28日12:00:女子決勝の見どころ
女子の頂上決戦は、桜花学園-岐阜女子の戦いに

桜花学園は例年より小粒であるが、キャリアを生かし、ディフェンスを鍛えてきた

連覇をねらう女王・桜花に挑む岐阜女。東海勢の決戦はディフェンスの勝負か

■12月27日の結果:女子準決勝

岐阜女子(岐阜) 76(24-21、11-18、22-13、19-12)64 昭和学院(千葉)
桜花学園(愛知) 68(24-18、14-4、23-15、7-28)65 聖カタリナ女子(愛媛)

■12月28日 12:00~女子決勝
 
 
 女子決勝は桜花学園-岐阜女子のカードとなり、東海勢同士の頂上対決が決まった。インターハイ、国体を制し、総合力で頭一つ抜けている桜花は、今大会の大本命。第1シードから順当に勝ち上がったと言いたいところだが、準決勝の聖カタリナ女子戦は相手のプレスにミスを何本も重ね、薄氷を踏む思いで何とか逃げ切った。一方の岐阜女子は、インターハイ準優勝の昭和学園に一度も主導権を渡すことなく76対64で勝利。2006年の第37回大会以来7年ぶりの決勝進出となった。

 ともに堅いディフェンスからのブレークとインサイドでの得点を武器とするチーム。桜花は国体で愛知対千葉として対戦したゲームで、昭和のキーとなる#12赤穂さくら(184㎝)のインサイドへのパスを徹底して封じ、もう1人のキーマン#8小山真実(180㎝)の3ポイントやドライブも思うようにさせない見事なディフェンスを見せた。このウインターカップに向けても「ディフェンスを強化してきた」と井上眞一コーチは語っている。

 一方、オフェンスは高い個人技をもつメンバーがズラリと揃い、どこからでも点が取れるのが強み。180㎝のセンター#5馬瓜エブリンはポストプレーに優れ、シュートの安定感は抜群。加えてリーチの長さと何度も跳べるジャンプ力でリバウンドも強い。岐阜女子のセネガルからの留学生#7ローヤシン(187㎝)とのセンター対決では7㎝のミスマッチになるが、チーム・ディフェンスで桜花がどう守るかが注目される。

 馬瓜以外にも、司令塔の#4山田愛、#6酒井彩等、#7井澗絢音らの得点力も高く、流れるようなコンビネーションプレイで得点を重ねていく。また#10萩尾千尋もディフェンスやリバウンドで献身的な働きをする。この息の合った攻撃を、岐阜女子がどう守るかがポイントになる。

岐阜女子は#4鐘ヶ江、#5坂田の機動力ある2ガードが牽引する

 7年ぶりに決勝の舞台に立つ岐阜女子もまた好チームだ。準々決勝でインターハイ3位の安城学園を、準決勝ではインターハイ準優勝の昭和学園を、それぞれタイトなディフェンスで苦しめてミスを誘い、ブレークにつなげて逃げ切った。相手のコースに素早く入ってプレッシャーをかけ、パスを遮断する見事なディフェンスは、岐阜女子の大きな武器になっている。

 センターの#7ローは、ゴール下でのシュート力が安定してきた。まだイージーシュートをポロポロ落とすところもあるが、187㎝の高さと身体の幅を生かしたパワープレーはチームに安定感をもたらしている。リーチの長さを生かしたリバウンドやスティールでブレークの起点にもなっている。

 このローへのキラーパスが光るのが、ガードの#5坂田侑紀奈(165㎝)だ。岐阜女子の一番のキープレーヤーと言っていいだろう。ゲームメイクはもちろん、ジャンプストップからのシュートは切れ味抜群。身長はないが、クレバーなゲームメイクとスピードを生かしたドライブでチームを大きく牽引している。#4鐘ヶ江さゆり(165㎝)も決して大きくはないが、スピードあるドライブで相手ディフェンスを切り裂くプレーや3ポイントでチーム一の得点源になっている。桜花にとってはこの鐘ヶ江と坂田のスピードあるプレーをどう抑えるかがカギとなってくる。

 桜花が中学時代に全国大会(全中)で優勝、準優勝を経験したメンバーが多いエリート集団であるのに対して、岐阜女子は#4鐘ヶ江が全中に出ているだけと対照的。今年の対戦成績はいずれも桜花が制しているが、堅いディフェンス力で勝ち上がってきた岐阜女子の勢いは侮れない。桜花は準決勝でカタリナのプレスに慌てて24リードを3点差まで詰められたもろさを見せてしまった。そこをどう修正してくるか。2年連続の優勝に挑む女王・桜花に、岐阜女子は初優勝を懸けて挑む。