「アジア競技大会」へ代表を選考
国際親善試合の4試合で12名を選考。サバイバルゲームが続く

アジア競技大会をめざす日本代表チーム(B代表候補)(写真提供/日本バスケットボール協会)

女子国際親善試合2014 
B代表=日本代表(アジア競技大会)チーム:レポート
 

国際親善試合の4試合で12名を選考。
サバイバルゲームが続く

女子の国際親善試合は、7月27日、山形県上山市で第3戦を終えた。
日本代表(アジア競技大会)チームは、第2戦のオーストラリア戦に完敗したが、
第1戦、第3戦はモザンビーク代表に2連勝。
最終戦となる7月29日は18:30から、日本代表(世界選手権)チームと対戦する。
27日の試合から、一色建志ヘッドコーチと池谷悠希、大沼美琴、馬瓜エブリンの3選手の
コメントを紹介したい。

(以下、日本代表(世界選手権)チームを「A代表」、
日本代表(アジア競技大会)チームを「B代表」と表記)

取材・文/舟山緑  写真提供/日本バスケットボール協会
 
 

■日本代表(アジア競技大会)チーム:レポート        

B代表にとっては、この国際親善試合2014の4戦は、「アジア競技大会」出場メンバーを選考するサバイバルゲームになっている。また同時に、「A代表にふさわしい選手がいたら、A代表に引き上げる」とA代表の内海ヘッドコーチが明言しているように、A代表への昇格を強烈にアピールする場にもなっている。

6月に発表されたB代表は、候補23名から、7月初旬の合宿を経て16名に絞られた。この16名が、親善試合の後に9月の本大会に出場する12名に絞られる。16名のメンバーにとっては、チームとしての勝利を求めながら、いかに自分をアピールして最終メンバーに残るか、緊張したゲームが続いている。なお、高校生で唯一、B代表に選ばれた赤穂さくら(昭和学院高3年)は、第1戦、第2戦の秋田大会に出場したが、地元・千葉で開催されるインターハイへ出場するため、第3戦以降は欠場となった。

身体の強さとスピードを生かして、得意のドライブで魅せた#6本川

第1戦では、来日間もないモザンビーク代表に96-56と大勝。続くオーストラリア代表には、完敗だったが、第3戦は調子を上げてきたモザンビーク代表を63-51と退け、2勝1敗とした。

一色建志ヘッドコーチは「各選手のいいところを出させるためにメンバーチェンジをしながら戦っている」と語る。第1、第3クォーターは#5諏訪裕美、#7木林稚栄、#8川原麻耶、#11三好南穂、#17大沼美琴がスタート。第2、第4クォーターは#6本川紗奈生、#9牛田悠理、#10町田瑠唯、#12池谷悠希、#14近平奈緒子のメンバーでスタート。途中、メンバー交代を繰り返しながら戦った。徐々に調子を上げてきたモザンビークは、#11ドンゲ・レイア(㎝)が序盤から積極的にゴールにアタック。ベテランガードの#5グレラ・デリオンダも3ポイントやスピードを生かしてドライブで果敢に攻めてきた。

B代表は、相手の高さや当たりの強さに苦戦しながらも粘り強くディフェンス。山形出身の#6大沼が、ドライブやジャンプショットで立ち上がりを牽引。第2クォーターは#12池谷が3ポイントやジャンプショットを決め8得点と活躍。また途中出場の#4馬瓜エブリンは、リーチの長さを生かしてリバウンドに活躍し、コンビネーションプレーからのジャンプショットで存在感を見せつけた。さらに、ベテランの#5諏訪も要所でミドルショットが当たり6得点。#8川原(7得点)、#6本川(9得点)らも果敢なプレーで安定した力を見せつけた。

この一戦、リバウンドの本数では41本対41本と互角の数字になったが、ディフェンス・リバウンドを弾いても相手に獲られてしまうなど、リバウンドへの課題は依然として残った。また連携ミスからのパスミスなど、イージーなターンオーバーが目についたのも事実だ。国際ゲームではこうしたミスから一気に流れが変わってしまう。いかにミスを少なくするかも、今後の課題として浮き彫りになった。

中1日の休養日をはさんで7月29日の第4戦は、世界選手権をめざすA代表候補との対戦になる。B代表のメンバーにとっては、最終選考となる大事な一戦となる。

女子日本代表(アジア競技大会) 一色建志ヘッドコーチ          

選手の持ち味を引き出すことで、ベストな12名を選出したい

初戦(7月25日)は出足がよく大差の試合になったが、あれはモザンビークが飛行機での長旅や時差の影響があったため。相手は徐々に調子を上げてきているので、1戦目の価値は忘れて臨むようにと話した。立ち上がりは三好(南穂)のシュートから乗れたが、そのあとのシュートが続かなかった。途中、点数が伸びなかったときに、相手も点を獲れていなかったので、どこかでペースに乗れるのではないかと思い、選手を全員使いながら戦った。

この親善試合は、アジア競技大会(9月)のメンバー12名を選考する大会にもなっている。そのために各選手のいいところをなるべく出してあげられるよう、メンバーチェンジをしながら戦っている。モザンビークは、身体的能力が高く、手足も長いし、高さがあるため、リバウンドではすぐにボールをひっかけられてしまう。そこは十分に気をつけたが、たはり高さがあるので、やられてしまった。1戦目に比べると、インサイドでパワフルに攻めてきたので、選手はそこで少し戸惑っていた。

残り1戦はA代表との戦い。選手の力をうまく引き出しながら、ベストな12名を選出したいと考えている。

メンバー交代をしながら選手の力を試す一色ヘッドコーチ

 
 
◆次ページは、大沼美琴選手、池谷悠希選手、馬瓜エブリン選手のコメントを紹介
 
 
 

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