイナルが始まった。しかし、以後アイシンが主導権を握ることはなかった。ファイナル常連チームながら、今季は若いチームに生まれ変わって迎えたファイナル。「新しい歴史を築きたい」と誰もが気持ちのこもったプレイをしていたが、第4戦は我慢のしどころで集中の糸が切れてしまった。敗戦を受けて、アイシンの選手たちにその胸中を聞いた。
 

朝山正悟インタビュー――2年前に負けてから、優勝することだけ考えてやってきた

インタビュー&文/小永吉陽子

最後まであきらめずにシュートを放った朝山

――ファイナルの戦いを終えて、今の気持ちを聞かせてください。

悔しい以外にないですね……。

――終わったあと、ずっと涙が止まらなかったようでしたが…

思うところは色々とたくさんあるんですけれど……僕にとっては2年前のファイナルで負けて、今年のオールジャパンで負けて、そこからこの日に優勝することだけ考えてやってきていたので……。

――このファイナルで、勝負のポイントになったのはどこだと思いますか。

一戦目はいい形で戦えることができたんですけど、2戦目は80点取られたのでうちのバスケじゃなかったですね。でも、この3、4戦目というのはどちらかというと、アイシンのペースで進めたと思うんですね。アイシンのやり方で戦えて、リードされたのもアイシンのペースだったと思うんです。アイシンの戦い方でやれたのに、リードされた時に我慢できるか、できないかの、ちょっとした差だったんです。そこが……あとちょっとだったと思います。今日(4戦目)は3Qでプレイが100%出なくても、気持ちだけは100%でいれば乗り切れたと思うのですけど、僕も含めて気持ちがちょっとどこかで切れた部分があった。ほんのちょっとの差だったと思います。

試合後は涙が止まらなかった…

――トヨタはメンバーをたくさん使ってきたけど、体力的な面でもつらかったのでは。

……それも全部含めて敗戦の理由だと思います。ディフェンスをされた部分もあるし、自分たちのプレイもできなかったというか、負けたのはいろいろな要素があります。これをいい経験にするつもりです。

――今年はチームを引っ張る立場でしたが、どんなシーズンでしたか。

今シーズンはいろんなメンバーがチームを去って行って、その中でも佐古(賢一)さんの存在は僕の中で大きかった。今度は僕たちが佐古さんのようにチームを引っ張る立場になったので、(柏木)真介と一緒にシーズンをうまく引っ張って戦ってきたと思うんですけど。あとちょっとだと思うんですけど、優勝に届かなかったのが悔しいです。
 

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