優勝監督&MVPインタビュー
混戦の決勝リーグを拓殖大が制する

第46回関東大学女子バスケットボール選手権大会

決勝リーグ

◆5月18日(金)
松蔭大 80-74 拓殖大
早稲田大 74-56 白鷗大
◆5月19日(土)
白鷗大 86-70 松蔭大
拓殖大 70-62 早稲田大
◆5月20日(日)
拓殖大 78-71 白鷗大
早稲田大 95-75 松蔭大

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関東大学女子バスケットボール連盟

取材・文/一柳英男

■拓殖大・佐藤森王監督 試合後のコメント

ベスト8はどこが勝ち上がってもおかしくなかったが、私も選手もあきらめなかった

拓殖大・佐藤森王監督

――優勝した感想、手応えを聞かせてください。

選手もあきらめなかったし、私もあきらめなかった。ものすごくうれしいです。今年は調整に失敗して、厳しいだろうなと思っていました。何が良かったのかはわかりません。これからまたチームを作り直しです。ベスト8に残ったチームでもう一度、戦ったらどこが勝つかわからない。そのぐらいどこが勝ってもおかしくない接戦でした。

――國學院戦は苦戦しましたが、この原因は。

大会前に富永が捻挫してしまって、この國學院戦は出場できませんでした。國學院も(今年から)1部に上がってきて勢いのあるチームだし。厳しい試合になることは覚悟していました。試合は逆転されてどうかなっていう(苦しい)時に、瀨﨑がジャンプシュートを決めてくれて。戦術的どうこうは何もありませんでした。とにかく瀨﨑が頑張ってくれた。周りももちろん頑張ってくれたんだけど、今回経験のない選手が多かったので、多分ああいう場面どうしたら良いのかというときに、あいつがチームを引っ張ってくれました。

――瀨﨑さんの活躍は目覚ましいものがありましたが、どのような評価をしますか。

瀨﨑は頑張ってくれています。ただ……(他に)攻め手がないんですよ。チームとしてのオフェンスは本当にまだまだこれからです。だから毎回いつ負けるか、今日勝てるのか。不安になるから、だから勝とうと思わないで、なんとか負けないようについていこうという気持ちでした。

――佐藤監督が喝を入れると、チームが良い流れになりましたね。

私も6番目の選手でコートにいるつもりで、もう座ってなんかいられないし。なんとかつないでくれという感じでした。戦術じゃないですよ。もう気合入れただけですよね。

――今大会、力を発揮した選手は誰ですか。

もちろん富永、瀨﨑のガードコンビは頑張ってくれました。その他に1年生の橋本、2年生の富田。この2人はデビュー戦みたいなものです。こういう大きな大会で経験を積めるだけでも良しとしたいのに、2人の1つ1つのプレイがチームを救いましたよね。想像以上にやってくれました。特にリバウンドです。とにかく一生懸命頑張ってくれました。
 
 
■MVP瀨﨑理奈インタビュー(3年/G/161㎝)

自分自身、従来のゲームコントロールのスタイルから、得点を取るスタイルに進化できた

大会MVP、アシスト王、3P王に輝いた瀬崎理奈(拓殖大)

――優勝の感想をお願いします。

素直にうれしいです。

――優勝できた要因、ポイントは何だと思いますか。

ベスト4を決める順天堂戦が勝負だと思って、まずそこに勝つことだけを考えていました。トーナメント前はわくわくしていたんですけど、大会前に怪我人がすごい出てしまって。スタートが3人怪我をしてしまいました。優勝は狙っていましたけど、正直不安はありましたね。

――國學院戦は富永さん(キャプテン)不在の中、瀨﨑さんが活躍しましたが、手応えはどうでしたか。

いつも富永さんと力を合わせて、2人で点を獲っていたんですけど。富永さんの分も自分が獲らなきゃいけないし。出ていたのが全員3年生以下だったので、自分がゲームキャプテンで、精神的な面でもプレイでも引っ張って。結果、点も決められたし。本当に良かったです。

――昨年より1対1が強くなりましたね。

去年の拓大はセンターのチームだったんですけど、秋のリーグ戦からガード
が点を獲るというプレイスタイルに変わって。自分もそれまで得点は求められていなかったんですけど、リーグ戦からは3Pもドライブも得点を求められるようになって。今まで(私のプレイスタイルは)アシストやコントロールが中心でしたが、今はポイントゲッターをやらせてもらっているので、練習から1対1に積極的に取り組んできました。本当に私は去年のリーグ戦から点を取り始めました。

――大会MVP、アシスト王、3P王に輝いた感想をお願いします。

MVPも優勝したからいただけたもので、アシストもパスを出したら決めてくれる仲間がいたり。3Pもすごい波があって入らない日もあったけど、何度も下級生がリバウンド獲ってくれて、迷わず打てたというのもありました。もう(チームメイトに)感謝です。

――チームオフェンスがうまくいっていないように見えましたが、実際はどうだったのですか?

うまくいってないですね。苦しい場面でなんとか決める1対1はありましたが、チームオフェンスができていなくて。ここ1本っていうときにチームオフェンスで、5人で作ってっていう形が今大会1本もなかったと思います。個々の1対1で決めている部分はあったんですけど。練習ではかかるスクリーンがうまくかからなかったり、ムービングでファウルをとられてしまったり。

――最後に、リーグ戦に向けて課題をお願いします。

チームとしては特にオフェンスで、練習していることが出せないというのがあります。具体的にはレギュラーオフェンスを5人で成功させたいです。個人としては3Pに波があるので、シュート確率を上げることです。ポイントゲッターなので。これから富永さんと2人で精神的にもチームを引っ張って、安定したチームにしたいです。