6月28日開幕
世界の舞台で「8強入り」をめざすU-17女子代表チーム

U-17女子代表チーム。前列左から#10脇梨奈乃、#4加藤優希、#13赤木里帆、#8遠藤桐、#5水野妃奈乃、#7木村珠貴、
後列左から#6西岡里紗、#11中田珠未、#9中村美羽、#15馬瓜ステファニー、#14赤穂ひまわり、#12梅沢カディシャ樹奈
(写真提供:日本バスケットボール協会)

6月28日、チェコで「第3回FIBA U-17女子世界選手権大会」が開幕する。
日本は、中国に次いでアジア予選2位代表としてこの大会に出場する。
出発を前に、一色建志ヘッドコーチと加藤優希(桜花学園高)、西岡里紗(大阪桐蔭高)の
2選手に「世界」に挑む抱負を聞いた。

取材・文/舟山 緑  写真提供/日本バスケットボール協会
 
 
■「U-17女子世界選手権」――日本は3大会連続で出場

6月28日にチェコのクラトビ、プルゼニの2都市で開催される「第3回FIBA U-17女子世界選手権大会」。日本は第1回大会から連続して出場しており、2011年の第2回大会では4位という成績を収めた。さらに同大会では、中村優花(当時:柴田女子高、現・JX-ENEOS)と馬瓜エブリン(当時:桜花学園高、現・アイシンAW)の2選手が、大会ベスト5に選出されている。

今回、世界の舞台に挑むU-17女子日本代表は、昨年秋の「FIBA U-16アジア女子選手権大会(以下、アジア予選)」で中国に次いで2位となり、この世界大会への切符を手中にした。代表メンバーはそのときのメンバーがほとんどだが、ケガで前回、チームを離脱した赤木里帆(桜花学園高)が復帰し、キャプテンを務めた池本朱里(慶進高)が直前にヒザを負傷したため戦列を離脱。代わって予備エントリーから木村珠貴(聖カタリナ女子高)がチームに加わった。

 チームは5月に味の素ナショナルトレーニングセンターでU-18女子代表候補と合同で強化合宿を行った。合宿では「主にゲームを組み、チームとしての約束事などの再確認を行った」と一色建志ヘッドコーチは語る。チームは6月23日にチェコへ向けて出発。現地では大会前にブラジル代表とチェコ代表との練習試合を経て、本大会へと臨む。

 キャプテンは加藤優希(桜花学園高3年)で、前回大会の経験者でもある。また、加藤と西岡里紗(大阪桐蔭高3年)、木村珠貴(聖カタリナ女子高3年)、中田珠未(明星学園高2年)の4人は、4月にはU-18女子代表メンバーとしてカナダ遠征をも経験している。そうした経験を生かして、どれだけ「世界」の舞台で日本のスピード、当たりの強いディフェンスといった武器で戦えるかだ。一色ヘッドコーチは、「初戦のオーストラリア戦をうまく戦って、予選ラウンド1位通過をねらいたい」と抱負を語る。

 予選ラウンドの対戦チームは、オーストラリア、メキシコ、スロバキアだ。決勝ラウンドの1回戦は「C1位-D4位」「C2位-D3位」「C3位-D2位」「C4位ーD1位」という対戦カードになる。準々決勝(ベスト8)に進むには、グループCの日本は予選ラウンドをできるだけ上位で突破したいところだ。、

第3回FIBA U-17女子バスケットボール世界選手権大会 
■開催地:チェコ・クラトビ、プルゼニ
■大会期間:2014年6月28日(土)~7月6日(日)
■予選ラウンド
  【グループA】 チェコ、カナダ、ハンガリー、韓国
  【グループB】 ブラジル、スペイン、イタリア、エジプト
  【グループC】 オーストラリア、メキシコ、スロバキア、日本
  【グループD】 アメリカ、マリ、フランス、中国
■日本の試合スケジュール:予選ラウンド
   6月28日(土) 13:30~ オーストラリア vs 日本
   6月29日(日) 15:45~ 日本 vs メキシコ
   6月30日(月)   休息日
   7月 1 日(火) 15:45~ スロバキア vs 日本
■競技方法
   従来は予選ラウンド2つのグループから6チーム中4チーム、計8チームが決勝トーナメントへ進めたが、
   今大会からレギュレーションが変更となった。予選ラウ ンドは16チームが4グループに分かれて1回戦
   総当たりで順位を決める。決勝ラウンドは「1位vs4位」、「2位vs3位」で対戦。ここを勝ち抜くと準々決勝
   へと進む。敗者は9-16位決定戦に回わる。
 
 
■U-17女子日本代表 一色建志ヘッドコーチ

「東京オリンピックを見据えて、若手選手が【世界】を経験する絶好の機会。
予選リーグを1位通過して、ベスト8入りをねらいたい」

 昨年のU-16アジア予選を戦ったメンバーからガードの池本選手が抜けたのは非常に残念だが、今回は東京オリンピックを見据えて、将来性のある若い選手に【世界】を経験させたいという意図でメンバーを決定した。池本選手が外れたのでガード陣が少し手薄になったが、外角プレーができる選手ということで木村珠貴選手を追加招集した。

一色建志ヘッドコーチ(写真:舟山)

このメンバーは、185㎝の西岡里紗選手(大阪桐蔭高)を筆頭に、梅沢カディシャ樹奈選手(183㎝:桜花学園高)、中村美羽選手(181㎝:昭和学院高)、中田珠未選手(181㎝:明星学園高)、赤穂ひまわり選手(181㎝:昭和学院高)、馬瓜ステファニー選手(181㎝:桜花学園高)と7名も180台の選手がいる。昨年のアジア予選では、西岡選手が予選リーグではリバウンドで大活躍。中田選手もドライブで果敢にゴールにアタックするなど、収穫も大きかった。ただ決勝では2人ともに体力不足が露呈してバテてしまった。今大会は、インサイド陣をうまくローテーションしながら、つないでいきたいと考えている。

西岡選手も中田選手も、昨年のU-16アジア予選、また今年4月のカナダ遠征(U-18 )で高さやパワーを経験しているので、その点はあまり心配していない。下級生の赤穂選手や馬瓜選手も同様だ。この2人は、3番の加藤選手の控えとして、今大会もいいつなぎをしてくれると期待している。加藤選手はあまりポジションを固定せずに、ハイポストからのドライブなど、持ち味を十分に出してほしいと考えている。

またディフェンスは、全体的にサイズが大きくなった分、オールコートでプレッシャーをかける戦術以外に、ゾーンの用意も考えている。ガード陣が手薄な中、前から当たって相手ガードを苦しめることがどれだけできるかだ。今大会も、日本の武器であるプレッシャー・ディフェンスからトランジションの速い展開に持ち込みたいと思う。

予選ラウンドでカギになるのが初戦のオーストラリア戦だろう。ここを勝って波にのっていけたらと思う。今大会からレギュレーションが変更になったので、予選ラウンドの順位が大きく影響する。決勝ラウンドの組み合わせを考えると、予選ラウンドを何としても1位通過し、何とかベスト8入りを果たしたい。選手もわれわれコーチジングスタッフも、多くの収穫を得られるようベストを尽くしてきたい。
 
 
◆2ページ目は、キャプテンの加藤優希選手(桜花学園高)、
インサイドの要・西岡里紗選手(大阪桐蔭高)のコメントを紹介

 
 

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