78-71で勝利
延長を制して韓国をねじ伏せる。渡嘉敷27得点の活躍

プレッシャー・ディフェンスで韓国の体力を消耗させ、渡嘉敷、間宮のインサイドの得点、宮元、大神の外角、勝負どころで走る展開で見事に韓国の反撃を封じた一戦となった

取材・文/舟山 緑  取材・写真/小永吉陽子
 
 
 女子アジア選手権の3日目。ベスト4の組み合わせに大きく影響する日本-韓国戦。ともに2勝同士で激突した一戦は、日本が延長戦の末に韓国に78-71と勝利した。

 この一戦で#10渡嘉敷来夢は27得点、10リバウンドの大活躍。「日本に渡嘉敷あり」を強烈にアピールする存在感を示した。渡嘉敷-間宮のコンビネーションはこの一戦でも冴え、インサイドの得点が止まった時間帯にシューター#8宮元美智子の3ポイントがいいところで決まった。

■10月29日:予選ラウンド第3戦目
○日 本 78(24-20、10-14、15-13、20-22、9-2)71 韓 国●

 【スタート】
   #6間宮、#8宮元、#10渡嘉敷、#12吉田、#13大神
 【得点】
   #10渡嘉敷/27得点、10リバウンド、4アシスト、#8宮元/15得点、#12吉田/15得点、3アシスト、#6間宮/10得点、#13大神/9得点、6アシスト
 
 

渡嘉敷来夢(JX-ENEOS)

大事な場面でのフリースローは、リラックスして決めることができた。
延長戦のリバウンドは執念で飛び込ました。

27得点、10リバウンドの活躍を見せた渡嘉敷

 今日のゲームは本当に我慢のゲームだったと思います。特に自分の得点が(3クォーターで伸びずに)16得点で止まってしまって競ってしまいました。ちゃんと点を取るところで外してしまい、試合中、「このまま負けたらまずい」と自分自身に言い聞かせていました。

 2本の3ポイントで逆転されて2点ビハインドの場面、4クォーターの残り11秒のタイムアウトで「最後のワンプレーで点を取ってこい」と言われました。その前のシュートでも点が取れなかったので、あそこでフリースローがもらえて2本決めることができ、そこは自分にとってプラスになったかなと思います。

 フリースローは「外してもいいか!」と、楽な気持ちで臨みました。リラックスしたほうが入ると思ったからです(笑)。延長に入ったら「もうこっちのものだろう」という気持ちで、一気に突き放す気持ちでいました。むしろ、足がつってしまった自分のコンディションの悪さが反省点です(苦笑)。

 延長戦のリバウンドは、執念です。あれを獲ってこそ、相手はガクっとくると思っていました。「絶対に自分が獲らなくてはいけない」と、飛び込んでいました。どんなにシュートを外しても(自分が獲るから)大丈夫と思っていました。それがみんなが気持ちよくシュートを打てることにつながったかなと思います。

 今日は27得点取りましたが、もうちょっとミドルショットとドライブを決めたいです。オフェンス・リバウンドやポストアップはこの大会で少しずつ自信につながっているので、あとはミドルと1対1を頑張っていきたいです。

 今日の勝ちは、みんなに感謝しています。内海さんも、シュートを外しても最後は自分にチャンスを与えてくれたので、ほんとにみんなに感謝しかありません。
 
 

大神雄子(JX-ENEOS→中国WCBA)

決勝トーナメントに向けてひとつの大きな山を勝つことができた
次は勝負どころで決めたい。中国に勝たないと意味がない

日本、韓国ともに最後まで気迫を出した死闘だった

 今日は「気持ち、気持ち、気持ち!」とずっと言いながらプレーしていたので、それをチーム全員が出し切れた、我慢ができた試合だった。決勝トーナメントに向けて、ひとつの大きな山を勝つことができました。

