中国代表情報
準決勝から本番を迎える若き中国代表

平均21歳、201㎝!
準決勝から本番を迎える若き中国代表

文・写真/小永吉陽子

#4 グオ・アイルン(192㎝)

 毎回、東アジアレベルの大会は若手のB代表で臨んでいる中国。今回はさらに一層若返って、昨年のアジアカップ同様、20歳前後の選手でチームを構成してきた。メンバー構成は平均身長201.8㎝、年齢は上は24歳。下は19歳、平均21歳。全員がプロリーグCBAでプレーしている。

 昨年のアジアカップに続き、今回も指揮を執るファン・ビンHCによれば、アジアカップと今大会に出場している20歳前後の選手たちは2020年のオリンピックまでを目指した「オリンピックチーム」と呼ばれるプロジェクトで育成が進められているという。東アジア選手権には、24名のA代表候補の中から6名の選手を送り出している。本来ならあと3名のA代表候補が参加する予定だったが、ケガと体調不良によって不参加。ややスケールダウンの構成となった。

 その中でも軸となるのは、ポイントガードの#4グオ・アイルン(192㎝)とパワーフォワードの#14ワン・ジェリン(214㎝)。この19歳コンビ(グオ・アイルンは今年の11月で20歳、ワン・ジェリンは今年1月に19歳になった)は将来の中国を背負って立つプレーヤーとして期待されている。

 グオ・アイルンはロンドンオリンピックに出場した新鋭。代表では3番手のポイントガードとして登場。ゲームメイク、スピード、シュート、突破力、パス、そしてリーダーシップと、ガードにおけるすべてのスキルを兼ね備えている。ワン・ジェリンは214㎝の身長で機敏に動ける強い体を持ち、豪快なドライブとリバウンドが武器。動けるビッグマンとして、中国では早くもNBA入りが囁かれている。CBAのルーキーシーズンは平均20.2点、12.9リバウンドをマークし、即戦力だった(試合は48分間)。

#14 ワン・ジェリン(214㎝)

 しかし、この大会での中国はピリッとしない戦いが続いている。理由は2つ。今年の9月、中国では4年に一度の「全国運動会」という国をあげての総合スポーツ大会が開催されるが、その地方予選が終了する4月末まで合同練習ができなかったことが一つ。練習不足はリーグ戦を終えたばかりのどこの国も同じ状況なのだが、中国の場合は20歳前後の若手チームなだけに気持ちの面でも乗ることができず、連携プレーの精度も体のキレもいまひとつ。

 もうひとつの理由は予選リーグに対抗馬がいなかったことで、モチベーションをあげるのに苦労していること。ファン・ビンHCが檄を飛ばしているものの、ホンコン・チャイナとモンゴルが相手では力の差があるために、相手にあわせた試合展開になっている。初戦のホンコン・チャイナには3Q途中まで競ってしまい、ようやく本気を出したのはモンゴル戦の後半から。エンジンがかかったディフェンスで“オリンピックチーム”と呼ばれる片鱗を見せたが、ここからどれだけ上げていけるか。中国はセミファイナルから本番を迎える。

※日本は2005年以降、東アジアのレベルの大会では中国B代表と対戦して5連勝。前半は高さに大苦戦するものの、後半にはスタミナの差で引き離している。