試合レポート/ヘッドコーチ&選手コメント
勝負所で決め手を欠き、タイペイに76-79で惜敗

残り1分05秒で73-74と詰め寄った日本だが、タイペイ#12のドライブを守り切れず、バスカンで3点を献上してしまう。終盤、#13辻が果敢にシュートを狙ったが、チーム全体で強気の攻めがほしかった

取材・文/舟山 緑   取材・写真/小永吉陽子

チーム一丸でリバウンドに飛び込んできたタイペイ。後半の大事なところで守り切れず

■8月6日:2次ラウンド【グループE】第2戦

日  本  76(25-22、16-22、18-17、17-18)79  チャイニーズ・タイペイ

終盤、相手のミスにも助けられ、チャイニーズ・タイペイを射程圏内にとらえていた日本。だが、またしても勝負弱さを露呈してしまう

■鈴木貴美一ヘッドコーチ

ディフェンスで体力を消耗。リバウンド争いで疲労して走れない悪循環に

 非常に拮抗したゲームでどちらに転ぶか分からない試合でした。3ポイントを抑えるディフェンスは出来ましたが、勝負所で相手に1対1で決められてしまった。一番の敗因はディフェンス・リバウンドです。いいプレーはたくさん出ていますが、ディフェンスを頑張ってエネルギーを消耗してしまい、リバウンドを取られてクタクタになり、走れないという悪循環に陥っています。リバウンドを弾かれてゴールにつながれたのが10点ぐらい多かった。こういう所で勝てないのは、やはり力(不足)です。

 ガードでは辻君がシュートもありパスもあり、一番安心できるので出番を多くしています。今日、桜井君が鼻骨を骨折したので、明日は比江島君をスタートに使うかもしれません。辻君と桜井君の2人を出す時は、栗原君の代わりに桜井君を3番で起用。どうしてもオフェンスが重くなりがちなので、勝負所で速い展開に持ち込むのがねらいです。

 攻めにおいては慎重になり過ぎています。もっと泥臭くプレーできれば成長もできるし、勝つチャンスも生まれてくるはずです。明日のヨルダン戦は、最後の力を振り絞ってやります。

■桜井良太キャプテン(34:08出場/13得点/4リバウンド)

勝ち切れないのは攻め気や勢いがないから。明日はいい意味でバカになってやる

 積極的に攻めることは昨日(フィリピン戦)よりできていたと思うんですが、誤算だったのは昨日できていたリバウンドが取れなかったこと。セカンドショットのところでやられました。流れ的にはうちがリードしてもおかしくない展開だったんですけど、ディフェンスで苦しめた後にやられてダメージを受けてしまいました。あとはミドルシュートがなかなか入らなかった。タイペイはフィリピン戦で3ポイントが入っていたので警戒していて最初のほうは抑えていたのですが、最後は7番と4番に決められてしまいました。タイペイの選手は外も中も両方できる選手が多いので、そこを最後まで止めなきゃいけなかったんですけど、そこで3ポイントをやられてしまいました。それが敗因です。

 今の日本は勢いがないです。4Qになると、どこで攻めていいんだろうと迷ってしまいます。やっぱり、タイペイにしても他のチームにしても、大事なところで「俺が攻めてやろう」という気持ちで攻めてきます。日本は大事な場面になると外でボールを回して、インサイドにボールを入れて……となってしまいます。今日も最後にゾーンを敷かれたときにドライブからキックアウトすればいい動きになったと思いますが、そういう動きがなかった。ジョーンズカップでもそうだったけど、勝ち切れないのは攻め気だったり、勢いだったりがないからと感じています。

 明日、いきなり流れを変えるのは難しいです。今はチーム自体が暗くなっているので、それを何とか打開して勝ちにいきたいです。今日も最初のほうで乗っている時はベンチも騒いでいましたが、大事な場面で拮抗してくるとベンチも試合を見ちゃっていました。今から技術的に何かを変えられるわけではないので、明日はいい意味でバカになってやりたいと思います。

■竹内公輔(35:56出場/17得点、7リバウンド)

勝負所でチーム一丸となったディフェンスができず。明日は気持ちを切り替えて臨みたい

 最後までタイペイの背中を追う展開となり、逆転する力がありませんでした。第4クォーターはいかに我慢して逆転して粘るかでしたが、結局、相手が一歩上だったというか……。追いつけそうで、逆転できそうで相手のディフェンスを崩すことができず、相手のオフェンスを止めることができなかったです。

 タイペイはガードもリバウンドに飛び込んできました。そこでリバウンドを取っていたら速攻を出せたのですが、そこもうまくいかなかったです。ディフェンスは、ファウルとナイス・ディフェンスの紙一重のところでファウルになってしまい、勝負所でチーム一丸のディフェンスができませんでした。明日負けたら9位決定戦に回ってしまうので、それだけは絶対に避けたいです。明日勝てば、ベスト4への道も開けてくるので、気持ちを切り替えて頑張ります。

■#14金丸晃輔(32:18出場/14得点)

大事な所でシュートを決め切れず。明日は、後半の勝負所で粘っていくのみ

 前半はいい感じでゲームに入りましたが、後半の出だしで自分のアウトサイドが入らず、全体的にもシュートが入りませんでした。自分が決め切れなかったのは、足の疲れとかではなく、単に外れただけです。点が取れない時にディフェンスを粘っているかと言えば、要所・要所でやられているので、後半の大事な所でのディフェンスとリバウンド、ルーズが大事だと痛感しました。

 昨日もタイトに守られボールをもたせてもらえなかったので、自分のディフェンスがヘルプに行けないのを利用して僕がジェイアール(桜木)や公輔さん(竹内)にスクリーンにいき、彼らにノーマークで打たせることを今日はトライしました。とにかく明日のヨルダン戦を必死に頑張っていきます。どの試合も後半のツメが甘くて負けているので、どうにかして後半を粘って勝ち切りたいです。

■#5田中大貴(17:02出場/8得点)

若手メンバーで声を出してチームを盛り上げたい。個人としても思い切っていくだけ

 最後までよく我慢してついていったのは昨日よりも良かったですが、勝てなかったのは本当に残念です。昨日の敗戦で雰囲気は重かったけれど、まだ終わりではないので、チーム全員で下を向かずに今日はゲームに入れたと思います。ベンチでは、いつ出番がきてもいいように準備はしています。自分が出た時にどうプレーすればいいか、状況を見て、相手の特徴を分析しながら待機しています。

 今日の試合は、空いたら思い切りよく打とうと思っていました。チーム全体でも中にドライブするのは少ないので、自分が出た時に空いたスペースがあったら、どんどん打つ気持ちで臨みました。シュートミスをしても、味方がリバウンドを取ってくれると思ったからです。ディフェンスでは相手の12番に仕事をさせないことでした。でも、最後の勝負所でドライブを決められ、バスカンにもなってしまいました。自分がコートに出ていたら、あそこは絶対にやられたくなかったです。

 負け負けで来ているので、チームの雰囲気が少し重くなっています。そこは自分たち若いメンバーがどんどん声を出していきたいと思っています。明日、勝たないと決勝トーナメントへの道は断たれるので、もう一回集中して切り替えてやっていきます。個人としても、今日のように思い切っていくだけです。

◆大会公式サイト(FIBA ASIA)
◆大会特設サイト(日本バスケットボール協会)