セミファイナル第1戦
富士通がディフェンスで勝利。デンソーを68-59で下す

富士通が2-3ゾーンでデンソーを封じた第1戦。デンソーの攻守の要、センターの#8髙田真希を厳しくマークする富士通#0長岡(中央)#1三谷(左)#15山本(右)

富士通  68(17-17、10-14、21-13、20-15)59 デンソー

◆2015年3月21日(土)東京・代々木第2体育館
◆セミファイナル第1試合

レギュラーシーズン2位のデンソー対同3位の富士通の対戦は、デンソーの大黒柱#8髙田真希を10得点に抑えた富士通のディフェンスの勝利となった。

まだケガから完全復活とは言えないながら、インサイドで大事な仕事を果たしている#12篠原恵。この一戦も突き放すところで連続していいシュートを決めた

立ち上がりから一進一退、互いに譲らない展開となったこの一戦。前半はデンソーが、#14大庭久美子や#11吉田千紗らの3ポイントが当たり、31―27とリードした。しかし後半、デンソーは富士通の2-3ゾーンをなかなか崩せず、富士通に逆転を許してしまう。富士通は第3クォーターで#11篠崎澪や#10町田瑠唯、#15山本千夏らの3ポイントが当たり、さらに#12篠原恵のローポストのシュートなどで一気にたたみかけて逆転。デンソーの髙田を抑える2-3ゾーンが最後まで効き、#0長岡萌映子らのブレークも出て、攻守でリズムにのってデンソーを突き放した。

3ポイントは富士通10本(43.5%)に対してデンソー8本(24.2%)。リバウンドは富士通43本(OR=13本、DR=30本)に対してデンソー35本(OR=14本、DR=21本)。

レギュラーシーズンでの対戦成績はデンソーの2勝1敗だが、このセミファイナルでは富士通が見事にデンソーがやりたいバスケを封じ込むディフェンスを見せて先手を取った。今季、攻守で明確なチームスタイルを作り上げつつある富士通が、自分たちの強みを見せて勝利した一戦となった。

一方のデンソーは、昨年も初戦で黒星を喫しているが、その後はトヨタ自動車に2連勝して初のファイナル進出を遂げたという実績がある。デンソーがその経験を生かして意地を見せ、攻守で自分たちの持ち味を取り戻して逆転勝利に持ち込めるのか。あるいは富士通が初戦を制した勢いにのって連勝を遂げるのか――。本日の第2戦も拮抗した試合が予想される。

文/編集部(舟山緑)
写真/一柳英男

◆富士通:BT・テーブスヘッドコーチ

富士通のバスケット・スタイルを出して勝利することができた。
髙田選手を抑えるゾーン・ディフェンスが成功。

#15山本千夏(左)は3本の3ポイントを沈めて12得点、#0長岡萌映子(左)もアグレッシブな持ち味を生かして11得点と、勝利に大きく貢献した。中央はデンソー#10藤原有紗

第1戦を勝てたのは、精神的に大きいと思う。しかも、クロスゲームで勝利できたのは重要なこと。特に後半はうちのバスケット・スタイルで勝つことができた。試合後、ロッカールームでは選手たちがとてもワクワクしていた。だから「とりあえず5分だけこの勝利をエンジョイしてほしい。でも、5分が経ったら気持ちを切り替えてほしい」と言った。

後半、2-3ゾーンで髙田(真)選手を抑えられたことと、相手のシュートが決まらなかったのも大きかった。前半、相手の3ポイントが当たったが、それが1試合続くことはないと思っていたので、ディフェンスを変えるつもりはなかった。特に後半は、ゾーンの上2人の動きがかなりよかった。ハンズアップやクローズアップ、ドライブつぶしなどよくやってくれた。デンソーの髙田選手はレイアップやミドルシュートを簡単に決めてくる選手。そのプレーをやられると相手チームの流れがよくなってしまう。だから髙田選手のところを抑える作戦だった。たとえアウトサイドでやられても、髙田選手を抑えることができたので、ディフェンスは成功だったと思う。

攻撃面では前半、うちのインサイドとアウトサイドのバランスがよくなったので、ハーフタイムでそこを指示。ポストにボールを入れ、篠原(恵)選手にディフェンスが寄ってきたら逆サイドにパスアウトするような指示を出した。明日もこれぐらいの仕事をしてくれたらチームの流れはよくなると思う。また第4ピリオド、お互いに疲れている場面、大事な時間帯に長岡選手のランニングプレーがでたりしたのはよかった。明日は、今日の後半のようにスクリーンプレーをもっと使い、ドライブも出していきたい。明日の課題は今日と同じ。それを出し続けたい。

◆富士通#10町田瑠唯

チーム・ディフェンスが機能してブレークにつながった

17得点、11リバウンド、7アシストとチームを牽引した#10町田瑠唯。チームが攻めあぐねた場面で、スピードあるドライブで突破口となった

前半はあまり動きがなくてオフェンスで止まってしまうシーンがありましたが、後半はディフェンスが機能してきてリバウンドがしっかり取れるようになり、それがブレークにつながり得点が伸びたと思います。(17得点、11リバウンド、7アシストという自分の出来について)「スタートから攻めていけ」とヘッドコーチから言われ、その意識で入りましたが、前半は(チームで)動きがなかったので、そこを自分のドライブで仕掛けていって得点につながったのはよかったです。でも、後半は失速してしまったので、明日は40分間、攻め続けられるようにしたいと思います。

◆富士通#15山本千夏

自分たちのプレーをできたのが勝因に

チームで高田(真)選手のところを抑える作戦で、あとは自分たちのプレーをするということを全員で確認して試合に臨みました。それをできたことが勝ちにつながったと思います。
 
 
◆次ページは、デンソー小嶋裕二三ヘッドコーチ、大庭久美子選手、髙田真希選手のコメント
 
 

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