初戦で戦う韓国代表情報
兵役中のKBL4選手と未来を担う大学生8人のチーム

兵役中のKBL4選手と未来を担う大学生8人のチーム

文・写真/小永吉陽子

オールラウンドに得点し、ディフェンス能力も高いユン・ホヨン。若いチームをまとめるキャプテン(写真は昨シーズンのKBLトンブ時代)


若さあふれるオールコートプレスが武器

 大会3連覇を狙う韓国は、地元開催の大会に若手をぶつけてきた。兵役中のKBL選手4人と大学生8人の編成だ。

 過去この大会にはKBLプレーヤーを中心としたA代表と数人の若手で挑んでいたが、今回はKBLのシーズン終了から大会会期までに時間がなかったことから、代表監督が選出できず、また今シーズンは例年以上にハードなシーズンだったことでケガ人が続出したため(日本と同じく5ヶ月でレギュラーシーズン54試合、プレーオフは最大17試合あり、さらにカップ戦があった)A代表の戦力を整えることができなかった。

 しかし、若手といっても侮れないばかりか、脅威なメンバー構成である。兵役中の選手は、国内のスポーツ選手で選りすぐりの選手が入隊する国軍体育部隊の尚武(サンム)に所属。一昨シーズンMVPを受賞した#13ユン・ホヨンは国内ナンバーワンフォワードの呼び声が高く、攻防ともに若いチームの要となる。#7パク・チャニと#9イ・ジョンヒョンは、昨シーズン優勝した安養KGCのメンバーでディフェンスと走りが強力。
 
 
 
 
 

高麗大1年のイ・ジョンヒョンは将来の韓国を担うセンターとして期待されている

 これら尚武を主体に大学生8人は未来の韓国代表候補がズラリ揃う。中でも注目はセンター陣。#14イ・ジョンヒョン(206㎝)と#15キム・ジョンギュ(207㎝)だ。2人は昨年のオリンピック最終予選に出場したA代表。イ・ジョンヒョンはU18アジア選手権でベスト5を受賞。韓国のインサイドは世代交代時期に差し掛かっているため、実際のA代表でもこの若い2人がインサイドを守ることになるだろう。4番(PF)を務める#10イ・スンヒョンもパワフルで器用なパワーフォワードとして注目株。

 課題は大学生と尚武選手とのコンビネーションか。4月17日から代表合宿をしているものの、大学生は5月10日まで大学リーグの試合のため練習を抜けることも多く、また国際大会の経験も不足している。

 しかし、チェ・ブヨン監督は、経験よりも若さの走りを生かしてチームを作ることだろう。チェ・ブヨン監督は2007年アジア選手権ではA代表を率いて3位、2009年東アジア競技大会では今回と同じく大学生と尚武の構成で金メダルに導く実績を持つ。自身が指導する慶熙(キョンヒ)大のカラーがそうであるように、強力なプレスと走るバスケットで若さを全面に出して日本戦に挑んでくるはずだ。

 もうひとつの課題はガード陣。純粋な司令塔のポジションは大学生からの選出になっている。誰がポイントガードを務めるのか。A代表で1、2番を兼任するパク・チャニが濃厚。また、1、2番を務める#12キムミングは独特の空間支配能力を持つ選手だ。経験のなさを体力でいかにカバーできるか。大学生8人の今回の布陣は力を計算することはできないが、大きな可能性を秘めたチームである。
 

東アジア選手権 韓国代表メンバー

監督/チェ・ブヨン(慶煕大)

4 キム•ジュニル(201㎝/C/22歳/延世大3年)
5 ドゥ・ギョンミン(184㎝/G21歳/慶煕大4年)
6 パク・ジェヒョン(183cm/G/21歳/高麗大4年)
7 パク•チャニ(190cm/G/26歳/KGC→尚武)★
8 チェ•ジュニョン(201㎝/F/19歳/延世大1年)
9 イ•ジョンヒョン(191㎝/F/26歳/KGC→尚武)
10 イ•スンヒョン(197㎝/C/21歳/高麗大3年)
11 ホ・イリョン(195㎝/F/27歳/オリオンス→尚武)
12 キム・ミング(188㎝/G/22歳/慶煕大4年)
13 ユン・ホヨン(197cm/F/28歳/トンブ→尚武)★
14 イ•ジョンヒョン(206㎝/C/19歳/高麗大1年)★
15 キム•ジョンギュ(207㎝/C/21歳/慶煕大4年)★

★印はOQT(2012年ロンドンオリンピック世界最終予選)出場