東芝神奈川の1位が確定!
東芝神奈川の強さ――#9栗原と#5山下にインタビュー

最終節、ホームでカンファレンス1位を決め喜びに沸く東芝神奈川。首位攻防の一戦には1,900名を超えるファンが詰めかけた

NBL最終節の4月25日、東芝神奈川は、ホームのとどろきアリーナでトヨタ東京との首位攻防戦を戦った。
カンファレンス1位を決める大一番のゲームは、熱気と興奮に包まれた一戦となった。
「東芝神奈川vsトヨタ東京」の一戦をレポートするとともに、
東芝の強さを支えるセカンドチームにスポットを当ててみた。
この試合で流れを変えて勝利に貢献した#9栗原貴宏と、#5山下泰弘のインタビューを紹介したい。
 
文・写真/舟山緑  写真/一柳英男
 
 
逆転で東芝神奈川がトヨタ東京を突き放す
「ディフェンスとリバウンドの勝利」と北ヘッドコーチ

■4月25日
東芝神奈川 80 (14-22、16-15、22-19、28-18)74 トヨタ東京
  【東 芝】#22ファジーカス:27得点、17リバウンド/#14辻:16得点/
        #0ボーズマン:12得点/#9栗原:9得点/#5山下:7得点
  【トヨタ】#31リッチー:18得点、7リバウンド/#3ギブス:16得点、9リバウンド/
       #16松井:12得点/#10岡田:10得点/#40田中:7得点/#7正中:6得点

#22ファジーカスは得点のみならず、ディフェンスでもトヨタの#31リッチー、#3ギブスらに勝負どころで仕事をさせなかった

 試合は、立ち上がりからトヨタ東京が#31フィリップ・リッチーのゴール下、ミドルとテンポよく得点。交代で入った#7正中岳城や#16松井啓十郎のジャンプショットなどで第1クォーターを22-14とリードし、試合の主導権を握った。第2クォーターに入ってもトヨタの流れは変わらない。#3ジェフ・ギブスがパワフルなゴール下を決め、3ポイントも当たって37-30とリードして前半を終えた。

 第3クォーターの序盤もトヨタペースだった。#10岡田優介、#40田中健のジャンプショットが連続して決まって46-34。この試合最大の12点リードとなった場面だ。しかし、ここから東芝はディフェンスを踏ん張ってジリジリとその差を縮めていった。#0セドリック・ボーズマンが果敢にゴールにアタック。#7篠山竜青の3ポイントなどで詰め寄ってビハインドを4点とし、勝負は第4クォーターへ。

 最終クォーター、流れを大きく引き寄せたのは、東芝#9栗原貴宏の活躍だった。コーナーからのジャンプショット、さらに3ポイントを沈めて2分過ぎには59-58と逆転。#0ボーズマンのバックショットも決まって、東芝ペースに。ここでボーズマンが足を痛めたために東芝は2分余りを日本人選手だけで戦った。この苦しい時間帯に、トヨタの甘いパスをスティールしてブレークにつなげたのは#5山下泰弘だった。#14辻直人がこのパスを受けて64-62。

 残り5分を切った勝負どころ。トヨタ#3ギブスのパワフルなゴール下シュートを徹底して封じた東芝の守りは見事だった。その間に#22ニック・ファジーカスが得意のフローターシュートを決めてトヨタを突き放しにかかる。残り2分を切って#9再び栗原のジャンプショットが決まって70-66。残り1分には、エース#22ファジーカスのゴール下が決まり、ワンスローを加えて73-66。最後はファウルゲームを仕掛けるトヨタを突き放し、東芝が80-74で勝利を収めた。

今季、新戦力を4人加えて選手層が厚くなった東芝神奈川。4番の控え#24大西の存在も大きい

 東芝神奈川の北ヘッドコーチは前半、相手に主導権を握られたことに触れ、「今日はダメかなと思っていた」と、チラリ本音をのぞかせた。「前半、ピック&ロールプレーでやられたのは3本か4本。セットプレーは抑えたが、ブレークを何本も出されてしまった」と苦戦の要因をあげた。後半は「ディフェンス・リバウンドへの指示を強化した」と言う。

 「後半、12点ビハインドのときに我慢ができた。あそこでボーズマンがよく踏ん張ってくれた。他のメンバーも熱くならずに冷静にプレーしてくれた。ディフェンスとリバウンドから流れを変えることができた」と勝因をあげた。

 さらに北ヘッドコーチは「スタートもがんばってくれたが、今日は栗原や大西(崇範)、鎌田(裕也)などセカンドチームのメンバーもよく踏ん張ってくれた。『今日で(1位を)決めよう』と言っていたので、本当によかった。カンファレンス1位通過の価値は大きい」と安堵の表情を見せた。

 リバウンド本数はともに40本と互角。3ポイントはトヨタ東京の8本に対して、東芝神奈川は5本。だが、フィールドゴールの確率が東芝45.2%に対して、トヨタは38.6%と明暗を分けた。

 翌日の最終戦は、控え選手を積極起用したために東芝の敗戦となった。これでレギュラーシーズンの両者の対戦成績は、東芝神奈川の4勝2敗。オールジャパンでの対決と合わせると、東芝がトヨタに5勝したことになるが、いずれのゲームも最後まで拮抗した試合展開になっている。

 カンファレンス1位通過を決めた東芝のプレーオフは、5月10(土)から。カンファレンス・ファイナルで、「2位トヨタ東京vs3位リンク栃木」のセミファイナルの勝者と、3戦2先勝で戦うことになる。

 ◆2ページ目は、第3クォーターで流れを大きく引き寄せた「栗原貴宏選手」にインタビュー
 ◆3ページ目は、セカンドチームを引っ張るガードの「山下泰弘選手」にインタビュー

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