10 月4日:決勝ラウンド準決勝結果
ファイナルはスペインvsアメリカ。スペインは初の決勝へ

世界大会で初のファイナル進出を決めた喜びを爆発させるスペインチーム。右端が、28得点と爆発したトーレンス(fiba.com)

3位決定戦は、地元トルコvsオーストラリア。5位決定戦は中国vsカナダ

女子世界選手権はいよいよ最終日。下位の順位決定戦とファイナルが行われる。アジアから唯一、ベスト8に残った中国は、5位を懸けてカナダと対戦する。カナダは決して大きくはないが、ノーマークを作るのがうまく、息の合ったコンビネーションプレーを見せる。

文/舟山緑 写真/fiba.com

<大会最終日:10月5日(日)試合スケジュール>(現地時間:日本時間は+6時間)
 ■7位決定戦  14:00  セルビア vs フランス
 ■5位決定戦  16:15  中 国 vs カナダ
 ■3位決定戦  19:00  トルコ vs オーストラリア
 ■ファイナル  21:15  スペイン vs アメリカ

<10月4日(土)試合結果>
■セミファイナル
 スペイン 66 (19-20、9-7、13-12、25-17) 56 トルコ

勝負強さを見せたスペイン。セミファイナルでも#7トーレンスの走りとシュートが冴え渡った(fiba.com)

セミファイナル第1試合は、スペイン対地元トルコの激しい戦いとなった。前半は一進一退でどちらも主導権を握れない。第3クォーターに入り、スペインにファウルがかさんでトルコのセンター#11ネヴリエ・イルマ(193㎝)が連続してフリースローを決め、さらに貫禄の3ポイントを沈めて37-32と突き放すかに見えた。しかし、スペインもこの我慢の時間帯を冷静に粘って逆転。第4クォーターに入ると、スペインが勝負強さを見せつける。

今大会、存在感を強烈にアピールしているフォワードの#7アルバ・トーレンス(191㎝)が、3ポイントにジャンプショット、ドライブ、さらには速攻に走ってたたみかけるように得点を奪取。残り6分には54-44と一気にリードを広げて主導権を奪った。さらにスペインは、ディフェンスのプレッシャーを強めてトルコに思うような攻めをさせない。最後は冷静にゲームをコントロールして66-56で逃げ切った。

トルコはセンターの#11イルマ、#12ララ・サンダースがそれぞれ18得点をあげたが、スペインは#7トーレンスが28得点と大爆発。センターの#14リトルはインサイドで仕事をさせてもらえなかったが、そんな中でも18得点をマーク。リバウンドもコツコツと拾って(12本)勝利に貢献した。

トルコは、満員の会場の中で大歓声と敵チームへのブーイングの口笛に押され、地の利を十分に生かしてここまで試合を進めてきたが、最後はスペインの上手さの前に力尽きた。

スペインは、世界選手権、オリンピックを通しても初のファイナル進出となった。それだけにこの苦しい一戦を制し「スペインバスケットの歴史的な瞬間」を刻めたことに、選手もスタッフも喜びを爆発させていた。前回大会(2010年:チェコ)は初のベスト4入りだったが、セミファイナルでアメリカの前に完敗。3位決定戦でベラルースを下して3位になっている。今大会はまた1つ、歴史的階段を上がったことになる。

■セミファイナル
 アメリカ 82 (19-16、23-14、19-22、21-18) 70 オーストラリア

セミファイナルの第2試合、オーストラリア対アメリカの一戦は、第2クォーター半ばまで競った展開となった。アメリカはセンターの#15ブリトニー・グリナー(203㎝)が第1クォーターでファウル2となり、外角もイマイチ当たらない。しかし、第2クォーター半ばから徐々にリズムをつかんで、#14マリアナ・チャーレス(193㎝)、#8マヤ・ムーアの活躍で42-30とリードして前半を終えた。

アメリカになかなかリズムをうかませなかったオーストラリア。3ポイントやドライブインで果敢に攻め込んだ#13フィリップス(fiba.com)

後半、オーストラリアはアメリカの堅いディフェンスをなかなか崩せない。この状況で気を吐いたのが、ベテランのガード陣だ。#5レイラニ・ミッチェル(165㎝:29歳)と#13エリン・フィリプス(173㎝:29歳)の2人が気迫で3ポイントを沈めていく。アメリカにディフェンスでプレッシャーをかけて二度も6点差まで詰め寄ったが、これが精一杯だった。地力に勝るアメリカが、オーストラリアの捨て身のプレスをかわして82-70で逃げ切った。

これでファイナルの対戦は、ヨーロッパ1位のスペイン対女王アメリカの対決に。初のファイナルの舞台を踏むスペインが、アメリカにどう挑むのか、注目される。
 
 
◆大会公式サイト(FIBA )
◆大会特設サイト(日本バスケットボール協会)