女子決勝
桜花学園が聖カタリナ女子を下し、3年ぶり18回目の優勝

文/舟山 緑  写真/一柳英男

3年ぶり18回目の優勝を果たした桜花学園。井上コーチは桜花学園で通算50勝(50冠)をマーク

8月3日(金) 会場/いしかわ総合スポーツセンター

◆女子決勝
桜花学園 90(26-10.24-19.24-22.16-23)74 聖カタリナ女子

桜花が破壊力のある攻守で女王に返り咲く。通算50回目の全国優勝を遂げる

力強いプレイを展開した桜花学園の大黒柱#4河村美幸

 決勝は、#4河村(183㎝)、#12馬瓜(181㎝)の強力なインサイドに得点力のある外角陣をそろえた桜花学園と、初の決勝進出を果たした聖カタリナ女子との対戦となった。カタリナは、準々決勝で山形商に、また準決勝で山村学園に競り勝って勢いに乗っていた。ここまで圧倒的な強さで勝ち上がってきた桜花は、スタメンの平均身長が175㎝。対する聖カタリナは169.6㎝。高さと攻撃力のある桜花に、聖カタリナがどこまでディフェンスで粘り、スピードを生かした3ポイントやドライブで対抗するかが注目された。

 試合は、立ち上がりから桜花が破壊力のあるバスケットで主導権を握った。#5山田のミドルショット、#12馬瓜の速攻でリズムに乗った桜花は、#9井澗の3ポイント、#4河村のリバウンドショットで波に乗り、多彩な攻めと堅い守りで1Qを26対10と大きくリード。2Qもその勢いは止まらず、#4河村の力強いゴール下プレイを軸にテンポよい攻めを見せて50対29とリードを広げた。

 3Qに入ると聖カタリナが意地を見せる。桜花にプレッシャーディフェンスを仕掛け、#4熊がドライブを決めると、徐々に合わせプレイが決まり始める。1年の#15木村がリバウンドシュートをねじこみ、#5田村や#12宮崎が3ポイントで反撃する。しかし、20点ビハインドがなかなか縮まらない。桜花は4Q終盤にややペースダウンしたが、90対74でカタリナに快勝、3年ぶりに女王の座に返り咲いた。インターハイは18回目の優勝。この勝利で桜花の井上眞一コーチは、インターハイ、国体、ウインターカップを含めて50回目の全国優勝という金字塔を打ち立てた。
 
 
●桜花学園:井上眞一コーチ
ようやく達成できた50勝目。ディフェンスが機能し、全員がよく戦ってくれた

勝負強さと冷静さでチームをリードした桜花学園#8山田愛

「今日はゲームの入り方がよかった。相手に3Pを打たせない作戦で臨み、1Qはほとんど打たれていないのでディフェンスが効いていた。前半は気持ちが入っていて、失点を20台に抑えることができた。

 後半は当然相手もガンガンくると予想したので、0-0から始まるつもりでガンガン点を取りにいけと指示し、それができたと思う。山田もよくやったし、井澗がいいところで決めてくれた。また萩尾は後半ヘバっていたが、まさかのところで3ポイントを決めてくれ、みんなよくやってくれた。

 大会に入って選手の気持ちもだんだん入ってきて、チーム全体が伸びたと思う。今年は河村に得点力があり、リバウンドも強く、外まわりの選手も中学時代にキャリアがあって4人ともにU-17のメンバーだから力があるチーム。ようやく(全国制覇)50勝ができた。26年間で50勝なので、長かったなと思う。しばらく勝利の味を忘れていたので、本当にうれしい。今後の課題は、2対2や3対3のコンビプレイがもっと自然にできるようになればと思う」
 
 
 
●聖カタリナ女子:一色健志コーチ
桜花学園に中も外も全部やられました。
でも今大会、接戦になるとうちの選手は頼もしかった

決勝では14得点、8アシスト、4スティールと大活躍だった聖カタリナ女子#4熊美里

「とにかく走ってチャレンジャーで最後までやりきれと選手には言ってきました。試合自体は前半の立ち上がりが硬くなってしまい、もったいなかったですね。田村の3Pは今大会当たっていたので、井上先生に警戒されていました。ですからベンチへ下げました。熊の1対1はパッシングで流れの中から1対1をしなければいけなかったんですけど、止まった状態からの1対1で失敗してしまった。

 うちはがっちりしたインサイドのチームではないので、外回りの選手が1.5倍ぐらい働かないと勝ちはないぞとずっと言ってきたんですが。ハーフタイムはゴールへカットしろとか、単純なことをやりきれ、練習通りやろうと指示をしましたが、6試合は小さいチームにはきついですね。もっとプレッシャーをかけていきたかったですけど、選手の体力が持ちませんでした。

 今大会は桜花学園と大阪薫英が力があって、あとはどこが勝ちあがってくるかわかりませんでした。いつ負けるかわからなかったので、とにかく一戦一戦いつも通りやろうと戦ってきました。ここまで来たので良しとは言わないですけど、ある程度やりきったと思います。うちの選手は点数が開くとすぐ手を抜くんですが、接戦のときには本当に力を発揮する。絶対勝つという気持ちがあったので、2回戦以降は頼もしかったですね。課題は選手層を厚くすることです。木村は(桜花の)河村といい戦いをしましたが(12得点、7リバウンド)、40分は持たないので。とにかく下級生には期待です」