関西学生連盟主催――40回の歴史を持つ日韓学生定期戦
関西学生選抜と漢陽大(韓国)の日韓学生定期戦

「日本に来られた時は盛大に」との思いで開催される関西バスケットボールカーニバル

試合後の記念写真。来年度は韓国にて開催される

文・写真/細田季里
 
 
2014年 6月21 日(土)~25 日(水)に関西学生バスケットボール連盟主催の「第 40 回日韓学生親善バスケットボール大会定期戦」が開催され、関西学生選抜(以下、関西選抜)と漢陽大(韓国)の交流戦が行われた。

大会の開催経緯について広報部・高木憲章監督(甲南大)は「40 年前に大阪商業大学の島田先生と先方の漢陽大・イジョンアン先生がバスケットを通して交流があり、“強化の一環”と“学生同士の交流”を深めようということで始まりました」と語る。

和歌山国体男子 vs 関西新人選抜の様子。新人選抜も漢陽大との対戦 が2試合組まれており、 経験を獲得する機会 が与えられている

現在は毎年日韓を行き来しているが、日本開催時は「関西学生バスケットボールカーニバル」を併催しており、第6回目となる今年は6月22日(日)、関西大学千里山キャンパスにて企画された。

「(カーニバルは)漢陽大が日本に来られた時はなるべく盛大にしたいという思いで始まりました。そのためフレッシュマンチーム(1、2年で構成)との対戦を企画したり、今回は兵庫や和歌山の国体チームにも参加してもらったり。下部リーグの選手たちも1名ずつピックアップして選抜チームを作り、メインコートでの試合を楽しんでもらっています」(高木監督)
 
 
 
◆6月22日(日)第6回関西学生バスケットボールカーニバルに行われた試合
・3部選抜vs4部選抜
・5部選抜vs6部選抜
・和歌山国体男子 vs 関西新人選抜
・漢陽大(韓国)vs 関西学生選抜(メインゲーム)
 
 

メインゲーム「漢陽大学(韓国)vs関西学生選抜」レポート

今年度の李相伯盃代表に選出されているチョン・ヒョグン。200cmの身長ながら3Pも打ち、ボールを運び、アシストパスも出せるオールラウンダー

漢陽大(韓国)vs 関西選抜は1Qこそ関西選抜のディフェンスが漢陽大を苦しめ、21-27と食らいつくも、2Qには漢陽大の持ち味である速攻やエース#12チョン・ヒョグンの活躍で35-56と19点リードを奪われてしまう。後半に入り、関西選抜も最後まで諦めず逆転を狙うも終始オールコートを仕掛け点差を守り切った漢陽大が70-90で勝利した。

漢陽大(韓国)は機動力を持った選手で構成され、ガード陣を中心に全員が相手陣営に突進し様々な速攻パターンを繰り広げるのが持ち味のチーム。今年は6月17日(水)に韓国大学リーグ戦(レギュラーシーズン・9勝7敗の5位)を終えたばかりで来日となった。

今季は、昨年度までチームの司令塔を担っていたPGの卒業や主力選手などの怪我などが相次ぎ、格下相手に敗戦する不安定さも見せチーム作りに苦労している。それでもこの対戦では、李相佰盃でも活躍したオールラウンダー、チョン・ヒョグン(200㎝、3年)を中心にフィジカルや高さや巧さで上回った。インサイドで支配し始めると持ち味の速攻を展開。2Qで点差を付け、後は点差を守られての敗戦となった。

関西選抜にとってこの定期戦は勝利よりも、日本男子学生選抜バスケットボール大会に向けてのチーム作りがメイン。選抜チームを率いた行広伸太郎監督(大阪学院大)は「今回はただ高さを持っているだけより出来るだけ機動力を持った選手を集めました」と語り、即席チームを短期間で作り上げるための実践の場となっているようだ。敗戦はしたものの、機動力を発揮し、全員ディフェンスで1Qは善戦。点差は離れたものの、諦めずに最後まで勝負を挑む姿も見せてくれた。

今回選抜チームに初選出だった池嶋一輝(2年・関西学院大)。サイズ的には劣るもの相手に負けじとリバウンドを獲得する姿が印象に残った。

「(漢陽大の印象は)最初の1Qからすごいなと思っていてやっていましたが、(リバウンドについて)自分の中でも武器は飛べることかな、と思っていて。そこで負けたくなかったので、積極的に飛びにいきました」(池嶋)

自分の武器にトライし成功することで、さらに自信を深められたはずだ。ただ機会がなければトライすることもできない。行広監督は「近年、高さもあるしフィジカルも強いしスピードも兼ね備えている韓国の大学のレベルと我々関西がこうやって毎年交流戦をさせてもらって経験値としてものすごくありがたいなと思っています。」と語り、今年で40回を数えるこの大会の意義を感じた。
 
 

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