FIBAへの回答期限まであと1週間
日本協会の深津泰彦氏が会長職の辞任を表明

会見で会長職を辞したことについて説明する深津氏。会長就任は本年6月21日だから在任は4カ月と2日に終わった

日本協会の深津泰彦氏が会長職の辞任を表明

取材・構成/編集部

 10月23日、日本協会が都内で緊急記者会見を開催した。登壇したのは日本協会(JBA)深津泰彦会長ただ一人。冒頭の挨拶で深津会長は、自ら申し出たという会長職の辞任を表明した。

 日本協会はFIBAより10月末を期限に「JBAのガバナンスの確立」「男子日本代表チームの強化」「2リーグ並存状況の解消」の3点について、明確な方向性を示すように強い指摘を受けてきた。だが、FIBAへの回答提出が一週間後に迫った現時点で「チームの参加要件、新法人と現bjリーグの運営株式会社との関係について、明確な方向性を出せなかった」(深津会長)ことにより、具体案がまとまっていない。こうした現状を受けて深津会長は、「責任を取って辞任することで、一刻も早く新体制に移行して問題解決に取り組むことが重要」と、辞任について説明をした。

 JBA、NBL、bjリーグの三者は今後も協議を続けていくが、深津会長の辞任は、10月末までに合意案を出すことは事実上、不可能であることを示しており、FIBAからの制裁を受けることは免れない見通しだ。

 以下に深津会長の会見と質疑応答の全文を記す。また10月23日付けで会長職務代行に就いた丸尾充氏のコメントも併せて掲載する。

■深津泰彦会長:会見での退任あいさつ               

 私は本日のJBA臨時理事会において、会長の任を辞することを申し出、退任をいたしました。昨年末よりJBAは、国際バスケットボール連盟(FIBA)から「JBAのガバナンスの確立」、2つ目は「男子日本代表チームの強化」、3つめは「2リーグ並存状況の解消」の3点について、本年10月末までに明確な方向性を示すように強い指摘を受けてきました。特にリーグの統一については、NBLとbjリーグが手を携えたプロバスケットボールリーグの創設は私どもの長年の課題でした。

 本年6月、JBAとNBL、bjリーグの3者が統一プロリーグに向けて話し合いをスタートさせ、関係者間で集中的かつ精力的に話し合いをしてきました。一連の協議では、NBLの企業チームもリーグをプロ化することには賛同し、リーグ構造の草案作成に至りましたが、しかしながら現時点で新リーグへの参加要件、また新リーグが立ち上がった後の新リーグとbjリーグとの関係などについて、いまだ最終的な合意形成ができておりません。

 10月末という期限が切られており、残り1週間となりました。残り1週間の中で合意形成ができる見通しが未だ立っておりません。これはFIBAの指摘に対して十分な方向性を示せないということで、 JBAの会長である私の責任です。FIBAへの回答に向けては、関係者間で現在も前向きに努力が続けられています。私としましては、JBA、そして日本のバスケットボール界がより前進していくために、 一刻も早く新体制に移行することが重要だと考え、本日、辞意を表明しましたことを皆さま方にもご理解いただければと思います。
在任中、皆さま方にはいろいろご支援・ご協力をいただきまして感謝申し上げますとともに、本日、私は辞任をいたしますが、このことで皆さま方や日本バスケットボール界に大変な迷惑をかけることを心からお詫び申し上げる次第です。今後とも引き続きJBA、そして日本のバスケットボール界へのご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願いをいたします。
 
 
◆次ページには会見の質疑応答を掲載
 
 
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