ファイナル第2戦
東芝神奈川が篠山のブザービーターで勝利、王手をかける

決勝点は東芝神奈川の#7篠山のビザービーターだった。勝利の瞬間、篠山にチームメイトが覆いかぶさって喜びを爆発させた

ファイナル第2戦は、「負けられない」意地がぶつかりあい、まさに激闘となった。
前半から厳しいディフェンスの応酬で、激しい火花が飛び散った。
和歌山は第1戦で右ヒザのじん帯を痛めた#3マイケル・パーマーが欠場という苦しいチーム事情。
だが、その穴を埋めようとエース#9川村卓也のシュートが炸裂した。
11点ビハインドを背負った和歌山は、第4クォーターで必死の追いあげを図り、
残り7.7秒には同点とした。
この勝負どころで決勝点を放ったのは、東芝神奈川の#7篠山竜青だった。
ファジーカスとのピックプレーからブザービーターを決め、見事、逃げ切ったのだ。
和歌山にとっては、痛い敗戦となった。
これで東芝神奈川は2連勝。優勝に「あと1つ」と迫った。
 
取材・文/舟山 緑   写真/一柳英男
 
 

■ファイナル第2戦:5月22日(木)東京・代々木第2体育館

  東芝神奈川 80 (16-20、21-19、30-17、13-22) 78 和歌山トライアンズ

   【東芝神奈川】#14辻直人:22得点/#9栗原貴宏:14得点/#0ボーズマン:13得点、7リバウンド
#22ファジーカス:10得点、7リバウンド/#7篠山竜青:7得点/#25ジュフ磨々道:6得点、9リバウンド


   【和歌山】#9川村卓也33得点/#7リカート:21得点、18リバウンド/#1木下10得点/#31青野文彦:9得点、6リバウンド

 
 

■NBLファイナル:第2戦レポート

和歌山の粘りに遭うも、篠山が見事なビザービーターを決めて東芝神奈川が勝利

和歌山のセンター#31青野を厳しく守る東芝神奈川の#25磨々道

 第2戦、和歌山のベンチに#3マイケル・パーマーの姿はなかった。前日に痛めた右ヒザの状態が思わしくなく、ドクターストップがかかったためだ。和歌山は、チームの要であるパーカーを欠いて戦わざるを得ない苦しいスタートとなった。パーカーに代わってスタートに入ったのがベテランの#31青野文彦だ。青野を入れて3-2ゾーンで臨んだ和歌山。第2戦も先手をとったのは和歌山だった。#7リック・リカートのゴール下、#9川村卓也、#8中務敏宏らの速攻でペースをつかんだ和歌山は、第1クォーターを20-16とリードする。青野も身体の幅を生かしてゴール下で加点。和歌山は、東芝の軸である#22ニック・ファジーカスのシュートを抑えていた。

 第2クォーターに入ると、#9川村の弾丸のような鋭いシュートが炸裂した。東芝神奈川の厳しいディフェンスもなんのその。3ポイントを連続して沈め、さらにスティールからブレークに走り、残り7分には30-20とリードする。このビハインドの場面で東芝神奈川は、セカンドチームが粘りを見せる。#9栗原が3ポイントを決め、さらに#38宇田が果敢にドライブを切ったことで#25磨々道がリバウンドで得点をつなぎ、37-39の2点差として前半を終えた。

 第3クォーターはまたも東芝神奈川が6連続ゴールを奪ってゲームの主導権をガッチリと握った。和歌山は立ち上がり、#9川村の3ポイントが決まった後、東芝神奈川の粘り強いディフェンスの前に4分以上、ノーゴールが続いてしまった。東芝神奈川は途中、#0ボーズマン、さらには#22ファジーカスがファウル3でベンチに下がり、残り3分あまりを日本人選手のみで戦う展開に。この苦しい場面、東芝神奈川は#18鎌田裕也や#24大西崇範らが身体を張ったディフェンスで相手のインサイドを抑え、#14辻、#9栗原らが果敢な攻めを見せて67-56とリードして第3クォーターを終えた。

残り7.7秒、和歌山#1木下が放った3ポイントで同点に。最後の勝負どころで2本の3ポイントを決めた木下の意地は見事だった

 11点のビハインドを追う和歌山。第4クォーターは、「パーカー不在」のハンディを吹き飛ばすような和歌山の粘りが見事だった。その中心にいたのは#9川村だ。相手の甘いパスをスティールから速攻につなげ、#7リカートのゴール下、#33内海の3ポイントが決まって残り6分25秒には6点差。さらに#9川村の3ポイントで3点差とした。東芝も#7篠山、#14辻の3ポイントで必死に逃げる。

 和歌山はなおも食い下がった。残り27秒、#1木下が3ポイントを決めて75-77。さらに残り7.7秒には再び木下の3ポイントが決まって78-78。遂に同点となった。東芝神奈川のスローインから。ここを必死に守りたい和歌山だったが、東芝神奈川の#7篠山がファジーカスとのピックから渾身のジャンプショットを決めて80-78。東芝神奈川が1月のオールジャパン準決勝に続いて、またも劇的な勝利を手中にした。

 これで東芝神奈川は2連勝で、優勝へ大きく前進した。和歌山はチームのキーマン、パーカーを欠いて最後まで粘り強く反撃したが、あと一歩、勝利に手が届かなかった。#9川村は厳しいマークを受けながらも渾身のシュートを打ち続け、33得点とチームを大きく牽引したのが印象的だった。

第3戦は、5月24日(土)15:00から。会場は同じく代々木第2体育館だ。
 
 
◆2ページ目は、東芝ブレイブサンダースの北卓也ヘッドコーチ、#7篠山竜青選手、#9栗原貴宏選手のコメントを紹介
 
 

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