決勝 日本vsカナダ
ロンドンへ届かず。カナダに63-71で敗れる

取材・文/舟山 緑  取材・写真/小永吉陽子

オリンピック出場を決めて喜びに沸くカナダ人選手とその様子を見つめる高田(中央)と吉田(右)

日本のバスケットを展開できず、ロンドンへの夢を断たれる

2大会ぶりにオリンピックの舞台へ――女子日本代表の悲願は叶わなかった。
FIBA女子世界最終予選の最終日。ロンドンへの「残り1枠」を賭けたカナダとの対決は、
相手の高さとシュート力の前に後手に回ってしまい、カナダに71対63で逃げ切られてしまった。
日本の武器であった足を使ったディフェンスが序盤で機能せず、
自分たちのペースをつかむことができず、走る展開にも持ち込めなかった。

第4Qで厳しいディフェンスから反撃を試みた日本は、#5髙田真希のゴール下シュートで3点差としたが、
そこからのたたみかけの攻撃で、シュートを決め切ることができなかった。
視野の広いパッシングからノーマークをうまく作って加点するカナダが、一枚上手だったと言わざるを得ない。
高さを警戒していた日本にとって、9本の3ポイントを要所で決められたのが痛かった。

■7月1日(日)18:00~ アンカラアリーナ
日 本 63(11-21、20-16、11-15、21-19)71 カナダ

敗者復活の最終戦を戦ったカナダは、平均身長185㎝。198㎝のセンターに抜群の巧さはないが、ガードの2人以外は185~191㎝と全体的に高く、当たりの強さも備えたチームだった。エントリー12人をまめに交代させながら戦ってくるため、日本戦の前までは得点源はバラついていた。

「勢いに乗れば行けるのではないか」という日本サイドの思惑は、立ち上がり3分で砕かれてしまう。高さを生かしてパスでつなぐカナダに簡単にゴール下シュートを許してしまい、3ポイントもきっちり決められたのだ。5連続でゴールを奪取されて0対11のビハインド。日本は相手の堅守に阻まれてシュートが決まらず、リバウンドも支配できなかった。この立ち上がりで後手に回ったことで、チーム・ディフェンスもほころんでしまう。

日本はカナダのシューター#7を警戒していたが、ガード陣の3ポイントにもやられてしまった。うまい合わせからのゴール下シュート。こぼれ玉を頭上で奪われては、トランジションにも持ち込めなかった。加えて、タイトなディフェンスをしかれた日本は、外角を徹底マークされ、ゴール下では#6間宮佑圭、#5髙田真希がパワフルなブロックショットを受け、ファウルももらえなかった。

内外角からバランスよく得点を重ねるカナダに対し、日本は第2Q半ばからマンツーマンを2-3ゾーンに切り替え応戦するが、試合の主導権は終始、カナダに握られていた。

第3Qで最大15点のビハインドを背負った日本。第4Qで#8田中利佳の連続シュートで5点差とし、#5髙田のミドルショット、#6間宮のゴール下シュートで二度も3点差と詰め寄ったが、疲れの見える日本の守りを突いて、3ポイントやドライブインで加点するカナダに再三突き放されてしまう。

6点差を追う日本はプレスを仕掛けてミスを誘う。残り2分を切って#12吉田亜沙美が果敢にドライブインで連続ゴールを奪ったが、逆転するには至らなかった。

カナダは、今大会一番の出来ともいえる高い集中力でゲームを支配した。
日本は立ち上がりの悪さから自分たちのリズムに乗れず、相手のタイトなディフェンスを崩せなかった。インサイドの髙田、間宮がカナダの高さに果敢に挑み、それぞれ14得点。田中も10得点を上げたが、#13大神は徹底マークされて11得点と伸びなかった。リバウンドもカナダ43本に対し、日本は23本。間宮、髙田が要所で頑張りを見せたが、制空権は終始、支配されてしまった。

この一戦で、日本の「ロンドンオリンピック」への道は断たれてしまった。

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