4チームのヘッドコーチが記者会見
セミファイナルで激突する4強指揮官が抱負を語る

Wリーグ プレイオフ、2月18日より秋田県立体育館でティップオフ!

写真はオールジャパン準決勝、トヨタ×デンソーより。今年のオールジャパンでも、昨年のWリーグ セミファイナルでも接戦だったカードが今プレイオフでも激突!

 いよいよ今週末、2月18日からWリーグのプレーオフが秋田県立体育館で熱戦の火ぶたを切る。これを前にして4チームのヘッドコーチが2月10日、記者会見を行いセミファイナルへの抱負を語った。
 セミファイナルの勝負のカギを探るとともに、JX・内海知秀ヘッドコーチ、富士通・岡里明美ヘッドコーチ、トヨタ自動車・丁海鎰ヘッドコーチ、デンソー・小嶋裕二三ヘッドコーチのそれぞれの抱負を紹介する。


JXサンフラワーズ(レギュラーリーグ1位)

 レギュラーリーグを24勝4敗の首位で終えたJX。オールジャパンでの圧倒的な強さが印象に残るが、そのメンバーから渡嘉敷来夢が足の手術のために戦列を離脱した。攻守で渡嘉敷が抜けた穴は大きいが、豊富なタレントとチーム力でカバーしていくことになる。
 レギュラーリーグ1月の富士通との連戦では、大神を抜いた布陣の中、#21間宮が25得点、38得点と大車輪の活躍を見せた。スピードある#1大神、#12吉田のガードコンビが、高さとパワーのあるインサイド陣をどう生かして得意なバスケットに持ち込めるかに、4連覇のカギがかかっている。

内海知秀ヘッドコーチ
「今季は昨年と変わらない戦力だったが、#8田中がケガから復帰し、まだ100%の状態ではないながら、要所要所で得点してくれてチームの力になっている。#21間宮、#2木林、#11本田などの若い選手たちも非常に伸び伸びとプレイできるようになり、チームとしてのレベルアップにつながっている。ただ、ここ数年のシーズンと比べてケガ人の多い年になり、このプレーオフはタフなゲームになると思うが、元気な選手たちでJXのバスケットで戦っていきたい。
 キーとなるのはレギュラーリーグで成長してきた間宮。それにベテランの田中がどれだけ力を出してくれるかだ。間宮には『渡嘉敷がいない分、私が頑張らなければ』という責任感が出てきて、それが富士通戦の活躍にもつながっている。また、#1大神も足の状態が万全とは言えないが、様子をみながら起用していきたい。富士通との最終戦では競り負けたので、そのあたりをしっかり分析し、自分たちのバスケットで勝利を勝ち取っていきたいと思う。
 富士通は、非常に得点力の高いチーム。外角のシュート力があり、山本、篠原など伸び盛りの選手もいるので、ディフェンスからしっかり戦っていきたい」

富士通レッドウェーブ(レギュラーリーグ4位)

 レギュラーリーグでは思わぬ取りこぼしもあったが、オールジャパンでのベスト8の敗戦を糧に心機一転、チーム状態は上向いている。リーグ終盤はJX、トヨタにそれぞれ1勝1敗とイーブンの結果を残した。唯一の気がかりは、インサイドの要#12篠原が足の痛みを訴えていることだ。2月に入ってふくらはぎに痛みが出てきたのだ。昨年のオールジャパンで断裂したアキレス腱は回復しているが、ふくらはぎに負担がかかってしまったのだという。篠原がどれだけプレーオフで戦えるかがカギとなる。アグレッシブな山本の成長も著しく、名木も調子を上げてきているだけに、JXにどう挑むかが見どころとなる。

岡里明美ヘッドコーチ
「今季はスタメンを固定できなかった。若手選手、特に#15山本や#12篠原などを育てながらチーム作りをしてきたが、ベテラン勢の調子がなかなか上がらないことが多く、スタメンやレギュラーを決められないことが多々あった。しかし、シーズンを通して山本、篠原が確実に力をつけてきたし、個人としても自信をつけてコートに立てるようになったので、チームのレベルアップになった。また終盤にはベテラン勢も少しずつ調子が上がってきているので、チーム状態はよくなってきたと思う。
 セミファイナルは、自分たちのバスケットをどれだけコート上で表現できるかがテーマになる。JX戦は、いつも最後の最後でインサイドで勝負を決められてしまうので、その部分でどこまで対抗できるかが勝負のポイントになると思う。間宮対策など、いくつか作戦は考えている。
 山本、篠原らが確実に力をつけてきているので、このセミファイナルを体験してもう一回り大きくなって欲しいと思う」

