鈴木ヘッドコーチ&選手コメント
「ガード陣がいいプレーをし、若手は経験を積めた」

#11桜井良太(レバンガ北海道)、#7永吉佑也(青山学院大4年)

5月18日(金) 予選リーグ
日本 71(17-17.15-18.22-15.17-20)70 チャイニーズ・タイペイ

文・写真/細田季里

■鈴木貴美一HC(記者会見より)
「今日はガード陣がいいプレーをしてくれた。
準決勝・中国戦に向けては、高さがあるチームをどうディフェンスで抑えるか」

――今日の試合の感想、手応えは。

出だしの桜井選手の3ファウルがちょっと予定外。そこは比江島選手がよくカバーしてくれましたし、ガード陣がミスマッチを突いてアタックしてくれたので、よくつないでくれたと思います。

後半も桜井選手に負担がかかってしまったところを比江島選手が交代していい動きをしてくれました。一戦目(韓国戦)はガード陣がうまく機能しなかったんですけど、今日はガード陣がいいプレーをしてくれました。

全体的にもうちょっと点数を離せたかなというのはありましたが、いい意味で若い選手たちの経験になったと思います。細かい修正点はありますが、それが選手たちの成長になっていくはずでまだ経験が少ない選手たちがいる中でよくやってくれたと思っています。

――勝たなければ決勝トーナメントには進めなかったこの試合にどうやって臨んだのか。

代表チームというのは一緒にいる時間が少ない。いろんなことを詰め込んで、いろいろ言っても選手は消化しきれないと思います。とにかく、今一生懸命できることをやるっていうことを個別にわざわざミーティングルームに呼ぶ、とかではなく、さりげなく声掛けをしました。(この大会に向けての)合宿が短くて全部のことができない中で、まずは一生懸命にやるんだ、という気持ちを僕自身が見せないと選手もやらないと思うので朝練習もきっちり45分シューティングドリルみたいなものもやったし、ミーティングでしっかりとビデオを見せたり。そういうことをやると選手もやらなきゃいけないという気持ちになりますから。

あと、なんでもそうですけど、追い込まれた時に接戦になって勝つチームが強いチームだと思っています。僕もそういうのは何度か経験していますが、選手を信じた結果が今回の勝利となったと思っています。

――準決勝・中国戦のポイントは。

昨年のアジアカップとは違った若手のメンバー構成ですが、やっぱり高さがあるチームで、そのミスマッチの部分をどうディフェンスでおさえていくか。ガード陣は大きい選手がいるので心配していませんがインサイドの部分をどう抑えていくかがポイントなので、もう1回ビデオを見て、戦術を考えたいと思っています。
 
 
■#10竹内公輔(記者会見より)
「大学生たちの頑張りがなければ今日は負けていた。
 中国戦に向けては、自分はとにかくリバウンドを取る」

#10竹内公輔(トヨタ自動車)、#4チャイニーズ・タイペイ#4ツェン・ウェンティン

――今日の試合の感想は。

とりあえず勝ててよかったです。JBLが終わったばかりで、JBL組があまりコンディションが良くない中、今日は学生組が関東トーナメント(※「第62回関東大学バスケットボール選手権大会」)に向けて体ができていました。だから、本当に4Qは学生に助けられて、彼らの頑張りがなければ今日は負けていたと思います。初戦(韓国戦)はボロ負けしてチームとしてはまだまだ。学生組が(日本を出発する)前日に合流してチームなんかができていない状況で良く今日の試合をほんとよく勝てたと思っていますし、あと2試合成長するように、もちろん勝利を目指して頑張りたいです。

――大会の入り方がよくなくて、それでも今日は勝たないといけない試合でしたが、キャリアのある選手としてはどういう風にチームを盛り上げたり、声を掛けたりしようと思ったのか。

初戦の韓国戦は去年のジョーンズカップのチャイニーズ・タイペイ戦(※)のようになってしまうのでは、と危惧していたところもあって、学生は代表慣れしていないし、プレッシャーがあって厳しい戦いになるんじゃないかと。

