男子準々決勝PICK UP GAME
ベスト4は洛南、八王子、正智深谷、延岡学園

文・写真/小永吉陽子、一柳英男

8月1日(水) 会場/いしかわ総合スポーツセンター
 
男子準々決勝
洛南 86(21-24.21-22.22-17.22-14)77 福岡第一
八王子 84(19-17.22-12.21-22.22-21)72 東海大三
延岡学園 75(15-18.25-13.14-23.21-15)69 藤枝明誠
深谷正智 91(19-20.17-19.30-15.25-35)89 桐生第一
 
 
◆PICK UP GAME1
洛南 86(21-24.21-22.22-17.22-14)77 福岡第一

九州、近畿、東北チャンピオンが揃う大会一の強豪ブロックを制した洛南

洛南#9伊藤諄哉

 強豪揃いの九州を制して第一シードを獲得した福岡第一と、東北王者の明成との決戦を制して勝ち進んだ洛南の一戦。大会一の激戦区を制したのは、選手層の厚さを誇り、リバウンドを制した洛南だった。

 前半は打ち合い合戦の末に福岡第一が主導権を握って4点リード。エース#6渡辺、#4大城を中心に一時は10点リードを奪うほど勢いのあるオフェンスを展開していた。一進一退の流れが変わったのは3Q終盤。洛南は#5仁平を中心としたインサイド陣が粘り強くリバウンドに跳び続け、そこから走りに転じる速い攻めで福岡第一のリズムを断ち切る。福岡第一も攻撃からチャンスを見出そうとするが、洛南は#4河合、#10森井、#12伊藤(達)ら層の厚いガード陣がゲームコントロールしたうえに、内外角ともに決めるべきシュートを効率よく決めた。終盤、福岡第一は#8山田が出血するアクシデントもあり、流れを取り戻すことができなかった。洛南は勝負の試合を2試合連続でベストゲームを展開して、ベスト4へと進出した。
 
 
●洛南・吉田裕司コーチ
各自が仕事を果たした結果の勝利。明成戦をクリアして闘志の高め方がわってきた

福岡第一#4大城侑朔

「洛南らしいディフェンスの粘りが後半は発揮できた。ディフェンスからファーストブレイクにつなげられたことが勝因。前半はこちらのほうがミスが多くてイライラしていたけど、後半はキュッと気合いが入って彼らの目つきがかわった。後半は、それぞれがリバウンド、走ること、シュートを打つことをやっていた。各自が役割を果たしたのが大きい。

 ベスト4まで入れば優勝へのチャンスは出てくるが、ここ数年は勝ち切れない試合が多かった。試合の途中から「やらなきゃ」と気がつく気質の選手が多かったが、今年の3年生は選手同士で話し合ったりする自覚が出てきている。最初のヤマとしていた明成戦をクリアしてから、選手たちもイケると思ったようで、大事な試合に対して闘志の高め方がわかってきた。

 今年はケガ人が多かったけれど、インターハイ前にガードの伊藤(達)とシューターの伊藤(諄)らケガから戻ってきたことにより、3年生の選手層が厚くなった。それぞれが持ち味を出してくれるので、交代しながら選手たくさん使っている。明日からもひとつひとつ目の前の試合を倒していきたい」
 
 

◆PICK UP GAME2
深谷正智 91(19-20.17-19.30-15.25-35)89 桐生第一
 
“台風の目”対決!正智深谷が桐生第一との激戦を制して初のベスト4

連日の快進撃。初のベスト4入りに沸く正智深谷

 ともに初の全国ベスト8入り、そして初のベスト4をかけた対戦。昨年ウインターカップ準優勝の尽誠学園と3位の福岡大附大濠を破り、ジャイアントキリングを演じてきた正智深谷。対する桐生第一も京北、札幌日本大を破って勢いがある。今大会“台風の目”同士の対戦は最後まで行方のわからない好ゲームになった。

 桐生第一は#4橋本のカットインを起点に、インサイドでは#8小倉が強さを見せる。正智深谷はチームディフェンスから#9亀山のシュートなどで応戦。前半こそ接戦だったが、アウトサイドが入らなくても我慢して追い続けた正智深谷が徐々にリード。桐生第一も粘りを見せ、第4ピリオドで逆転した。しかしキーマンは正智深谷の1年生#14波多(智)だった。鋭いドライブで流れを作り、この試合初めて打った3Pは同点弾。さらにフリースローで逆転し、91-89で正智深谷が初のベスト4となった。

●桐生第一:蛭間貞夫コーチ
最後はスタミナ切れでシュートを決め切れず。相手の執念の前に惜敗

「ベスト8まで来ることができたのは目標達成だが、最後はシュートが足りなかった。相手の執念に負けたかなと思う。第4Qは10点差以内ならば追いつける自信はあったので、よく選手は粘ってくれた。残り1分21秒で3点リードしたが、その後、まさか相手の14番(波多智也)に3ポイントを入れられるとは想像もしていなかった。あそこのタイムアウトでは、プレスが結構効いていたので、3番手、4番手の選手にパスカットをねらうように指示し、オフェンスは#8小倉や#4橋本にノーマークならば打って行けと伝えた。

桐生第一#4橋本椿

 しかし、同点にしてから、最後はスタミナが足りず、シュートを決め切れなかった。正智深谷とは、春に新潟カーニバルで対戦し勝っていたが、相手は今大会、尽誠に勝ち、大濠に勝っているだけにその勢いが心配だった。相手の#9亀山選手の3ポイントを抑え、うちはセンターの#8小倉渓を中心にして、#4橋本、#5平栗、#6西山のアウトサイドシュートで勝負と考えていた。ここを抜けたらベスト4なので何とか抜けたかったが、今ひとつ足りなかった。

 前半、うちの橋本のシュートが入らなかったのは、それだけ相手のディフェンスがよかったから。うちをよく研究してきていた。同点にされた最後の場面でも、ダブルチームをされて外にパスをさばければよかったが、中にさばいてミスになった。最後はうちの弱点を突かれてしまった。このインターハイで見えてきた課題を今後の練習で克服していきたい。

 残り1分21秒のタイムアウトでは、プレスが結構効いていたので、3番手、4番手がパスカットをねらっていけ、裏をやられたら弾け出せと指示を出した。オフェンスはセンターと外4番、ノーマークなら打てという指示だったが、どちらも中に入って苦しいシュートを打ってしまった。正智によく守られたかなと思う」