JX vs 富士通
Wリーグ セミファイナル第3戦 試合後のコメント

インサイド、アウトサイドともに噛み合ったJXが気迫で第3戦を制する。     

JX 84 (20-15. 21-16. 17-21. 26-15) 67 富士通  JXは2勝1敗でファイナル進出

勝利:JX・内海知秀ヘッドコーチ

 今日はここ数ゲームの中ではいい試合だった。よくディフェンスを頑張り、得点につないでいけた。オフェンスはそれほどいい流れではなかったが、粘ってシュートを決め切れたところがよかった。これは選手一人ひとりが今日のゲームの大切さをわかっていて、「ここで入れなくては」という集中力があったからだと思う。大神もそうだが間宮も、オフェンスのリズムが悪かったときに個人の力で点数を入れることができ、それがチームの流れにつながって勝因となった。シュートの確率も今日は上がっており、インサイドとアウトサイドの得点が非常にバランスもよく取れていたと思う。

(3戦を通して)セミファイナルはオールジャパンでも選手たちに言ったが、非常に大事なゲームで、このセミファイナルをしっかり戦うことが次のファイナルにつながるということを最初に話をして臨んだ。ケガ人が出て苦しかったが、いいゲームをして終われたことは次のファイナルにつながる。本当に貴重なゲームだったと思う。

 (ファイナルに向けて)トヨタとのファイナルは昨年と同じカード。昨年はご存じのように(東日本大震災のためにファイナルは1戦のみで終了)最後まで戦っていないので、これは大神もたびたび言っていることだが、昨シーズンの分も一生懸命戦わなくてはならないと思っている。トヨタも非常に失点の少ないチームで、外角の得点力があるチーム。レギュラーシーズンでは2勝2敗と五分の対戦なので、何とか昨年の分も含めJXらしいバスケットを展開して、ファンの皆さんにいいゲームを見せたい。

■JX・大神雄子

 今日は結果を求められていた第3戦。内海さんが理想とする80台の得点、60台の失点というゲームができた。ファイナルの前に自分たちがこうした結果を出せたことは、本当に我慢・我慢の中からJXのバスケットができたということで、みんなも自信がついたと思う。ミーティングでは内海さんから「自信をもってプレイしてこい」と言われ、選手一人ひとりがそれぞれの役割を果たせたと思う。この勢いがいいリズムになり、ファイナルを迎えられるのではないか。

 富士通はレギュラーシーズンの時から失点が少なく、それはスタッツにもよく出ている。寄りが速く、ローテーションがいいディフェンスで、それは自分たちもめざしているものだ。ここで勝てたということは自分たちがそれを上回れたということで、自信にもなった。3戦目ということでお互いにハードな中、どっちが走るか、どっちが我慢できるかというメンタルがカギだった。(ハーフの)10点差が(3Qで)6点差、4点差となり、(4Qで)再び自分たちがしっかり決めて6点差、8点差とリードできたのは、自分たちが我慢できたから。1戦目は11点のビハインドを1点差まで持っていったが、そこから突き放された。2戦目もそういう展開となり、3戦目は自分たちが突き放す時と我慢する時間帯があった。この3連戦はハッキリとお互いのいいところが出せ、バスケットは流れがあるスポーツだと改めて感じた。これは間違いなく日本のバスケットボールにも生かせるところであり、逆に課題にもなるところだと思う。

(3戦を通して)セミファイナルは全チームが同じスタートラインと言ったが、自分たちは少し受け身になっていたかなと思う。メンタルがどれだけ大事かということを富士通に気づかされた。いいチームと戦えたことで、ファイナルへ向かって弾みをつけることができたと思う。お互いに切磋琢磨していくのは自分の目標でもあり、今年はオリンピックイヤーなので、チーム全体も、リーグ全体もそうでなくてはいけないと感じている。3戦まで戦えたことで、富士通というチームをリスペクトしたい。富士通の分も、トヨタとファイナルを正々堂々と戦いたいと思う。