案の定、そうなって韓国戦の後、選手たちだけで話し合って、やっぱりムードが悪かったというかロッカールームが暗かった。けれどまだ大会はあるし、優勝を狙えるチャンスもあるんだからと、切り替えるといいますか…。本当に学生が落ち込んでいたので。そういう時はもうちょっと上を向いて、この後の予選に勝てば韓国と再びやるチャンスもあるかもしれないので、という話をしたら、今日は本当に若手たちは(韓国戦とは)違った目をしていたなと思いました。

(※昨年8月18日~26日に行われた「第34回ウィリアム・ジョーンズカップ」の初戦でチャイニーズ・タイペイと対戦し、57-82で大敗)

――負けられない今日の戦いをどのように臨んだか。

(アジア選手権の出場権が)5枠あって、気持ち的には楽だったんですけど、予選グループの組み合わせがよくなかった。けど、ポジティブに考えたら予選から厳しい戦いができる、という考えもありました。

バスケットはそんなに簡単に勝てるほど甘くない。学生が合流して2回しか練習していなくて、コーチが大会を通して成長しようとずっとコーチが言っていた中で、今日は本当に勝ててほっとしています。自分も昔そうでしたが、こういうゲームをしていくことによって、若い選手の自信にもつながります。本当に僕が4Qは全く機能せずに、学生陣に助けられました。

――準決勝・中国戦はどのように戦うか。ポイントになるところは。

中国と対戦できるのはすごくいい機会だと思っていますし、サイズがあるんで自分がリバウンドを取れるかどうかだと思っています。点を取れる選手はいくらでもいるから、自分は本当にリバウンドを取ることだけを考えているというか、アウトサイドシュートを打って、大きい選手を外に出すとこともしないといけないけれど、リバウンドが一番大事で、自分の仕事だと思っているので頑張りたいです。
 
 
■#7永吉佑也
「まずベンチから戦おうと。40分間戦うのはコートの中でもベンチでも同じこと」

――試合の感想、手応えは。

今日は鈴木HCから思い切って打っていいと言われて、思い切った結果がいい方向にいきました(3P2本を含む9得点)。外に自信がないわけではないので、今日はいいタイミングの中で打ててよかったです。

今日勝てば決勝トーナメントの切符が手に入るし、「今日勝とう」と鈴木HCも言っていてチームに気合が入っていました。個人的には(チームが)ちょっと暗いなと感じていたのでその中で僕が先陣を切って、チーム内で一番元気でありたいと大きな声を出して頑張ろうと決めていました。

――ここまで雰囲気が暗かった日本代表。この試合、永吉選手が率先してベンチを盛り上げていたが、どのような気持ちで盛り上げていたのか。

誰か一人くらいはチームにいたほうがいいじゃないですか。それなら僕が(そのポジションを)いただこうかなと。普段、大学ではスタートで出ているけど代表だとベンチスタートが多くなる。そういう時にどう(試合に)入ろうかなと思った時は、まずベンチから戦おうと。40分間戦うのはコートの中でもベンチでも同じことだと思いますし。

――ショーン・ヒンクリー選手の怪我で今回追加招集、そして前日合流。初戦、2戦目とそこで入りにくかった部分はあったのか。

もう3試合も終わってしまったのであまり覚えていませんが、最初は正直「え?」というのはありました。李相佰杯(第36回李相佰杯日韓学生競技大会)に向けて、そのチームメイトと一緒に頑張ってきていたわけだから。でも、バスケをやっていてケガ人は仕方ないし、僕自身もバスケを始めた頃から「代表に入りたい」という夢を持っていたから、いい出来事ではなかったけど、チャンスはチャンスだったので。そこで自分のやってきた成果をどれだけ発揮できるかを披露してパフォーマンスを出すために気持ちはしっかり整えてきました。

――準決勝・中国戦に向けて。

勝てばもう一度韓国とできるかもしれません。できれば、あの1試合目の韓国とのゲームを精算するためにもう一度やりたい。そのためにはまず中国を倒さなければいけない。チーム1つになって頑張っていきたい。