Wリーグ2年連続得点王
強い気持ちでリングに 向かっていきたい

文/舟山 緑  写真/相沢清司、小永吉陽子

髙田真希(184㎝/C/22歳/デンソーアイリス)

海外遠征で経験を積むことで、高さのある相手にも
向かっていく強い気持ちが生まれてきました。
自信をもって一戦一戦を大事に戦いっていきたい。


 国内リーグでの髙田のインサイドの強さは折り紙付きだ。持ち前の身体の強さに加え、駆け引きの巧さも身につけて、厳しい守りをものともせずに得点を重ねていく。シーズンを経ることでミドルレンジのシュートやドライブの安定感が増し、この1年は少し遠めのシュート力も上がってきた。日本が外角シュートでチャンスを作るためには、髙田らのインサイド陣の働きが大きな鍵を握る。

2010年のチェコでの世界選手権では出番があまりなく悔しい思いをしたが、リーグでの経験を着実に力に変えて、髙田は今やインサイドの要へと大きく成長した。世界最終予選では、高さもパワーも巧さもある相手に、どう対抗していくのか。4月からの海外遠征を通して、どう自分が変わってきたのか、代表では4番を担う髙田に、世界最終予選への決意を聞いてみた。

 

トルコ遠征でようやく上がってきたシュート感覚  4番として積極的に得点を取りに行きたい

日本を代表するセンターになった高田。国際試合でもひるまないで勝負する自覚が出てきた

――トルコ遠征での自分の出来はどうでしたか。

世界最終予選前の遠征でしたが、対戦する以上は負けるのはいやなので、手の内を見せない中で相手に勝つことは自分たちの自信にもつながるので、「まずは勝たなくてはいけない」とスタッフからも言われていました。その中でだんだん自分のミドルシュートが入るようになってきて、今はシュート感覚の調子がいいです。内海さんからも「1対1に行け」と言われて、積極的に行けた部分があります。調子は上がってきました。

――互いに相手を探りながらの対戦になったと思いますが、高さもあり、ガタイもいい相手にシュートを決めきることができたのですね。

そうですね。自分でもいい感じでシュートを決めることができました。

――5月の国内での親善試合、スロバキア戦では、いつも入れているシュートがなかなか決め切れないシーンがありました。あの試合とは違って、状況判断などで落ち着いてきたのでしょうか。

はい、ノーマークは結構入るようになってきました。シュートの感触は、今はよくなっています。

 

――それは海外の選手に対して落ち着いて攻めることができるようになったということですか。

それもあります。これまではパスをもらってもすぐに返したり、ボールをもらってもあまり攻めないことが多かったので、4番、5番の点数がすごく少なかったと思います。でも、4番、5番が得点することでチームのオフェンスのバリエーションも広がるし、点数も伸びてきます。ガードが切ってくれて自分たちがノーマークになるチャンスもあるので、そこで自分が点数を取らなくてはという意識が高くなってきました。

――4月のアメリカ遠征から始まって海外チームとのゲームを通して、自分の中に「もっともっとアグレッシブに攻めなくては」という意識が強くなってきたということですね。

内海さんにも「点を取ってこい」と言われます。自分につくディフェンスが大きい分、足がないので、逆に引きつけてパスをさばいたり、そこからドライブに行ったりすることが出来やすいポジションでもあります。それと、Wリーグでは2年連続で得点王になり、それを評価してもらって代表に呼ばれていると思うので、そこは自信にして、「自分が点数をとらなくては」と強く思ってやっています。

――「点を取りに行く」という面で自信がついた遠征だった訳ですね。それはチーム・オフェンスが機能してきたとも言えますか。

そうですね。チーム・オフェンスではコミュニケーションが一番大事だと思います。合宿や遠征を通してそれが徐々に出てきたからとも言えます。

――本番までに、あとはどんな課題が残されていますか。

プレイ面では積極的に1対1に行くことと、あとはやはりリバウンドが課題です。ディフェンスならば、しっかりボックスアウトをして中に入れさせないようにして、自分が取れるときは取りに行き、取れなくても自分のマークマンには取らせないようにするということ。それから、コミュニケーションが大事ですね。アメリカ遠征の時からずっとターンオーバーが多いと指摘を受けてきたので、そこはチームの決まり事をさらに理解し、声でなくせるミスがあると思うので、みんなでしっかり声を掛け合っていきたいです。

――リバウンドを取ること、ボックスアウトをすることはだいぶ出来てきたと言えますか。

正直、そこはまだ出来ているとは言えません。まずはマークマンにリバウンドを取らせないというのと、中に入れさせないことですね。自分がボールを見てしまうと相手を中に入れさせてしまうので、しっかりマークマンを抑えて押し出していくことが第一だと思っています。

――代表でのポジションは4番ですか。

はい。間宮が5番で入るときは私が4番です。合わせのシュートが好きなので、そのほうが動きやすいです。どちらかというと間宮のほうがインサイドが得意なので、私は4番として自分の役割を果たしていきたいと思っています。

――インサイド陣でのローテーションは?

これまでの試合では私はあまり交代せずに、間宮がテンさん(山田久美子)やシィさん(天津希)と交代することが多いです。選手の組み合わせを変えると間宮も4番をやることがあり、篠原や木林も4番としてやっています。私自身、プレイタイムが長いのはきつい時もありますが、その分、たくさんプレイできるので、そこは全然苦になりません。出来が悪くて交代はしたくないですから。自分はいつも40分間出るつもりでプレイしています。

――チームの仕上がり具合はどのように手応えを感じていますか。

コミュニケーションも取れてきているし、徐々に調子も上がってきました。本番ではコミュニケーションが大事になってくるので、声かけで解決できるということをきちんとやっていかないと。そこでミスをするともったないないですから。チームとしてはそこがすごく大事だと思います。

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