予選リーグ/日本 vs 韓国
完敗スタート!戦う姿勢から立て直せ!

桜井良太(レバンガ北海道)

文・写真/三上 太

 韓国・仁川で始まった「第3回東アジア選手権」の初日、予選A組に属する日本は、韓国に【55-74】で敗れた。韓国と言えば、どのスポーツにおいても「宿敵」、「因縁の相手」という枕詞がつくが、この試合を見る限り、それは今のバスケットには当てはまらない。それほど何もできない一戦となった。

 竹内公輔が言う。

「完敗です。韓国はやることの芯ができていたけど、日本はどこを起点にするかもなかった…」

 その言葉どおり、日本は最後まで何をしたいのかが見えなかった。ディフェンスをハードにするわけでもなく、ゴールに向かうわけでもない。かといって、試合中に修正する様子も見られない。いや、第4ピリオドになって桜井良太、比江島慎らがようやくゴールに向かい始めたが、韓国はすでに戦いを終えていた。桜井が重い口を開く。

「うーん…やっぱりダメですね。日本は毎回、こういった国際大会の初戦の入りがよくなくて、そうならないように第1ピリオドからしっかり戦っていこうと話したのですが、また同じ展開になってしまいました」

 もちろん本番は今ではない。今大会で5位までに入れば8月の「第27回FIBA ASIA 男子バスケットボール選手権大会」の出場権を得られる。さらにそこで3位以内に入れば、目標である来年の「2014FIBAバスケットボールワールドカップ(世界選手権)」にも出場できる。照準を合わすべきは8月だと十分にわかっているが、その目的を達成するために戦うのかいつなのか。人気講師の言葉を借りるまでもなく、今である。今このときを戦えないチームが8月に戦えるわけはないのだ。

「戦う気持ちがないわけではないんです。ただ、やはり、いつもと違う状況…練習では公輔にボールを入れれば、ある程度試合を作ることができるんですけど、ここではそういう状況にはならない。アウトサイドの選手がゲームを作らなければいけない。アウトサイドの選手がもっと、自分たちがやらなければいけないという気持ちを持たないと…」

 昨年のアジアカップでは桜木ジェイアールに預ければ形になった。結果も出せた。だが桜木がいない今、アウトサイド陣がゴールに向かって攻め込み、そこからシューターやインサイド陣が合わせるという形を見つけておかないと、8月、また桜木頼みになってしまう。

 完敗の初戦だが、もし収穫があるとすれば、そのことに気づけたことだろうか。いまさらと言えることかもしれないが、それでも気がつかず、無為に大会を終えるよりはいい。

「あまりいい試合はできなかったけど、マイナスばかりを捉えずに、明日の試合から1つ1ついいところを積み重ねて、この大会が終わるときにはチームが1つになれるようにしていきたい」

 桜井の、この言葉だけが今は頼りである。