JX 対 トヨタ自動車
Wリーグファイナル第2戦 試合後のコメント

またもJXが勝負強さを発揮。選手層を生かし、田中、吉田、木林らの活躍で優勝に王手!

                                                      レポート/舟山緑、小永吉陽子

■2012年3月3日:ALSOKぐんまアリーナ

JX 77(19-13. 19-22. 20-16. 19-9 )60 トヨタ自動車  
(2勝)                                   (2敗)

選手層の厚さを見せつけたJXが勝利

記者会見と個別取材より一部抜粋して掲載

■2連勝:JX・内海知秀ヘッドコーチ

 今日は非常に前半、ファウルの多いゲームになりました。大神の体調が万全じゃない中で、前半よく持ちこたえながら終えることができたのはよかった。あそこでトヨタにペースを持っていかれると難しいゲーム展開になりましたが、選手たちが頑張って持ちこたえてくれたと思います。その勢いが後半、ディフェンスをよく頑張り、そこから得点につなげることができました。今日はディフェンスではチーム全員がコートに出た時に自分の仕事をしっかり表現し、それを勝ちにつなげてくれました。諏訪が途中でファウルアウトしましたが、間宮、木林らのディフェンスでの頑張りや、吉田が大事なところでよく練習どおりシュートを決めてくれました。

■JX・吉田亜沙美

 厳しい戦いになりましたが、おとといのゲームもそうですけど、一人一人が我慢するところ、ディフェンスを頑張らなきゃいけない、リバウンドを頑張らなきゃいけないというところで集中して一人ひとりが踏ん張って点につなげられた結果が勝ちに結びつきました。

 今日も各クォーター20点近くの得点を入れていますが、2Qでトヨタさんに22点を入れられてしまっています。そこでのターンオーバーなど、まだ改善するところがあるので、そこを修正し、自分たちのいいところを伸ばしていきながら、明日は頑張っていきたいと思います。

■JX・木林稚栄 

 途中、結構ターンオーバーが続いたり、プレッシャーをかけられたりと厳しいときがありましたが、先輩たちが「ここは1本頑張ろう」とか「しっかり耐えよう」「粘ろう」とか声をかけてくれたので、それについていこうという気持ちでプレイしていました。体調が万全じゃない選手が多かったので、その分、私や間宮とか若手がしっかり走ってリバウンドを取り、しっかり自分の仕事をして、流れをつなげられるプレイをしようと心がけました。それが1試合通し切れたと思います。

劣勢の場面でも、周りを生かしたアシストに、得点にと気を吐いた吉田

――大神選手がベンチに下がり、なおかつ諏訪選手がファウルアウトしてピンチになりましたが、あの状況でどう攻撃を組み立てていこうと思っていましたか?

吉田 誰が抜けようが、誰が入ってこようがやるべきことは一緒です。そのためにみんな一緒の練習をしてきていますから。あそこは、交代して入ってきた新原選手や間宮が自分の力を発揮してチームに貢献してくれたのが大きかったです。私自身も内海さんに「積極的に打て」「攻めろ」と言われていたので、そこは期待に応えられるようなプレイをしたいと思っていました。4Qは強い気持ちでいけたと思います。

――大神選手の足の具合はどうでしょうか。

内海HC 前半終わった段階では傷みがひどいので、ドクターストップがかかりました。試合のスタート時からあまりいい感じではなかったので下げました。明日はまだどうなるか、まだわかりません。

――木林選手へ質問。昨シーズンまではリバウンドやディフェンスで頑張っていたと思いますが、今シーズンはそれにプラスして得点力が上がっています。特に力を入れてきたのでしょうか。

木林 先シーズンからずっとコーチと自主練習でシューティングを打ち続けてきています。それが練習でも成果を発揮できていて、5対5の中でも遠目のジャンプシュートが入るようになってきました。「試合でも思い切りよく強気で打て」と言われているので、今シーズンは積極的にシュートを狙うようにしています。

――田中選手へ質問。今日の試合は吉田、諏訪選手のファウルトラブル、大神選手が足の痛みでベンチへ下がった中で総戦力での勝利。今日の勝利をどのように分析しますか。

田中 今日のような試合で勝つのはすごく大きいです。出てくる選手、出てくる選手が活躍してくれたので、今日みたいな試合で勝つのはうれしいです。

 自分は一戦目は入り方が良くて、ポンポンポンと攻められたんですけど、今日は前半が全然ダメでした。プレッシャーをかけられてワンドリで止まっちゃって、トラベリングやダブルドリブルとかしていたので。なので、後半は絶対自分で得点を取ってやると思って気持ちを切り替えて、後半は最後まで集中力を切らさずできたと思います。その集中が3Qのスリー2連続につながったと思うので、自分の仕事はできたと思っています。