■JX:間宮佑圭

 シンさん(大神)も言う通り、ずっと我慢のゲームをしっかり勝てたのは、チームとしても、私個人としてもファイナルに向けていい経験ができた。特に、私はこれだけプレイタイム(37分)をもらえるのはプレーオフでは初めてなので、自信を持ってファイナルを迎えられる。

(相手の寄りの速い守りに対して意識したことは)2戦目で考えすぎてしまい、逆にイメージが崩れてしまったので、今日はあまり考えずに練習してきた通りにプレイした。気持ちを楽にと、それだけを考えてやった結果が27得点につながった。

(ファイナルへ向けて)途中、途中でディフェンスが崩れてしまった時は何回も集まり、「しっかり全員が声を出し合っていこう」「お互い、気持ちを出していこう」と何度も何度も先輩方に声をかけてもらい、そのことで自分たちも乗っていけた。このいい状態でファイナルに臨めるよう、帰ってからもみんなで声を出し合い、コンディショニングとモチベーションを作っていきたい。


■敗戦:富士通・岡里明美ヘッドコーチ

  今日は細かいことというよりも、JXのここ一番の集中力というか、勝負強さを感じたゲームだった。今季は若手を育てながらリーグを戦ってきたが、こういう大きな場に立った時に経験やベテランの力は大きいと実感した。

 (JXの勝負強さは)大神選手の難しいシュートを決めきる力や、全体的な流れにそれを感じた。今日はJXの選手にレギュラーシーズンのアベレージ以上の得点を取られてしまっている。大神選手にある程度やられるのは想定内だし、大神選手や間宮選手が1試合でこういう点(20得点以上)を取ることはあっても、4人、5人がこういう点数を取ったゲームはなかった(間宮27得点、大神21得点、田中16得点、吉田12得点、木林7得点)。今日はうちがそういう展開にさせてしまったというのもあるが、(相手に)気迫を感じたし、身体の強さも感じた。それはチャンピオンチームの真の強さ、気持ちの強さからきているのだと思う。

 (3Qでビハインドを4点差と詰め寄ったが、4Qで突き放されたところは)ドライブでまっすぐ切られてチーム・ディフェンスができていなかったし、インサイドもシンプルにゴール下シュートを決められた。うちはチーム・ディフェンスがキーなのに、そのチーム・ディフェンスができず、そこから全員が1対1の守りになってしまい、相手のリズムになってしまった。やられてはいけない得意なプレイをすごくやられてしまい、(ディフェンスでの)集中力が続かなかった。追いつかなければいけないという焦りもあって、冷静な判断ができなかったかなと思う。

 (3戦を通して)今日は自分たちのバスケットをなかなかやらせてもらえなかったが、1戦目、2戦目は自分たちのバスケットを出すこともできたので、チャンピオンチームに対して互角の戦いができたという実感があり、今後のプラスになると思う。また、3試合を通して名木がいい働きをしてくれた。ベテランの力、経験ある選手というのは、JXもそうだが、(こういう大事な場で)力を発揮するんだなと思った。

富士通・三谷藍

 今日の試合は、悔しいのひとことです。ただ、レギュラーシーズンの4戦に比べてセミファイナルでは自分たちの戦いができたと思うので、そういう面ではチーム全体で成長できていると思う。

(試合前は)最終試合なので、とにかく「チーム全員で笑顔で楽しもう」と声をかけた。

■富士通・名木洋子

 2戦目と同じく今日もターンオーバーから相手に勢いづかれて崩れてしまい、JXペースにもっていかれてしまった。それだけはやってはいけないことだったが、また同じことになってしまった。

 (3戦を通して)ここ数年、セミファイナルではJXと当たりずっと負けている。初戦では勝てたけれど最後に負けたということは、まだまだ足りないところがあるのだと思う。今後はそれをどんどん追求していきたい。