鈴木ヘッドコーチ&選手コメント
「最低限の目標である3位に入ることはできた」

桜井良太(レバンガ北海道)

5月21日(火)3位決定戦
日本 87(19-18.22-16.22-19.24-18)71 ホンコン・チャイナ

■鈴木貴美一HC(記者会見より)

「最低限の目標である3位に入れた。
今後は弱点よりも、日本のいいところをどう国際ゲームで出していくかに着目」

文・写真/細田季里

――この大会の総括とこれからに向けてはの課題は。

正直言いますと、今回は2回(1次合宿・5/3~5/6、2次合宿・5/9~5/13)の合宿しかできなくて、しかも学生は直前に合流。それに怪我人が出てメンバーが入れ替わるアクシデントの中で、(コンディションも悪く)いつもなら動く体が動かないという現象が起きて、非常に大変だったと思いますが、最低限の目標である3位を達成できたので少しはほっとしています。

もしこれが5位決定戦に回ってアクシデントが起きたら大変なことになるので、(予選リーグの)チャイニーズ・タイペイに勝てて3つに入れたということは、今大会の責任は少しは果たせたかなと。

今後、PGの育成については、いい部分はたくさんありますけど、スペースやポジションの取り方がまだまだ悪いのでもっとしっかりやらないといけない。それから、全体的に5人の合わせが時々噛み合っていないようなことがある、どういう風にスペースを取るだとか。それとディフェンスはコンディションが悪いということで、頑張ろうとしているんですけども悪い所が明確に出ていたので、選手たちには(日本に)帰ってから合宿を覚悟をしておきなさい、という話をしました。

国内の練習とは違う練習をしないと国際ゲームに通用する選手にはならない。日本の弱点を他のチームよりも上回るのではなくて、日本のいい所をどういう風に国際ゲームで出していくか、というのを着目点にしてやりたいと思います。

――「日本の弱点ではなく、いい所を伸ばしていく」という点について、具体的にはどこを伸ばしていく予定ですか。

やっぱりディフェンスをしっかりやった時というのは、我々は走れているし、シュートも入っているというデータになっている。反対に、ディフェンスを抜かれるのを嫌がって離してしまう時にやられている。それに国内だと落ちるな、というシュートも国際ゲームだと入ってしまうので。

去年のFIBAアジアカップもディフェンスを頑張って、ほとんどブレイクでしかほとんど得点取れなかったが、ハーフコートのオフェンスではキツイだろうと思っています。

ゆっくりゆっくりやるのもダメだし、じゃあリバウンドを対等に取ろうとするとどんどん体力消耗してしまうというデータも出ているので。オフェンスリバウンドが弱いというのがわかっているなら、逆に他の部分でターンオーバーを少なくするとか。(勝利した)チャイニーズ・タイペイ戦はターンオーバーは少なかったし、フリースローの確率もよかったし。

そういうところを上回るようにしていかないとダメだと思います。それと、あとはいつもより大きい相手とやっているので体力の消耗が激しくなるんですね。特にピック&ロールのプレーというのはピックを使ってボールを持っている人が体力を消耗するんですね。だから、体力がないとできないプレーなので、そういうコンディショニングとかをしないといけない。

苦手なところを上まで持ってくるのではなく、ディフェンスを頑張った時にファーストブレイクも出るし、速い展開になればパッシングゲームもできて、シュートも入っているという現象があるので、そこは「ディフェンス」と「走り」、これはもう徹底して去年以上にやりたいと思います。
 
 
■#11桜井良太(記者会見より)
若手メンバーの成長を感じつつも

「話し合いや合宿で課題をクリアしていくしかない」

――今日のゲームについての感想は。

今日のゲームはもっと前半点差をつけて、みんなが出られる状況にできればよかったのですが、選手みんながなかなかリズムをつかむことができませんでした。あとは、(ホンコン・チャイナの)5番を最後までうまく守れることができなくて。最後の最後に点数が開けて、最後までわからない試合にはならなかったのでそこはよかったですが、ふがいない試合をしてしまったかなと思います。

