9月9日、イラン・テヘランで開幕
男子代表が「FIBA ASIAチャレンジ」に挑む

9月9日に開幕する「FIBA ASIAチャレンジ」。日本は選手層の強化をみすえて、中堅選手を軸にチームを編成した

2017FIBA ASIAカップの出場枠、さらにワールドカップのディビジョンAへとつながる大会

B.LEAGUEの開幕戦が9月22日と迫っているが、男子代表が9月9日にテヘラン(イラン)で開幕する「2016 FIBA ASIAチャレンジ」に出場する。この大会は「2019年のFIBAワールドカップ(中国)、さらには2020年の東京オリンピックへの第一歩」となる。

遠征前の強化合宿で東野智弥技術委員会委員長は、「男子代表の底上げを図るために、次世代の選手を軸に長谷川ヘッドコーチにチームづくりをしてもらった。将来的にはベテランや海外組との融合もあるが、日本の中でポジションを取る意味でも選手たちには奮起してほしい」と語った。

また7月のOQTを視察して代表に何が足りないかについては、「世界を経験したことで、課題がたくさん見つかった。そこを選手たちが経験できたことが一番の収穫」と語り、「日本の男子にはまだまだ武器がないと言わざるを得ない。“ジャパンズウェイ”が見えてこないと世界とは対等に戦っていけない」と、強化について触れた。

7月のOQTに出場したメンバーは、大会後にそれぞれがオフをとったが、8月の国際親善試合ではOQTで戦ったときのコンディションまで戻らず、アメリカNCAAディビジョンⅠのジョージ・ワシントン大に3連敗を喫してしまった。長谷川ヘッドコーチは「現時点でもいい状態とは言えないが、このメンバーでベストを尽くしてきたい」と大会への意気込みを語った。

下記に大会日程を紹介しながら、長谷川健志ヘッドコーチ、キャプテンの橋本竜馬、比江島慎、古川孝敏ら3選手の大会への決意を紹介したい。
 

2016 FIBA ASIA チャレンジ

 日 程/2016年9 月9 日(金)~18 日(日)
 開催地/イラン・テヘラン
 会場/Twelve Thousand People Sport Hall(Azadi Sport Complex)
 出場国/12 チーム(カッコ内はサブゾーン)
  【グループA】 中国(東アジア)/ヨルダン(西アジア)/カザフスタン(中央アジア)
  【グループB】 フィリピン(東南アジア)/インド(南アジア)/チャイニーズ・タイペイ(東アジア)
  【グループC】 イラン(西アジア)/カタール(湾岸)/イラク(西アジア)
  【グループD】 日本(東アジア)/韓国(東アジア)/タイ(東南アジア)

◆予選1次ラウンド(日本戦:現地時間)
  ・9月 9日(金)14:00 日 本 vs 韓 国
  ・9月11日(日)14:00 タ イ vs 日 本

◆予選2次ラウンド
  ・9月12日(月)~9月14日(水)
  【グループE】A1、A2、A3、B1、B2、B3
  【グループF】C1、C2、C3、D1、D2、D3

◆決勝トーナメント
  ・9月16日(金) 準々決勝4試合
  ・9月17日(土) 準決勝2試合/5~8位決定戦2試合
  ・9月18日(日) 決勝/3位決定戦/5位決定戦/7位決定戦

◆試合方式
参加国は12チーム。グループA~Dに分かれて予選1次ラウンドを戦い、続いてグループAとBとがグループEとして、またグループCとDがグループFとして予選2次ラウンドのリーグ戦を行う。さらにEFのそれぞれ上位4チームが決勝ラウンドへと駒を進めることができる。日本の予選ラウンドはグループDで、韓国、タイとの対戦。2次ラウンドのグループFではイラン、カタール、イラクとの中東勢との対戦が控えている。この予選2次ラウンドのグループE、グループFからそれぞれ上位4チームが決勝ラウンドへと進む。

◆今大会の上位5 チームが所属するサブゾーンに、来年開催される「2017 FIBA ASIA カップ」の出場枠が追加される。
(*現時点で日本が所属する東アジアサブゾーンの出場枠は2 枠)

◆長谷川健志ヘッドコーチ

スピーディな展開からチャンスを作りたい。
フィニッシュ力をいかに上げるかが課題。

出発前の強化合宿で、技術委員会の東野委員長とともに大会への抱負を語る長谷川健志HC(右)

「ASIAチャレンジに向けて、チーム作りが少し遅れてのスタートになったが、現時点で最強のチームだと思う。目標は優勝をめざしたい。一昨年、昨年とベスト4に入っているので、今回のメンバーでもアジアで4強以内に入ることを継続していかないといけない。

どのチームも強いと思う。予選2次ラウンドで戦うイラクは、西アジアでヨルダンやレバノンとも同等のゲームをしているので、侮れない相手。予選1次ラウンドの初戦は韓国になるので、まずはそこでどれだけのゲームをできるかだ。

目下の課題は得点力。個人の力で打開しても、フィニッシュのところが弱い。『自分が決めてやる!』と言う強い気持ちを各自がもっと出していってほしい。チームとしては速い展開を仕掛けていきたい。セットではどうしても限界が出てくるから。スピーディな展開からチャンスを作り、75点がとれるチームをめざしたい。

今回、帰化枠で入ったアイラ・ブラウン選手は、コンディションもいいので、彼の良さを生かしていきたい。特に期待するのは、リバウンドとブロックショット。193㎝とサイズは大きくないが、ジャンプ力とフィジカルが強いので、オフェンス・リバウンドをチップしてくれれば他の選手が取りやすくなる。また、日本にはこれまでブロックショットの脅威がなかったが、アイラにはそこが期待できる。1試合で1本でも2本でも決めてくれたら、相手にとっては脅威になるはずだ。こうした良さを、チームプレーの中でうまく融合させていきたい。

OQTを通して浮き彫りになった課題は、フィジカルの強さ、フィニッシュ力、パスのスキルなどさまざまある。強いて1つあげるとすれば、“何が何でも相手をやっつけてやる”という強い意識をもつことではないか。失敗してもいいから、“次に向かってやってやる”という姿勢が一番の課題ではないかと感じている。代表合宿だけで身につくものではないが、今大会も選手にはそれを強く意識してゲームに臨んでほしい」
 
 
◆次ページは、橋本竜馬、比江島慎、古川孝敏ら3選手の今大会に懸ける抱負を紹介。
 

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