69-57で勝利
ディフェンスでタイペイを完封。ミスの多さは韓国戦への課題

レポート/舟山緑  写真/小永吉陽子

 アジア女子選手権2日目。27日の第1戦で長身センターを擁するカザフスタンに大勝した日本は、チャイニーズ・タイペイ(以下、タイペイ)と対戦し、69-57で勝利した。先の東アジア競技大会(10月、中国・天津)では、終始、ペースを握られて完敗している相手だったが、プレッシャー・ディフェンスが功を奏し、最大25点のリードを奪う展開で快勝した。

■10月28日:予選ラウンド第2戦目
○日 本 69(22-13、20-11、16-13、11-20)57 チャイニーズ・タイペイ●
【スタート】
  #6間宮、#8宮元、#10渡嘉敷、#12吉田、#13大神
【得点】
  #6間宮/14得点、#8宮元/20得点、#10渡嘉敷/17得点、8リバウンド、#14宮澤/5得点、5リバウンド

タイペイ対策のディフェンスが奏功。宮元の3ポイントで主導権をとり
間宮―渡嘉敷の合わせでリードを広げる

3P6本含む20得点をあげた宮元美智子

 東アジア競技大会で完封されたタイペイとの対戦。「試合の入り方を大事にしたい」(#12吉田亜沙美)といっていた日本。この一戦も最初はミスが続き懸念されたが、シューター#8宮元美智子の3ポイントがチームを波に乗せた。第1クォーターだけで5本を決めて22-13。第2クォーターに入ると、#6間宮佑圭がポストで積極的に攻め、#10渡嘉敷来夢との合わせプレーも決まって、一気にタイペイを突き放した。前半を終えて42-24。プレッシャー・ディフェンスで相手のミスを誘い、完全に試合を支配していた。

 「ディフェンスのアジャストがうまくできた」と内海ヘッドコーチ。東アジアでやられた相手の攻めを、徹底して封じ込む守りで先手を取ることに成功した。「宮元の3ポイントでチームが落ち着いた。その外角のリズムが悪くなったときに間宮-渡嘉敷のラインで得点できた」と、前半は自分たちの持ち味が出たことに及第点をつけた。

 後半も#6間宮、#10渡嘉敷らの得点でリードを広げたが、外角シュートはなかなか当たらなかった。そのオフェンス・リバウンドも獲れず、パスミスなどが出た点は、修正すべき課題として残った。

 タイペイを57得点に抑えたディフェンスは成功したが、得点の伸びがもう少し欲しかった。間宮、渡嘉敷の2人で31得点。控えの宮澤夕貴も速攻に走るなど(5得点)インサイド陣だけで36得点。これに宮元の3ポイントが炸裂して20得点と、バランスのいい攻めだったが、最後はタイペイの追い上げを許してしまった。内海ヘッドコーチも「決めるべきシュートを落とし、ターンオーバーが出て、波に乗りきれるときに相手のリズムになってしまった」と反省点を挙げた。

 後半、#9久手堅笑美が得意のスティールからブレークに走ったが、こうした抜け目のないプレーがさらにほしいところだ。

 大会3日目は、宿敵・韓国戦だ(現地時間20:00/日本時間22:00)。韓国は初日、若手メンバー中心の新生・中国に72-70と競り勝っている。今晩の日本-韓国戦は、4強の順位、つまり準決勝の組み合わせに大きく影響する一戦となる。

 「韓国は中国を破る力をもっているチーム。ゲーム運びが上手いので、それに乗らないようにしたい。ディフェンスでプレッシャーをかけて体力勝負に持ち込みたい」と語る内海ヘッドコーチ。韓国には昨年のOQT(オリンピック最終予選)で快勝しているが、それだけに相手はこの一戦に並々ならない闘志を燃やしてくる。そこを日本は、どうしのぐことができるかだ。
 

宮元美智子(三菱電機)

東アジアでの借りを返し、3ポイントを思い切り打つことができた

 試合前に内海さんから思い切り行けと言われて、今日は思い切りシュートを打つことができました。東アジア(競技大会)では自分のマークマンにやられて自分の役割ができずに迷惑をかけてしまったので、今日はその借りを返そうと思いました。

 東アジアでは悔しい思いをしたんですけど、毎日毎日、自分が挑戦できる場所があるので、そのことに感謝して試合をしています。ダメな試合があっても、次、次…とあるので切り替えて、一試合一試合やろうと思っています。

 周りともコミュニケーションが取れて、いいパスをもらうことができています。初戦からベンチメンバーを含めて12名で戦っているので、韓国戦もチーム一丸で戦っていきます。
 

間宮佑圭(JX-ENEOS)

ディフェンスの勝利。攻めではインサイドのうまい連携プレーが出せた

間宮と渡嘉敷のインサイドプレーが冴えた

 出だしは自分がフロントで守られてなかなかポストに入れなかったのですが、宮元さんの3ポイントで助けられました。第2クォーターからは、しっかりとポジションをとって攻めることができました。

 自分では第1戦からいい感じでプレーができています。先日の東アジアでいい切り替えができたのが一番で、プレーしていても(周りとの連携で)しっくり感が戻ってきました。今日は第2クォーターあたりからタイミングよくパスがもらえ、冷静に攻めることができました。チームの得点が止まったときに、自分がフラッシュして渡嘉敷にパスを入れたりして、そのバランスもよかったと思います。

 内海さんからは「自分たちのディフェンスがきちんとできたら、オフェンスもうまくいく」と言われました。東アジアの後、ディフェンスを徹底して練習してきたので、それがしっかりできたと思います。そこが東アジアの大会との違いですね。

 次の韓国戦は、相手も初戦で中国に勝っていて、すごくいい流れできています。けれど、日本も流れが悪くないですし、日ごと修正すべき点が修正できていますから、この韓国戦でもひるむことなく思い切り戦っていくだけです。
 
 
◆女子日本代表メンバー
◆大会公式サイト(FIBA ASIA)
◆大会特設サイト(日本バスケットボール協会)