――今大会の収穫、よかった点は。

去年からA代表になったばかりの大貴(田中選手)や比江島などは、去年だとジョーンズカップではチームに馴染めていない感じがありました。ですが、大貴なんかは今大会の直前に合流したんですが、そんなに違和感なくやっていました。そういう意味では、辻とかは今回初めてきた選手はまだまだあんなもんじゃないと思うので、そういうところはまだかな、とは思いましたが、慣れてきた選手もかなり多いなと感じました。

――今後、向上していかなければいけない技術的課題は?

ピック&ロールの部分で足が動いていない部分もあったんですけど、それでやられるケースが多かったです。その(ディフェンスの)やり方ももっと細かくインサイドにやってほしいこと、外の選手にやってほしいことをもっと話し合ってやっていければ。去年はできていたので問題ないと思っていますが、それも合宿でやっていくしかないと思います。

――この大会を通しての感想は。

大会を通してみたら、韓国は今の時点でチームが出来上がっていたので、今のこちらのチーム状況としては難しいとは思いましたが、中国は勝てるゲームでした。そこは、大事なところでセカンドリバウンドを取られて、その他にはアウトサイドの選手が取れるようなリバウンドも取られていたので、そこは1つ反省点です。あとは、トランジションがオフェンスもディフェンスもうまくいかないところが多かったので、そこは帰ってからしっかりと練習しないといけないな、と思いました。

コンディションについてはみんなそんなに良くなかったので、しっかり去年のように走り込んだりだとか、トレーニングをしていって(コンディションを)上げていけばいいと思っているので、そこは心配していません。
 
 
■#9栗原貴宏
「8月のアジア選手権では
チームに流れを引き寄せられるようなディフェンスをしたい」

栗原貴宏(東芝)

――今日の試合についての指示は?

(この大会の)最後の試合と言うことで、試合に勝つことはもちろん内容もいい形で終われるように。相手チームに対しては5番の選手がボールを持っていろいろやってくるということだったので、そこを抑えようという指示がありましたが、少しやられてしまいました。(※)
背は小さいですが、すごく速くて。それと(審判の)笛も国内のリーグとは違っていました。だから国内と同じ感覚でやってしまうとすぐに笛を吹かれてしまって、そこを今回自分は対応しきれていなかったです。

(※)ホンコン・チャイナ#5 Lo Yi Tingはこの試合両チームトップの31得点

――今はスタートで出場。求められているところは?

役割はディフェンスの部分だと言われていますし、自分でもわかっています。ただ、(審判の)笛に対応しきれず、2ファウルしてすぐに交替という部分があって。僕がファウルをしてしまうとあとから交替で出る大貴(田中選手)や他の選手に負担がかかってしまうので、もうちょっとファウルを抑えながら、ディフェンスをする、というのを8月まで修正したい。

それと、今年の8月のアジア選手権ではチームに流れを引き寄せられるようなディフェンスをしたいです。各チーム1~3番にエースみたいな選手がいるとポジション関係なく、マークするように指示があります。今日の5番もほぼPGみたいな選手だったけど指示があったので、そこはどんな相手だろうと抑えられるようにしていきたいです。

――栗原選手から見て今のチーム状況は?

まだまだだなと思うところが。昨日の中国戦とかも自分たちの自滅で負けてしまったかなと。そこを次の8月までに6月、7月の合宿とか、トレーニングもですし、チームとして練習に取り組めば全然勝てると思いますし、力はあると感じるので、チームとしてどう機能させていくのかが課題かなと思っています。

――最後に東アジア選手権を戦って、感じたことを教えてください。

十分通じると感じましたし、初戦の韓国には大敗しましたけど、あそこまで離される相手ではなかった。(準決勝の)中国戦は自滅で負けてしまった部分はあるので。まだまだチーム力が足りないので、合宿で個人だけでなく、チームもレベルアップしていきます。