日本リーグ、歴代1位を更新
ニック・ファジーカスがシーズン1,000得点を達成

試合後、チームメイト、ファンとともに記念撮影。「1000」ゴールのボードが来場のファンにも配られ会場中で揺れていた

1967年からの日本男子トップリーグ史上、シーズン最多得点記録の樹立となる

 3月1日、NBLのイースタンカンファレンスの試合で、東芝ブレイブサンダース神奈川の#22ニック・ファジーカスが27得点をあげ、シーズン1,000得点を達成した。これは、1967年から始まった日本男子トップリーグ史上、シーズン最多得点記録の樹立となった。

 試合はとどろきアリーナで開催された東芝神奈川対兵庫の一戦だ。ファジーカスはドライブからのシュートで先制点を上げ、続いて速攻に走ってダンク気味のシュートで1,000得点目をたたきだして見事に新記録をマークした。

 日本男子トップリーグにおけるこれまでのシーズン最多得点は、ファジーカスが昨シーズン、JBLで記録した905得点だったので、その記録を自身で塗り替えたことになる。歴代のシーズン最多得点ランキングは以下の通り。また、新記録を樹立したファジーカスのミニ・インタビューもご紹介する。

【シーズン最多得点ランキング】(2014年3月1日現在)

 1位 ニック・ファジーカス    2013-2014 NBL 東芝ブレイブサンダース神奈川  1023得点
 2位 ニック・ファジーカス    2012-2013 JBL 東芝ブレイブサンダース      905 得点
 3位 ジェワッド・ウィリアムズ  2006-2007 JBL レラカムイ北海道         864 得点
 4位 チャールズ・オバノン    2006-2007 JBL トヨタ自動車アルバルク      846 得点
 5位 エイドリアン・カスタス   2012-2013 JBL  オーエスジーフェニックス    831 得点
 6位 川村卓也(現・和歌山#9)  2009-2010 JBL  リンク栃木ブレックス     820 得点
 
 
 
ニック・ファジーカス(東芝神奈川#22/210㎝/C/28歳)

「コートに立つときは常にハードにプレーし、相手を倒すことを意識して戦っています」

試合開始の連続2ゴールで1000得点を記録。ファジーカスの武器は、態勢を崩してもワンハンドで難しいシュートを決め切れるところだ

――シーズン1,000得点の達成、おめでとうございます。

ありがとうございます。とてもうれしいです。これは、すべて自分を支えてくれたチームとファンのみなさんのおかげで達成できた記録です。本当にありがとうございます。チームがこのように「1,000得点」の記念の横断幕などいろいろ準備してくれたので、よけいにうれしいし、光栄です。

――ファジーカス選手は、どんな態勢からでもシュートを決め切るのが大きな特長です。それは十代の頃からのスタイルなのですか。

そうですね。十代の頃からいろいろなシュート練習を積み重ねてきました。相手にファウルをされても、バランスを崩してもシュートが打てるよう、いろんな態勢からのシュート練習です。そうした準備をして試合に臨んできました。

――この1,000得点はリーグでのシーズン記録ですが、ファジーカス選手といえば、1月のオールジャパンの準決勝、0.7秒のスローインからのシュートが記憶に新しいです。あの渾身のシュートでチームを勝利に導きました。どんなときでもゴールに向かうことを意識しているのですか。

オールジャパンの準決勝で、残り0.7秒からのスローインという勝負どころで、あのようなシュートを決めることができたのは本当によかったです。でも、自分はああした場面でなくても、常に積極的にシュートをねらうことを意識しています。チームメイトから常に信頼をもらえるように、いつもがんばっています。

――試合に臨むときに大事にしていることはどんなことですか。

コートに立つときは常にハードにプレーし、相手を倒すことを常に意識しながら戦っています。

1月のオールジャパンでは、劇的なシュートを沈め、決勝進出の立役者となった。0.7秒からの逃げ切りシュートでチームメイトに祝福を受けるファジーカス。東芝の勝利への執念がこもっていた1投だった

――今年はチームがオールジャパンで優勝を果たしました。ニックから見て、昨シーズンのチームと比べて、どんな点がチームとして成長していますか。

東芝としては、昨シーズンの1年間の経験が一番大事でした。アイシンとのファイナルで惜しいところで負けてしまった。あの経験があったからこそ、今季のチームがあり、オールジャパンでの優勝が成し遂げられたと思います。それに今シーズンはセドリック・ボーズマン(#0/F/198㎝)が加入し、パナソニックからも大西(崇範/#FC/195㎝)と平尾(充庸/#1/G/178㎝)の2人が入ってきたことで、さらにチームが成長できたと思っています。

――カンファレンスの試合はまだ続いています。その先にあるプレーオフで昨年果たせなかった優勝を手にするためには、どんなことが必要になってくると思いますか。

オールジャパンでプレーしたような形で戦っていけば、目標は必ずや遂げられると考えています。去年のファイナルでもかなりいい形でチームはプレーをしていました。今シーズンは、最後までそのチームの力を発揮して乗り越えるしかありません。自分たちのプレーをしていくことが一番大事になってくると思います。この「1,000得点」は、単なる通過点にしか過ぎません。これからもチームの勝利のために最善を尽くして戦っていきます。
 
 
(写真・文/舟山緑  オールジャパン写真/一柳英男)