――ファウルトラブルがあったり、大神選手がベンチに下がった中で、どのようにチームをまとめていこうと思っていましたか。

田中 そんなに焦りはなかったです。誰が出てきても大丈夫だと思っていました。リュウ(吉田)は前半ファウルが3つになっちゃったんですけど、後半からはどこに動いても合わせてパスを出してくれたのでやりやすかったし、茜(新原)もディフェンスで川原選手にベッタリついてくれればと思っていたし、攻めることもやってくれました。シン(大神)もベンチで声を出してくれました。みんなで戦っていたと思います。

――これで2連勝。優勝に王手をかけました。3戦目に向けての抱負を聞かせてください。

田中 今日はいい形で勝てたと思いますが、明日まだひとつあるので、集中力を途切れさせずにいきたいと思います。

 

3Qまではディフェンスで食い下がったトヨタだが、終盤は失速


■2連敗:トヨタ自動車・丁海鎰(チョン・ヘイル)ヘッドコーチ

 まあまあ頑張りましたが、一瞬で流れが変わってしまいました。そこをもう一回頑張るとか、もう一回向かっていくとかの気持ちが足りなかった。それがなかったために最後はこうなってしまった……。ラストクォーター、特に3Q後半からいつもこうなっています。1戦目もこれで負け。今日、選手たちには、「前半リードしてもリードじゃないよ、絶対3Q、ラストQが勝負だよ」といろいろ話をしましたが……。これが体力不足なのか、何が不足しているのかわかりません。前半頑張っていても、後半は何もできないぐらいになってしまう……。

■トヨタ・久手堅笑美

 昨日もそうでしたが、途中までは互角で、最後は離されてしまう。昨日は前半リードしてゲームを進めましたが、最後に逆転されてしまった。今日も離されてしまいました。そこも私のミスから始まったことが多かったので、最後のツメが甘かったです。

――途中でJXの大神選手が下がり、諏訪選手がファウルアウトして、かなり優位な状況でした。そんな中で、後半に力を出せなかった原因は?

久手堅 私たち自身、どこよりも練習は多くやってきた自信はあるし、そういう面では体力の部分でも自信はありました。でも、個人的には(原因は)ちょっと分かりません。ただ、思ってはいなくても、JXの主力のメンバーが下がったということで、心のどこかで油断していた部分があったのかなというのもあります……。シックスマンで入ってくる選手たちに点を獲られたのが大きかったです。

――(3Qで)トヨタが3Pを連発して逆転し、その後、JXの田中選手の3Pが連発して完全に流れが変わりました。あそこで動揺があったのでしょうか。

丁HC 全然ない訳じゃない、ありました。流れがうちのペースだったのに急に変わってしまった。それもうちのオフェンスミスから。相手のいいディフェンスからその流れに変わったのではなく、うちのオフェンスミスから流れが変わっているから痛かった。あそこで鈴木のシュートが決まっていたら、この流れはなかったかもしれません。
この流れを断ち切るためにタイムを取って選手たちには話しました。「今まで頑張っていいオフェンス、ディフェンスをしてきた。この2回だけなんだよ。ここからもう一回立て直して、気持ちを切り替えてやろう」と話しました。でも結果的に、これが精一杯になってしまいました。渡嘉敷がいない、大神もいない、諏訪が5ファウル……。そんな状態でこんなことになってしまった。これはちょっと大問題です。

久手堅 前半、相手にシュートを決められても、私たちも点を獲ってついては行っていました。でも、丁さんも言ったように、後半、相手に連続して点を入れられて、こちらにミスが続いてしまいました。そこで私自身が冷静になれず、チームをまとめきれなかったのが1つあります。

――負けはしましたが、勝負はまだ終わってはいません。敗戦の中でも収穫もあったと思います。第3ゲームはどう戦っていきますか。

丁HC 負けているので収穫はありません。一番大事なことは、ディフェンスで何をするとかオフェンスで何をするかというよりも、選手の気持ちの切り替えが一番大事になると思います。明日の試合に向けて、今日試合後に選手には「最後まで頑張ってやらないとダメだ。TV放送がされているし、遠い所から応援してくれる人たちのためにも最後まで頑張っている姿を見せないとダメなんだよ」と言いました。「もちろん勝つために頑張るけれど、それも考えながら一生懸命に頑張らないとダメだよ」と伝えました。明日は選手が気持ちを切り替えることが大事になってきます。

久手堅 私自身もまだ諦めていませんし、他の選手も諦めていないと思うので、本当に気持ちを切り替えて臨まなければいけないと思っています。今日のゲームで最後に離された部分では、相手のワンパターンオフェンスにやられているので、そこをしっかり対応することを頭に入れてやっていきます。まだまだいけると思うので、しっかりやっていきたいです。