男子準決勝レポート
洛南vs八王子、延岡学園vs正智深谷

文・写真/小永吉陽子、一柳英男

8月2日(木) 会場/いしかわ総合スポーツセンター

◆男子準決勝
洛南 58(11-13.14-14.18-4.15-16)47 八王子

勝利の鉄則「ディフェンス」と「リバウンド」を制した洛南が6年ぶりの決勝へ

洛南#5 仁平拓海(リバウンドの選手)

 第4シードから順当に勝ち上がってきた八王子と、明成、福岡第一と強豪校を撃破して勢いに乗る洛南との対戦。序盤は八王子の2-3ゾーンの前に足が止まっていた洛南。選手交代を頻繁にするいつもの作戦が機能せず、逆に選手層の厚さが裏目に出てしまったかのように、的を絞ることができなかった。八王子は#7ジャニ、#12ゲイのインサイドで得点を重ねるが、どちらも主導権を握れずにロースコアのまま進んだ。

 3Q中盤まで膠着状態だった状態を先に破ったのは洛南。2Qからディフェンスをオールコート気味に仕掛けてきたのが後半に効き始めた。激しいディフェンスからリズムをつかんだ洛南は#9伊藤(諄)の速攻や3ポイントで口火を切ると、途中交代したガード#12伊藤(達)が内外角にいいパスを繰り出し、チームに走りをもたらす。3Qの洛南は八王子を4得点に抑えたばかりか、走って18得点を叩き出して攻防ともに完全に主導権を握った。4Qに入ると#7宮脇、#6寺部のインサイドでの踏ん張りも効き、残り3分には#9伊藤(諄)の3連続アウトサイドシュートでとどめを刺す。八王子は#6新号を中心としたオフェンスの形が作れず、シュートが単発的に決まるだけだった。58-47で洛南が勝利。洛南の決勝進出は平成18年以来、6年ぶりとなる。

●洛南:吉田裕司コーチ
ディフェンスを早めに仕掛けたのが後半の粘りにつながった。3Qを4得点に抑えたのは満足

「勝ててよかったです。昨年はずっとベスト8止まりだったから、8を乗り越えてベスト4になったことが今日の勝利につながった。八王子にはやすやすと勝たせてはもらえないとは思っていたけど、前半を頑張って粘り強くやっていくことで、後半は活路が開けると思っていた。1Qの状況を見ていると、このままでは相手のやりたいバスケットに最後までお付き合いしなきゃいけないと思ったので、ディフェンスを早めに仕掛けてゲームの流れを速くしたことがうまくいった。ディフェンスから頑張るのが洛南。3Qは相手に4点しか取られなかったので、その結果には満足している。

 今年の3年生は非常にタレント揃い。そういう選手たちが練習をしたらいいチームになる。ここまで来ることができて、ある意味ホッとしています。練習から何を修正していけばいいのか考えられる素晴らしい選手がいるおかげで勝てました。

 延岡学園には5月の能代カップで負けているので、今はケガ人2人(伊藤諄哉、伊藤達哉)が帰ってきたことでいい試合をしたい。決勝は思い切って戦い、彼らのプレイを信じて起用して、勢いをつけさせるようなベンチにしたいと思っています」

●八王子・石川淳一コーチ
キーマンの新号と板垣が抑えられ、歯車が狂ってしまった

八王子#6 新号健

「ロースコアな展開でうちのペースだったんですけど、勝負所の第3ピリオドでやられました。いちばんの敗因はガードとセンターのコンビネーションがうまくいかなかったことです。それでターンオーバーになってしまった。途中までうまくいったんですけど、しょうがないです。負けるときはこんなものですよ。今は戦国時代なので、どこが勝ってもおかしくありません。基本的なことをきちっとやっているチームが勝ちます。そういう意味では洛南のディフェンスは凄いし、上手い。今まで取れた点数が取れなくなったりしている。

 うちのキ―マンの新号と板垣が抑えらてしまいました。あの2人が抑えられると、それ以外はほとんど機能しません。ウイングポジションは消極的なので、ターンオーバーが怖いから、打ちに行けない。それでも準決勝まで来れたのは上出来でした。佐々木は大会前まで足にギブスをしていたし、新号は脱臼でシュート打てなかった。佐々木のアウトサイドが来れば、新号の負担も楽になり、頂点も狙えたかなと思います」

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