FIBAへの回答要旨
期限内に改革は進展せず、制裁は免れない状況に

期限内に国内改革案が進展せず、
JBAの資格停止の制裁は免れない状況に。

文/小永吉陽子

統一リーグについては草案のみを提出。引き続き協議を続けていく

 日本バスケットボール界がFIBA(国際バスケットボール連盟)から指摘されていた3つの課題「日本バスケットボール協会(以下JBA)のガバナンス」「育成世代を含む代表強化」「統一リーグ」において、回答期限である10月末までに改革案がまとまることはなかった。

 11月10日、日本バスケットボール協会は、10月末日にFIBAに提出した回答内容を公開した。だが、具体的な改革方針を示すことはできず、特に改革の中心として進められていた統一リーグ問題においては草案を決めるにとどまっていた。これにより、JBAの資格停止処分、すなわち国際大会出場禁止の制裁は免れない状況となった。

 FIBAが求めているのは、JBAが統括するもとでトップリーグを運営すること。FIBAは「NBLはJBA傘下にあり、bjリーグはJBA傘下から離れたところで機能している」(FIBA事務総長パトリック・バウマン)ことをかねてより問題視しており、JBAがトップリーグを統括していないことは、FIBAの基本規程違反にあたるとしている。また、育成世代を含めた代表強化についても、2020年東京五輪とそれ以降を見据えた強化プランを立て、実行していくことを命じている。

 今年9月、FIBAは公式文書において「JBAのもとで日本国内のバスケットボールファミリーが、遅くとも2016年(2020年東京五輪予選が開始する2017年の前年)までには上記の課題に集中して取り組むための一助となるようにと考えています」という見解を示している。

 制裁発動の有無に関わらず、山積した問題解決に向けて取り組んでいくことが、JBAのガバナンス(統治能力)として求められていることであり、今後のバスケットボール界の発展のためにも、オリンピックを迎えるホスト国としても、当然のことだと言える。引き続き、立ち止まることなく協議を進めていかなくてはならない。
 
 

指摘事項への回答書要旨(JBA公式サイトより)

バスケットボールに関わる皆様 (ステークホルダーの皆様)

 拝啓 時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。日頃より、当協会(JBA)の活動に対して格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。

 この度は、統一プロリーグ問題やFIBAからの制裁等各種報道がなされ、皆様に多大なご心配とご迷惑をおかけしたことにつきまして、深くお詫び申し上げます。

 さて、今回の国際バスケットボール連盟(FIBA)からの指摘事項に対する回答内容につきましては、10月29日(水)の臨時理事会での承認を経て、10月31日(金)に提出いたしました。

 回答書の要旨(①JBAのガバナンス強化、②男子日本代表チームの強化、③統一リーグ)につきまして、別紙(下記PDFファイル)のとおり公開いたします。

 JBAといたしましては、大変厳しい環境ですが「選手第一主義(プレイヤーズ・ファースト)を主眼とし、将来の日本バスケットボール界の発展のために一致団結して、引き続きこれらの課題に対する協議・対応に全力を尽くします。

 皆様方におかれましては、上記ご理解のうえ、今後ともJBAへのご支援をよろしくお願い申し上げます。
                                              
 
 
◆FIBA指摘事項への回答書要旨(PDF)