準決勝:チャイニーズ・タイペイ戦に勝利
「オリンピック出場」まであと1勝。中国と決戦へ

苦しい展開の中でも準決勝でチャイニーズ・タイペイに勝利。タイペイのバオと渡嘉敷

リオデジャネイロ・オリンピック出場権まであと「1勝」となった。
9月4日の準決勝、チャイニーズ・タイペイ戦を65-58と勝利し、決勝進出を決めた。
予選ラウンドでは相手にアジャストされ、自分たちのペースがなかなか出せない展開だった。
この準決勝は14点リードを逆転され、第3クォーターは追いかける展開に。
「負けたら終わり」の一発勝負で、タイペイの勢いに押されながら、日本は何とか逃げ切った。
準決勝を振り返るとともに、中国との決勝戦のカギを展望してみたい。

文/舟山緑  写真/小永吉陽子
 
 

相手の気迫の前に“受け”に回ってしまった日本
控えのがんばりとディフェンスの粘りで逃げ切る

準決勝は、#8髙田真希がドライブにポストにリバウンドに要所でいい仕事をした

準決勝は「負けたら終わり」の一発勝負。日本が気持ちで負けていた訳ではないが、試合はチャイニーズ・タイペイの気迫が全面に出て、勢いづかせる展開になってしまった。終盤は、持ち前のディフェンスで相手を封じ込めることで65-58と勝利し、日本が決勝へと勝ち上がった。

ゲームの入り方は悪くはなかった。#14本川紗奈生のドライブインや、#6間宮佑圭のステップイン、#10渡嘉敷来夢のゴール下が連続して決まり、#9山本千夏の3ポイントも2本決まって、第1クォーターを
23-11とリードした。しかし、第2クォーターでディフェンスの甘さからチャイニーズ・タイペイ(以下、タイペイ)に連続ゴールを許してしまい、流れが変わってしまう。控えメンバーを下げて再び主力を投入したが、タイペイの守りの前にパスミスが続き、相手を勢いづかせてしまった。

第3クォーターで逆転を許したあと、日本はシュートミスやパスミスが多く、リバウンドにも飛び込めなかった。この我慢の時間帯を、渡嘉敷のゴール下や本川のドライブインでつないだ。第4クォーターは#8髙田真希が1対1から得点を重ね、ディフェンスでプレッシャーをかけることで相手のチャンスをつぶしていった。タイペイとの対戦は、8月の国際強化試合を含めて今季5戦目。タイペイは一戦ごとにチームとしてまとまり、レベルアップしてきた印象だ。日本は7点差で勝利したが、苦しい展開だった。

タイペイは、果敢にドライブを切ってきて、こぼれたボールをセンターの#17バオ・シーラ(包喜楽:196㎝)がリバウンドでねじ込み、これが勢いづく要因となった。予選ラウンドでは渡嘉敷がこのバオを封じ込んだが、準決勝では18得点を献上してしまった。渡嘉敷はバオを3ファウルに追い込んだが、「自分よりも身長があり、5番プレーヤーなので守るのが難しかった」と苦戦の要因を分析する。

この試合、間宮に代わってインサイドで踏ん張りを見せたのが髙田だった。ベースラインをドライブで切っていき、ハイポストからのシュートやブロック、リバウンドでチームに流れを作る活躍を見せた。

「相手の勝ちたいという気持ちを受けてしまうと、今日のようなゲームになってしまいます。1つのミスから続けてミスが起こり、流れが悪くなったときに立て直しが効かなかった。ベンチで見ていてそこが分かったので、コートに入ったときは先頭を走って、自分がフリーになったら思い切りシュートを打とうと思いました。それが入ってよかったです」(髙田真希)
 
 
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