トヨタ自動車アンテロープ(レギュラーリーグ2位) 

 レギュラーリーグ23勝5敗。首位JXからは2つの勝ち星を奪っており、今季も打倒JXに燃えている。その前に倒すべき相手はデンソーだ。オールジャパンの準決勝では逆転負けの苦杯をなめているだけに、徹底してデンソー対策を練ってくるに違いない。クイックネスに優れた#2川原、パワーのある#23鈴木という2人のシューター陣と、インサイドの#15池田、オールラウンダー#12矢野らがうまくかみあえば怖い存在だ。また、相手を惑わすディフェンス力でデンソーをどこまで苦しめることができるかだ。

丁海鎰ヘッドコーチ
「レギュラーリーグの23勝5敗は昨年よりもいい成績。その中で勝たなければいけない試合を落としているのもあるが、全体的には大きな問題はなかったと思う。オールジャパンでの敗戦は非常に悔しかったが、なぜ負けたのか、選手も私自身も徹底的に敗因を分析している。そこを修正してセミファイナルには臨みたいと思う。
 デンソーは髙田を軸としたチーム。20~30点も取れる髙田選手をどれだけ抑えることができるか、またガード小畑のアシストをどこまで切れるかなど、いろいろ策を練っている。川原の3ポイント、中も外もできる矢野のオールラウンドなプレイに期待している。まずは初戦を勝って波に乗りたい」

デンソーアイリス(レギュラーリーグ3位)

 センター#8髙田、シューター#10藤原をはじめ若手の成長によってチームスタイルが安定してきた。今季は20勝8敗で昨季に続く3位をキープ。チームは、オールジャパンで決勝を経験したことで、また一回り成長を見せ、勢いに乗っている。今季の対トヨタ戦は、オールジャパンを含めて2勝3敗。トーナメントの一発勝負とは異なり、このセミファイナルは2勝しなければファイナルへは進めない。#35小畑―#8髙田のホットラインを軸に、#10藤原、#14大庭の3ポイントがどれだけ炸裂するかだ。ディフェンスでも再びトヨタをどう苦しめることができるかもカギになってくる。

小嶋裕二三ヘッドコーチ
「昨シーズンはチームの目標がベスト4で、プレーオフに上がることでいっぱいいっぱいという状況だったが、この1年間、選手も高い意識を持って取り組んでくれ、ベテランも若手もがんばることで今季もプレーオフを迎えることができた。今年はこれからが本番。第一関門を突破してこれから第二関門に向かうぞ、というワクワク感がチームにはある。この2年間で本当にいい経験をさせてもらい、それを糧に成長している手応えがある。
 オールジャパン後の練習では、1本のシュート、1本のリバウンド、1本のルーズボールをチーム全員が死にものぐるいで追求するようになった。それは、あの決勝を戦ったからこそ出てきたもの。お嬢さんチームだったのが、いい意味での猛々しさが出てきたと思う。
 トヨタに2つ勝のはなかなか難しいが、あと一工夫もふた工夫もして臨みたいと思う。(相手は)力やキャリアではまだまだ格上のチームなので、ディフェンスで頑張るしかない。一生懸命粘って守り切りたい」
 キーになるのは小畑-高田のラインがしっかり機能すること。それに藤原、大庭らもこの大舞台で力を発揮してもらいたい。いかにデンソーのスタイルをやり通せるか、チームの持ち味を出せるかにかかっていると思う」

【プレーオフ:セミファイナル】

第1戦:2月18日(土)秋田県立体育館
 ・13:00~ トヨタ自動車アンテロープス vs デンソーアイリス
 ・15:00~ JXサンフラワーズ vs 富士通レッドウェーブ

第2戦:2月19日(日)秋田県立体育館
 ・13:00~ デンソーアイリス vs トヨタ自動車アンテロープス
 ・15:00~ 富士通レッドウェーブ vs JXサンフラワーズ

第3戦:2月21日(火)秋田県立体育館
 ・17:00~ トヨタ自動車アンテロープス vs デンソーアイリス
 ・19:00~ JXサンフラワーズ vs 富士通レッドウェーブ
  ※どちらか1ゲームの場合は19:00開始

【TV放映】

◎NHK-BS1にて「セミファイナル第1~3戦」を生中継予定
 (2月21日、セミファイナル第3戦は19:00からの試合のみ