3月15日、16日の見どころ
「プレーオフ」出場を懸けた注目のデンソー vs シャンソン

三菱戦に連勝して「プレーオフ」へ一歩リードしているデンソー。このまま突っ走れるか

順位争いが混戦となっているWリーグ。
すでにJX-ENEOSとトヨタ自動車が「プレーオフ」への出場を確定した。
残る「2枠」を、デンソー、シャンソン、富士通、三菱電機が虎視眈々とねらっている。
そこで、これら4チームの3月の戦いをクローズアップするとともに
今週末の注目の試合をクローズアップしてみたい。

残り「2枠」に一番近いデンソー。今週はシャンソンとの2連戦

■デンソー
● 3月8日(土)13:00 vs JX-ENEOS (長野・佐久市総合体育館)
● 3月9日(日)13:00 vs JX-ENEOS (長野・佐久市総合体育館)
  3月15日(土)15:00  vs シャンソン (東京・代々木第2体育館)
  3月16日(日)15:00  vs シャンソン (東京・代々木第2体育館)
  3月22日(土)13:30  vs 羽田 (千葉・富津市総合社会体育館)
  3月23日(日)13:30  vs 羽田 (千葉・市原市臨海体育館)

 しのぎを削る4チームの中で、23勝6敗と頭ひとつ抜けているデンソーは、「プレーオフ」に一番近い存在だ。2月のJX-ENEOS戦では、JXの外角をしっかりと抑えて59-58と白星を奪った。3月8日に再び対戦した一戦では、延長の末にデンソーが68-69と惜敗した。この一戦もデンソーが先行した試合だったが、センターの#8髙田真希が第4ピリオド終盤にファウルアウトとなり、一方のJXも延長で渡嘉敷来夢、岡本彩也花らがファウルアウトとなるクロスゲームだった。

 デンソーはJXに勝ち越せなかったが、センター髙田のインサイドを軸に、外角の#10藤原有沙や#14大庭久美子に当たりが出るとデンソーのペースになる。JX戦では大庭がネンザのために試合には出ていないが、ルーキーの#13伊集南が果敢な攻めでチームの大きな戦力になってきた。

 今週末のシャンソン戦でデンソーが勝ち星を伸ばせば、「プレーオフ」への出場権をたぐり寄せることになる。シャンソンにはすでに1勝を上げている。デンソーにとってはこのシャンソン戦をきっちりと勝っておきたいところだ。

シャンソンは三菱に再延長の末に勝利。残り4試合は上位陣との決戦に

三菱との2連戦を1勝1敗で切り抜けて、プレーオフへの望みをつないだシャンソン

■シャンソン化粧品
● 3月8日(土)13:00 vs 三菱電機 (愛知・パークアリーナ小牧)
○ 3月9日(日)13:00 vs 三菱電機 (愛知・パークアリーナ小牧
  3月15日(土)15:00  vs デンソー (東京・代々木第2体育館)
  3月16日(日)15:00  vs デンソー (東京・代々木第2体育館)
  3月22日(土)14:00  vs トヨタ自動車 (愛知・名古屋市千種スポーツセンター)
  3月23日(日)14:00  vs トヨタ自動車 (愛知・名古屋市千種スポーツ  センター)

 21勝8敗で4位につけているシャンソン化粧品。残り4試合はデンソー、トヨタ自動車という上位チームとのカードとなる。シャンソンにとっては厳しい戦いが続続く。

 チームとして大きな痛手になったのが、得点、リバウンドで活躍を見せてきたルーキーの#22河村美幸(184㎝)が、3月4日の練習でヒザの十字じん帯を断裂し、戦列を離れたことだ。

 河村抜きで臨んだ三菱電機との2連戦。3月8日の一戦は、シュートがことごとくリングに嫌われ、ディフェンスも機能せずにまったく自分たちのペースが出せず、三菱に完敗だった。木村功ヘッドコーチが「何が起こったか、自分が知り合いよ」と嘆くほど、シャンソンは自分たちのバスケットが出せなかった。

 しかし翌9日は、シャンソンの意地が爆発した。この日も三菱がペースをつかんで先行し、第4ピリオド開始早々でシャンソンは20点のビハインドを背負ってしまう。しかし、ここからチームは猛ダッシュで三菱を追い詰めていく。

 プレスから再三、相手ミスを誘い、#6本川紗奈生が持ち前のアグレッシブなドライブで連続して得点して同点に持ち込んだのだ。勝負は延長でもつかずに再延長へともつれこんだ。その再延長は、#12三好南穂が3ポイント、ジャンプショットと果敢に攻め、#20元山夏菜がダメ押しの3ポイントを沈めて、三菱の反撃を封じ込んで78-70と勝利した。この1勝によってシャンソンは「プレーオフ」への望みを、辛うじてつなぎとめた。

 前日、シュートがなかなか決まらなかった本川は、「何もしないまま負けては帰れなかった。昨日(8日)がふがいなかったので、もう(身体が)壊れてもいいから攻めていこうと思った」と話す。ヒザの痛みをかかえ、思うように身体が動かなかったというが、「それを理由にはしたくなかった」と負けん気の強さをのぞかせた。

 本川とともに勝利に大きく貢献したガードの三好は「気持ちを切り替えて“やるしかない”と思ってプレーした。この一戦で踏ん張って勝てたのはよかった。あとの4試合につながる試合ができたと思う」と、ホッとした表情だった。

 再延長のこの一戦を制したことでシャンソンは三菱には2勝1敗と勝ち越した。だが、その一方で富士通には1勝2敗と負け越している。シャンソンも残り4試合、どれだけ白星を伸ばせるかで、「プレーオフ」への道が見えてくる。三好、本川と果敢に攻めるガード陣を、ベテランのフォワード陣がどれだけバックアップできるかにかかっている。
 
◆Wリーグ公式サイト