レギュラーシーズン最終節
「残り1枠」を射止めるのは、富士通か?シャンソンか?

最終節までもつれているプレーオフへの4番目のチーム。富士通の要となっている#0長岡萌映子(写真は羽田戦より)

富士通がJXを下して23勝10敗。明日のシャンソンの勝敗で決着

Wリーグはレギュラーシーズンの最終節を迎えた。
プレーオフへ進出を決めているのは、JX-ENEOS、トヨタ自動車、デンソーの3チーム。
残る「1枠」は、富士通かシャンソン化粧品のどちらかになる。
両チームともに、この最終節で気迫の意地を見せている。

文/舟山緑  写真/一柳英男

■富士通 vs JX-ENEOS(大阪・八尾市立総合体育館)
富士通がJXから1勝をもぎとって「プレーオフ」へ望みをつなぐ

 富士通は昨日(3月21日)のJX-ENEOS戦で47-60と敗戦し、このまま連敗かと思われたが、本日、JXとの最終戦で63-58と辛勝し、「プレーオフ」へ望みをつなぐ貴重な1勝をあげた。

 試合は、第1ピリオドから一進一退の展開となり、第3ピリオドを終えてJXが2点リードして最終ピリオドへ。JXリードで迎えた残り27秒、JXがポストプレーでトラベリングをした直後、富士通はポストからの合わせが決まって富士通が逆転して1点リード。さらに残り16秒、再逆転をかけたJX#10渡嘉敷来夢のシュートが決まらず、リバウンドでアンスポーツマンライクファイルとなり、富士通#15山本千夏がきっちりとフリースローを決めて点差は3点となる。残り8秒にもJXがファウルトラブルとなり、富士通はフリースローを得て、#10町田瑠唯が2本ともに決めて63-58で逃げ切った。

 ポストを軸に攻撃を組み立てるJXに対して、3ポイントを中心に戦い抜いた富士通が、最後まで集中力を切らさずに勝ち取った大きな1勝となった。この勝利によって富士通は、レギュラーシーズンを23勝10敗で終えた。

■シャンソン化粧品 vs トヨタ自動車(愛知・名古屋市千種スポーツセンター)
シャンソンの機動力が全開。トヨタに快勝して明日の最終戦へ

リーグ終盤にきて勝負強さを見せているシャンソン#20元山夏菜。セミファイナルへの道は、あと1勝をあげること

 一方のシャンソン化粧品の最終節の相手は、トヨタ自動車との2連戦。ここでシャンソンもまた気迫の集中力を見せて、トヨタ自動車に80-64と勝ち星をあげた。

 試合は第1ピリオドこそトヨタがリードを奪ったが、第2ピリオドに入るとシャンソンが流れをつかんで42-32と10点のリードを奪う。第3ピリオドもシャンソン優位は変わらず、トヨタはその流れを止めることができない。第4ピリオドに入ると、シャンソンは#20元山夏菜らで着々と得点を決め、トヨタに反撃の糸口をつかませなかった。

 この一戦でシャンソンは#8藤吉佐緒里が22得点、#20元山夏菜が14得点、#12三好南穂16得点と活躍。ベテランも意地を見せて勝利に貢献したが、この一戦は藤吉と元山の活躍が光る。

 前節の3月16日、デンソー戦(東京)で勝利した際に、木村功ヘッドコーチは、「若手はがんばっている。ベテランも脚に痛みをかかえながらがんばってくれている。中堅がもう少し踏ん張ってくれないと」と話していたが、まさに今日の一戦は、若手もベテランも、そして藤吉、元山という中堅2人も見事に期待に応えた一戦となった。

■プレーオフ進出チームの行方

 本日(3月22日)の勝利によってシャンソンは23勝9敗に。明日の最終戦・トヨタ戦に勝てば、シャンソンが24勝9敗となり、「プレーオフ」進出が決定する。しかし、トヨタに敗れると23勝10敗で富士通と並ぶことになる。

 富士通とシャンソンが「23勝10敗」で並んだ場合は、当該チーム間の勝敗で決定されることになり、富士通が2勝1敗でシャンソンに勝ち越しているため、富士通のプレーオフ進出が決定する。

 セミファイナルへ最後に名乗りを上げるのは富士通なのか、あるいはシャンソンが逆転して決めるのか。シャンソンが生き残るには、明日のトヨタ戦に勝利するしかない。

<レギュラーシーズンの順位決定方法>
(1)順位は、勝率により決定する。
(2)2チーム以上が同じ勝率の場合は、下記の順序で順位を決定する。
     • 1) 当該チーム間での対戦試合の勝率
     • 2) 当該チーム間での対戦試合のゴールアベレージ
     • 3) リーグ戦での全試合のゴールアベレージ
(3)ゴールアベレージは得点を失点で割って算出する。

【3月22日時点の順位】※残り1ゲーム(JXと富士通を除く)

1位 JX-ENEOS (30勝3敗) プレーオフ・セミファイナル進出が決定
2位 トヨタ自動車(25勝7敗)  プレーオフ・セミファイナル進出が決定
3位 デンソー  (25勝7敗) プレーオフ・セミファイナル進出が決定
4位 シャンソン化粧品 (23勝9敗)
5位 富士通 (23勝10敗)
6位 三菱電機 (20勝12敗)
7位 トヨタ紡織 (14勝18敗)
8位 新 潟 (11勝21敗)
9位 アイシンAW (8勝24敗)
10位 日立ハイテク (8勝24敗)
11位 羽 田 (4勝28敗)
12位 山 梨 (2勝30敗)

【Wリーグ プレーオフ】

■セミファイナル(3戦2先勝方式)
<第1戦>4月5日(土)群馬:ALSOKぐんまアリーナ
13:00  2位 vs 3位
15:00  1位 vs 4位

<第2戦>4月6日(日)東京:代々木第2体育館
13:00  3位 vs 2位
15:00  4位 vs 1位

<第3戦>4月8日(火)東京:代々木第2体育館
17:00  2位 vs 3位
19:00  1位 vs 4位
※第3戦は、どちらか1試合の場合は19:00~

■ファイナル(5戦3先勝方式)
<第1戦>4月17日(木)秋田:秋田県立体育館
19:00  (1位vs 4位の勝者)vs (2位vs 3位の勝者)

<第2戦>4月19日(土)福島:福島県営あづま総合体育館
13:00  (2位vs 3位の勝者)vs (1位vs 4位の勝者)

<第3戦>4月20日(日)東京:代々木第2体育館
13:00  (1位vs 4位の勝者)vs (2位vs 3位の勝者)

<第4戦>4月22日(火)東京:代々木第2体育館
19:00  (2位vs 3位の勝者)vs (1位vs 4位の勝者)

<第5戦>4月23日(水)東京:代々木第2体育館
19:00  (1位vs 4位の勝者 vs (2位vs 3位の勝者)

◆Wリーグ公式サイト