試合レポート/ヘッドコーチ&選手のコメント
フィリピンのスピードと3ポイント12本の前に71-90で完敗

チームディフェンスが後手に回ったフィリピン戦。オフェンスのミスも攻撃的な守りができない要因になった

取材・文/舟山 緑   取材・写真/小永吉陽子

負けられない一戦。フィリピンのスピードに翻弄された日本のディフェンス

■8月5日:2次ラウンド【グループE】第1戦

日 本 71 (14-17、22-29、15-29、20-15) 90 フィリピン

 2次ラウンド第1戦は、地元フィリピンとの対決。2万人収容の会場が8割ほど埋まった会場は、フィリピンがダンクや速攻、3ポイントを決めるたびに大歓声に包まれ、完全アフェーの中で日本は厳しいゲームを強いられた。

 序盤は、フィリピンの厳しい守りの前になかなかリズムがつかめなかった日本。その中でも#13辻が思い切りのいい3ポイントを決め、#12 桜木のフリースローなどで対抗するが、パスミスやドリブルミスから相手にブレークを出されてしまう。さらにスピードあるドライブからのキックアウトで3ポイントを要所で決められて、前半を36対46、10点ビハインドで折り返した。

 痛かったのは、第3クォーターの立ち上がり、連続3ポイントを許し、その後もターンオーバーからの速攻やドライブを簡単に許してしまったことだ。相手のスピードある攻撃の前にディフェンスのピックアップがことごとく遅れてしまい、守りが崩れてしまった。攻撃においても、フィジカルの強い相手の守りを切り崩せず。フィリピンに12本の3ポイントをきっちりと沈められ、71対90の完敗だった。

 リバウンドは日本42本に対してフィリピンは29本と上回ったが、ターンオーバーからの得点を22点も許してしまった。3ポイントも、日本が6/18本(33%)なのに対して、12/20本、60%と高確率で決められてしまった。

 2次ラウンド第2戦は、本日(8月6日)15:00(現地時間:日本時間16:00)からチャイニーズ・タイペイ戦となる。

最大26点差まで開いたこの一戦。失点90は大きな反省材料となった

■鈴木貴美一ヘッドコーチ

ターンオーバーからの失点と3ポイントでやられてしまった

 非常に悔しいゲームになりました。いつも入るシュートが入らず、10点差で折り返した後半、ディフェンスを頑張って詰めなくてはいけないところでイージーに試合に入ってしまい、3ポイントでやられてしまいました。今日は全く我々のバスケットができませんでした。オフェンスではターンオーバーからの点数でほとんどやられてしまい、大事な勝負所で3ポイントへのディフェンスが甘かったです。そこに尽きます。非常に残念ですが、明日、明後日の試合で挽回できるように頑張ります。

■#11桜井良太キャプテン(16:14出場/2得点)

攻撃的な守りが出来なかったと同時に、不完全燃焼な攻めになってしまった

 ミスから自滅した試合でした。外のピック&ロールのところは何とか対応しましたが、今日はドライブからキックアウトして3ポイントを打たれる場面が多く、相手に思い通りのバスケットをさせてしまいました。ヘルプは意識しましたが、ローテーションの守りがしっかり出来ませんでした。ディフェンスをもう少し頑張れていたら、ここまで崩れる試合にはならなかったと思います。次のチャイニーズ・タイペイもフィジカルが強くフィリピンと同じようなフォーメーションを持っているので、もっと攻撃的なディフェンスをする意識を高めなくてはいけません。

 オフェンスではもう少しプッシュして速い展開に持ち込まないと、ハーフコートバスケットばかりになると日本の良さがなかなか出せません。そこも出来ておらず、ディフェンスが機能していなかったので、速攻が出せなかったです。攻撃がすべてタフショットになって不完全燃焼のオフェンスで毎回終わってしまったのも反省点です。大事なところでジェイアール(桜木)を起点にした攻めもありますが、ジェイアールなしで作ってきたスクリーンプレーなどもあるので、もっと強気で、ファウルをもらう強気のプレーをしていかないと。オフェンスはそこが必要ですね。

 決勝トーナメントに進むために残り2試合、自分が納得できる試合をしたいと思います。ディフェンスやルーズボール、速い展開に持ち込むことなど、自分らしいプレーを見せてチームを引っ張っていきます。

■#10竹内公輔(31:43出場/17得点/9リバウンド)

ディフェンスであたふたして崩れてしまった。明日に向けて切り替えていきたい

 大事な試合を勝つことができず、非常に悔しいです。今日はフィリピンのアウトサイドシュートを止めることができず、相手に気持ちよくバスケットをさせてしまったのが反省点です。そこをよく決めてきたフィリピンもすごいですが、自分たちにはそこを決めきる力がなかった、それだけです。

 ディフェンスが崩れたのは、スカウティングと違うプレーをされてチームがあたふたしてしまったから。次の試合に向けては、もっと集中して戦っていかないといけないです。まだ明日、明後日と大事な試合があるので、切り替えていきます。

■#13辻直人(26:16出場/3ポイント2本を含む8得点)

自分の持ち味であるシュートは出せたが、PGとして未熟な点も露呈してしまった

 ホンコン・チャイナ戦でシュートタッチがよかったので、引き続き空いたらどんどん打っていこうと臨み、その自分の持ち味は出せたと思います。ただ、ポイントガードとして、また選手としての未熟さが出てしまいました。試合の流れや点差、時間を考えながらプレーをしましたが、同じペースでやってしまったという反省点が残りました。自分がもっと周りを走らせて速い展開にしなければ、流れを引き寄せていけないというのを今日、学びました。桜井さんと一緒にコートに立った場面では、桜井さんが3番で僕が1番をやりました。

 3クォーターで離されたのは、ディフェンスがというよりオフェンスでミスしたのがブレークにつながったと思います。自分たちの自滅で負けてしまい、追いつけなかったので、そこは明日、個人個人が修正して自分たちの持ち味を全力で表現できるようにしていきたいです。

 完全アウェーの会場のこんな雰囲気は初めてなので、本当にすごいなって思いました。でも、前半はあまり飲まれることなくプレーができました。でも、次第にチームがこの雰囲気に飲まれてしまい、ミスが出たのは本当にもったいなかったです。次のチャイニーズ・タイペイも3ポイントが得意でインサイドが強いので、フィリピンと似たチームです。今日のようなミスをしないように、自分たちのバスケットをしっかりやっていきます。勝つのみです!
 

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