コジマpresents KIZUNAドリームマッチ2011
バスケットボールという「絆」で結ばれた日

2011年12月24日、ブレックスアリーナ宇都宮(栃木県)で、JBLチームから選出されたJBL DREAMSとリンク栃木ブレックスが対戦する「東日本大震災復興支援チャリティーゲーム KIZUNAドリームマッチ2011」が行われた。

リンク栃木はJBLで唯一震災の被害を受けたチーム。前日に広島で行われたJBLオールスターに出演していた田臥勇太選手、網野友雄選手、伊藤俊亮選手(リンク栃木)、五十嵐圭選手(三菱)、竹内公輔選手(トヨタ自動車)らも参加。疲れを感じせない生き生きとしたプレイで観客を魅了した。選手それぞれがJBLの普段の試合では見られないようなエンターテイメント性の高い豪快な3ポイントシュートなどを披露し、会場中を沸かせた。

バスケットボールという絆で結ばれた一日。ここでは当日、選手たちが披露したメッセージや、試合後のコメントなどを紹介する。

 ◆安斎竜三選手(福島県出身/リンク栃木ブレックス)

福島出身の安斎選手。継続した支援を訴えた

本当に、毎回試合、今日に限らず福島に限らず、被災地の方々が少しでも元気に、そして笑顔になってもらえるようにとプレイしています。

震災が起きて1カ月ほど経った頃に祖父母の家がある南相馬に行ってきたのですが、本当に大変なことになって、子どもたちも沈んでいました。避難所で話を聞くと、みんな、つらいのと怒りとでどうしようもない気持ちだったようです。今はだいぶ落ち着いてきましたが、生活も大変だと思うので、僕らにできることは少ないですけど、これからも支援ができればいいと思っています。原発の問題は何十年と続きます。何かできることがあれば、僕たちは何十年と通してやっていきたいです。

今日は南相馬から子どもたちが来てくれたので、今後もバスケットを教えたりして、触れ合う機会を少しずつ増やしていきたいです。

 

◆柏倉秀徳選手(宮城県出身/JBL DREAMS)

ケガのためわずか5分の出場にとどまった田臥選手だが、さすがのプレイで会場を沸かせた

3月11日の大震災から9カ月が経ちましたが、まだまだ復興するには時間がかかると思います。その中で私たちがバスケットを通して、何か少しでも皆さんのお役に立つことができればと思っています。会場の横断幕にもあるように「日はまた昇る。共に頑張ろう」がまさしくそうだと思うので、これからも皆さんと一緒に被災者の方々のために支援、応援をしていきたいと思います。

◆川村卓也(岩手県出身/リンク栃木ブレックス)

今日はたくさんの応援をありがとうございました。先ほど選手たちが言ったように、みんなそれぞれいろんな想いがあります。人は、一人では歩いて行けませんし、生きては行けません。みんなで力を合わせて前向きな気持ちを持って、どんどん元気になってもらいたいと思います。(今回の震災で)つらい思いもしましたが、その気持ちを忘れずに、今も苦しんでいる人がいるということを自分たちの頭の中にしっかり入れて、力を合わせて生きて行きましょう。

◆田臥 勇太(神奈川県出身/リンク栃木ブレックス)

 東北の被災地の方も見に来られたと聞いていましたので、その人たちが少しでも楽しんでもらえるようにやろうと思っていました。今日はケガのために5分間の出場でしたが、せっかく見に来てもらえたので少しでも出たいと思い、コートに立ちました。

 ◆五十嵐 圭(新潟県出身/JBL DREAMS)

前日のJBLオールスター出場の疲れも見せず、終始笑顔でプレイしていた五十嵐選手

個人的にも東日本大震災のチャリティーにいろんな形で参加したり、チャリティーオークションをやったりして義援金を送ったりしています。この話をいただいた時に、(前日にオールスターもあり)少しスケジュール的に大変な部分もありましたが、出場できてよかったです。公式戦とは雰囲気の違った試合にはなりましたが、出場した選手たちは一生懸命やったと思います。今日は被災地からミニバスなどの子どもたちが来てくれましたので、自分たちの姿を見て、勇気や希望をもってもらえるきっかけになってくれたと思います。自分たちもこういう試合ができて良かったです。

◆ショーン・ヒンクリー選手
(アメリカ出身/リンク栃木ブレックス/チャリティーマッチでMVPを獲得)

この場に自分がいられたこと、自分がこのイベントの活動に参加できたことを喜ばしく思っています。自分だけでなく今日参加したすべての選手がそう思っていると思います。ゲームが始まる前からクリニックで子どもたちと一緒に時間を過ごす機会を与えてもらい、子どもたちの笑顔を通して、逆に自分も勇気づけられました。素晴らしい機会を与えていただいたと思っています。それぐらい自分にとってはこのイベントは意義深いものになりました。

豪快なダンクなどで観客を魅了し、ファン投票でMVPを獲得したヒンクリー選手

今日はファンの皆さんを楽しませることを第一に考えていました。子どもたちや来てくれるファンの皆さんにとって、ダンクといったエキサイティングなプレイを見るのはとても楽しいことなので、できる限りのプレイを見せたいと思って試合に臨みました。一生懸命プレイする姿をファンの方々や被災地の方々に見せられて良かったです。

 

◆佐古賢一 JBL DREAMSヘッドコーチ

今日こういう形でビックイベントが開かれたことをうれしく思います。実は10月から自分の時間が空く限り、お手伝いしたいという思いで東北に行っていました。こういうチャリティーイベントが今年1年で終わるのではなく、今後も全国各地で開催されたらと思いますし、もっともっとバスケット選手が直接現地に入れるようなことをバスケットボール界も考えていかなきゃいけないと思いました。選手にいろんなものを伝えたいですけど、選手は選手でいろんな情報を耳にしていますから、根気強く、長い目で見て、長くバスケットを通じて子どもたちにいろんなものを与えていきたいです。

 

◆ブルース・パーマー リンク栃木ブレックスヘッドコーチ

私にとってもこのイベントは意義深いものでした。チームは地震があった当日、練習をしていましたし、私も地震を経験した一人です。その中で、苦しんでいる人たちを見てきましたし、彼らのために何かできることがあればいいと思っていました。このような機会を与えてもらえたことは私にとってもよかったと思っています。佐古HCが言ったように、バスケットボールを通して、ブレックスやJBLなどができる限りのことを継続していくことは必要です。

最後になりますが、今日、自分たちだけでなく、ファンの方々がこのチャリティーマッチをサポートしてくれたことに、深く感謝しています。

 

【試合結果】
JBL DREAMS 75-94 リンク栃木ブレックス

【出場選手】
≪JBL DREAMS≫
#7 五十嵐圭(三菱電機)
#8 大宮宏正(アイシン)
#9 高島一貴(アイシン)
#11 濱田卓実(パナソニック)
#12 柏倉秀徳(日立)
#14 中濱達也(日立)
#18 スコット・メリット(東芝)
#21 竹内公輔(トヨタ自動車)
#39 宍戸治一(レバンガ北海道)
#40 田中 健(トヨタ自動車)
ヘッドコーチ 佐古賢一

≪リンク栃木ブレックス≫
#0 田臥勇太
#1 川村卓也
#8 山田大治
#13 安斎竜三
#15 竹田 謙
#19 梁川禎浩
#22 網野友雄
#23 アイヴァン・マクファーリン
#32 ショーン・ヒンクリー
#33 ラマー・ライス
#34 伊藤俊亮
#91 片岡大晴
ヘッドコーチ ブルース・パーマー

【入場者数】
2,524人