 韓国にずっとゾーンで守られて攻められない時間帯もあったけれど、最後のほうは対応できたと思います。

 相手はチームファウルがかさんでいたので、最後はフリースローをもらっていこうと思っていました。自分の最後の攻めがブロックされてしまって、あれはファウルをもらわなきゃいけないプレーだけど、攻めていくことはできた。タク(渡嘉敷)がオフェンスリバウンドを取ってくれていたので、そこは安心して打てました。最後はチームファウルと得点差を考えてやれたのがよかったと思う。

 今はミチ(宮元)が当たっているけれど、インサイドでタクもそうだし、メイ(間宮)が地味にコツコツつないでくれるのがいい。インサイドで攻められているのが、日本が70点台に乗せられた要因だと思う。自分はこの大会に入ってずっとリングに嫌われているので、勝負所で決めたい。シュートタッチはいいので打ち続けたい。

 この大会前は走れなくて、東アジア(競技大会)ではずっと重たい展開が続いていた。ここに来て、ずっとやってきたアーリーオフェンスではなくて、ブレークも出てきているし、ブレークから崩れた展開で攻めることができている。ディフェンスがアグレッシブになったからだと思う。ディフェンスでプレッシャーかけることをやり続けたい。

 まず、ひとつ乗り越えた。中国戦に勝たないと、今日勝った意味がないので、切り替えてまた頑張ります。
 
 

吉田亜沙美(JX-ENEOS)

渡嘉敷がフリースローを決めてくれたのが勝因
我慢の時間帯にディフェンス、リバウンド、ルーズボールで頑張れた

冷静な判断力と要所の得点、相手ガードへのプレッシャーでチームを勝利に導いた吉田

 オーバータイムに持ち込めたのが一番です。(4クォーター最後に)渡嘉敷がポジション取りをしてシュートにいってくれ、ファウルをもらってきっちりとフリースローを決めてくれたのが、今日の勝因だと思います。あそこは渡嘉敷の頑張りです。

 その前の自分たちのディフェンスもよかったと思います。我慢に我慢をした時間帯があり、そこで集中力を切らさずにディフェンスとリバウンド、ルーズボールを頑張って、走り抜いた結果が、今日の勝利につながりました。(4クォーター終盤に逆転されたけれど)、ディフェンスを頑張って粘り強く攻めたことで、自分たちの流れに再び引き戻すことができました。

 4クォーターの終盤、逆転されて追いかける場面は、ベンチメンバーがすごく声をかけてくれ、「まだまだ行ける!」とすごく言ってくれ、コートに出ている5人もまた気持ちを一つにすることができました。ベンチのメンバーに支えられて、自分たちの力が出し切れた試合だったと思います。

 今日は自分でも積極的に攻めようと思って臨みました。そこは前半から攻めていけたし、3クォーターの3ポイントも、4クォーターのドライブも、いいピックをかけてもらったので得点に結びつけることができました。

 韓国相手に、競った試合を勝てたことは、自分にとってもチームにとってもすごく自信がつながりました。若いチームになって走れるのは日本の強みだと思うので、そこをどんどんこれからも出していきたいです。時々、気が抜けるところもあるので、そこは自分が声をかけて集中力を切らさずにやっていきたいと思います。
 
 

宮元美智子(三菱電機)

厳しいクロスゲームだったけれど、試合の流れに左右されずに、
チャンスがきたら打とうと思っていました。

 最初から厳しい試合になると思って準備してきました。前半タイで終われて、後半も厳しい流れのまま絶対に続くと思っていたので、後半もなかなか離れない厳しいクロスゲームだったんですけど、自分は試合の流れに左右されずに、チャンスが来たら打とうと思っていました。みんながいいパスくれるし、いいスクリーンをかけてくれるので、自分は打つだけでした。

 東アジア(競技大会)では自分の役割が果たせないまま大会に入ってしまって、やっと昨日の試合(チャイニーズ・タイペイ)から取り戻せた感があったので、この調子のまま行けるように、自分はチャンスを作るために動いて走り続けます。
 
 
◆女子日本代表メンバー
◆大会公式サイト(FIBA ASIA)
◆大会特設サイト(日本バスケットボール協会)